エリクソンの叡智 ： #２つの現実 #近代科学を超えるエリクソン

 

 

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発達トラウマ障害(DTD)の人の、心の地図の書き換えと、神の臨在

   子どもの貧困率が上昇し続ける、狂気の国   やり取りこそ、≪神が支配するところ≫ 　淨と不浄を区別すると不安障害や強迫神経症になってしまいます。意......

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　Insight and Responsibility 『心の中の子どもを内省していくと、目の前の子どもに応答できますから』のp164。最後のパラグラフ。

 

 

 

 

 

　　ここでは，このrealityとactualityの言葉の違いを最大限活用しようと思いますし，realityとactualityの関係を適切なものにしなくてはならないと思います。２つは時には同じ意味に近くなる場合もありますし，また，ある時には正反対の意味になる場合もありますが，それが「ありのままの現実」ですから，精神分析の意味では，歪められたり，騙されたりすることがない，ということになりますし，関わりを始めるactullityの意味でrealityを意味することもあります。「関わりを始める意味のactuality」は，自分を守ったり，攻撃したりする「行動についつい出ちゃう」こともなく，関係に自ら加わるparticipationです。次に，「reality」は（繰り返しですが），ありのままの経験世界です。できるだけ，歪めることなく，ある技術と文化の中で認められた価値を，いつもなるべく大切にして，受け止めている経験世界です。他方，「actuality」は，関係に自ら加わる世界です。他の参加者と分かち合い，できるだけ，隠し立てしたり，誤魔化したりせずに，できるだけ　お互いに関係を始めあう，自ら関係しあう世界です。

　エリクソンは，ここではrealityとactualityの２つの現実を取り上げています。

　realityは，いわば，主観的な事実，実感を伴う１人の体験世界です。

　それに対して，

　atualityは，関係を始めること，２人以上の対人関係の世界です。

　エリクソンは，もう一つ

　factという，客観的な事実，計量可能な，客観的な事実，近代科学が対象にする現実を取り上げます。

　エリクソンの現実は，常にこの３つが研究と臨床の対象です。ですから，とくに，関わり始める現実であるatualityを大切にする点で，完全に近代科学の枠組みを超えているんです。