エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

言葉にすることの力

2016-03-22 02:04:05 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
上野樹里さんの言う「あんし~ん」はどこから?
  占いやパワースポットめぐりが流行るのも、本物の信頼を知らないから。 Young Man Luther 『青年ルター』のp188の第6パラグラフから。&...
 

 

 

 気持ちを書きだすと、自己理解が深まるらしい。

 ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第14章 Languare : Miracle and Tyranny「言葉 :奇跡も残虐も(、もたらすもの)」p.242の、第4パラグラフから。

 

 

 

 

 

 その次の研究で、ペネベーカーさんは72人の学生の半分に、「今まで生きてきた中で一番トラウマになった経験をテープレコーダーに吹き込んで」と頼みました。また、残りの半分の学生は、その日の休憩の計画について話し合いました。学生らが話している間、研究者たちはいくつかの身体反応をチャックしました。血圧、心拍数、筋緊張、手の温度を測りました。この研究も同様な結果が出ました。気持ちをきちんと感じられた人たちには、大切な身体の変化が、即座に、しかも、長期的に、ありました。学生たちが告白している間に、血圧、心拍数、他の自律神経系の働きは上昇したけれども、告白が終われば、その上昇した値は、研究が始まった時の値まで下がりました。血圧は、実験が終わって6週間後も、下がったままでした。

 

 

 

 

 かくして、トラウマになった経験を正直に話し言葉にしたり、文字にすることは、トラウマを克服する第一歩と言えそうですね。

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