この世の中で、≪やり取り≫ほど大事なものはない。
p231第2パラグラフ。
私でしたら、相棒同士が、個々の発達上の強さを育むことがその相手次第だ、という関係のことを、≪やり取り≫と呼びたいんですね。赤ちゃんがする、最初のいろんな応答は、実際には、たくさんの細々とした、起きたり応えたりすることが混ざっているものです。赤ちゃんが、人間の顔の形をした単なる形に、最初に微笑めば、大人は微笑みを返さずにはいられませんが、それこそが、大人が赤ちゃんから確実に手に入れたいし、その赤ちゃんも、同様に、その大人から確実に手に入れたい、「相手から認めてもらいたい」という期待を満たすことになるんですね。実際問題、大人と子どもが≪やり取り≫することこそが、希望の源ですし、倫理的であるだけではなく、実際に役に立つ、あらゆる人間の活動の要素にもなるんですよね。
ますます、≪やり取り≫がどれだけ大事なのか、ということが分かります。
≪やり取り≫はそれ自体が楽しいことです。私も最も心掛けていることの一つが≪やり取り≫。なぜなら、今日エリクソンが教えてくれててるように、子どもを肯定する唯一の手掛かりだからですね。
その≪やり取り≫をするために大事なのが、≪陽気で楽しいこと≫ですね。
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