エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

【最重要事項】フェイス・トゥー・フェイスで、微笑み合うこと

2014-12-13 06:59:34 | エリクソンの発達臨床心理

 この世の中で、≪やり取り≫ほど大事なものはない。

 p231第2パラグラフ。

 

 

 

 

 

 私でしたら、相棒同士が、個々の発達上の強さを育むことがその相手次第だ、という関係のことを、≪やり取り≫と呼びたいんですね。赤ちゃんがする、最初のいろんな応答は、実際には、たくさんの細々とした、起きたり応えたりすることが混ざっているものです。赤ちゃんが、人間の顔の形をした単なる形に、最初に微笑めば、大人は微笑みを返さずにはいられませんが、それこそが、大人が赤ちゃんから確実に手に入れたいし、その赤ちゃんも、同様に、その大人から確実に手に入れたい、「相手から認めてもらいたい」という期待を満たすことになるんですね。実際問題、大人と子どもが≪やり取り≫することこそが、希望の源ですし、倫理的であるだけではなく、実際に役に立つ、あらゆる人間の活動の要素にもなるんですよね。

 

 

 

 

 

 ますます、≪やり取り≫がどれだけ大事なのか、ということが分かります。

 ≪やり取り≫はそれ自体が楽しいことです。私も最も心掛けていることの一つが≪やり取り≫。なぜなら、今日エリクソンが教えてくれててるように、子どもを肯定する唯一の手掛かりだからですね。

 その≪やり取り≫をするために大事なのが、≪陽気で楽しいこと≫ですね。

 

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