リンゴ
リンゴを ひとつ
ここに おくと
リンゴの
この 大きさは
この リンゴだけで
いっぱいだ
リンゴが ひとつ
ここにある
ほかには
なんにも ない
ああ ここで
あることと
ないことが
まぶしいように
ぴったりだ
これは まど・みちおさんの有名な詩、「リンゴ」ですね。
生かされていることが、実にまぶしいことだ、ということがよく分かる、体感的な詩でしょ。
先日、小学校5年生の女子のコラージュの後に、読んでもらおうと思って、小学校にまど・みちおさんの詩集を持って行きました。
その女子は、初めてのコラージュ。やり方を説明して、コラージュを始めました。すると、その女の子は、桃、梨、リンゴ、ミカン、柿と5種類の果物を切り貼りしました。
不思議でしょ?
まど・みちおさんの詩を後で読むからね、とあらかじめ伝えてあったんじゃぁない。
でもね、この女の子の心の向きと、私の心の向きが重なっていたんでしょう。生きていることの不思議を詠った詩と、生きることの不思議を実感したい女の子の思いが重なった、シンクロニシティ。
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