エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

分離不安障害と発達トラウマ障害(DTD)の鑑別

2016-06-05 07:40:28 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 

 
真面目なのに、陽気で楽しい
   他の人を自分の思い通りにする悪魔  相手のことを知り尽くすことなどできないからこそ、人に対して寛容にならざ...
 

 

 「発達トラウマ障害愛着障害」と診断・アセスメントすることの大事さを、改めて考えていただけたらいいですね。

 発達トラウマ障害≒愛着障害の子どもは、ADHDと一番間違います。

 今朝も、今から7年前、311(2011)を遡って2年前、ヴァン・デ・コーク教授が、2009年に出した、発達トラウマ障害(DTD : developmental trauma disorder)をDSM-にハッキリと入れてね、という提案書(http://www.traumacenter.org/announcements/DTD_papers_Oct_09.pdf) の54目。

 今朝は、妥当性と信頼性の章の25日目。今日は、分離不安障害

 

 

 

 

 

 分離不安障害の特色は、愛着が不安定なことですから、人を信頼できないかも、人が守ってくれないかも、という警戒した状態を含みます。しかしながら、分離不安障害という診断名は、発達トラウマ障害(DTD)の次のような特色に対応しません。すなわち、(a)特に対人間暴力の影響、(b)不安以外の感情をコントロール出来ない、(c)攻撃的な行動や危なっかしいことをする、(d)自傷、あるいは、(e)自分はダメダァという感じがなかなか改まらない、場合は、分離不安障害とは言いません。

 

 

 

 

 

 分離不安障害と発達トラウマ障害(DTD)は、愛着が不安定な点で被ります。しかし、ヴァン・デ・コーク教授が示す、(a)~(e)でしたら、分離不安障害とはせずに、発達トラウマ障害(DTD)と診断することになります。

 

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