不眠や悪夢があっても、40年前はPTSDとは分かりなかった、そんな時代もあったんですね。
ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第13章 Healing from trauma : Owing your self 「トラウマから癒されること :本当の自分を生きること」p.229のブランクの後の、第3パラグラフから。
赤ちゃんの泣き声が、容赦のないフラッシュバックの引き金になったんですね。そのフラッシュバックでは、ビルは、ベトナムで焼かれて、身体の一部を失った子ども等が見えたし、声が聴こえたし、その匂いがしたんですね。ビルはひどく取り乱していましたから、在郷軍人局の同僚の中には、ビルを入院させて、精神病と思しきものの治療を受けさせたいと思うものもいたほどでした。しかしながら、ビルと私が一緒に治療をするようになると、ビルは私と一緒だと安心できるようになり出したんですね。それで、ビルはベトナムで見たことについて、次第に口を開くようになり、圧倒されることなく、自分のいろんな感情に耐えられるようにゆっくりとなったんですね。そのおかげで、ビルは自分の家族の世話に、もう一度気が向くことが出来ましたし、牧師になるコースを修了することにも気が向いたんです。2年後ビルは自分の教区の牧師となり、治療は完了したと、私ども2人は感じました。
ここでは、ヴァン・デ・コーク教授がビルの治療をする際に、ビルは安心感があったそうですが、それはなぜか?は、言葉がありませんよね。何故だと思います?
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