エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

インターメッツォ: エリクソンの叡智 : 眼は、恵みであると同時に呪い

2016-12-18 07:33:41 | 間奏曲

 

 

 
治療と言う名の冒険スピリッツ
   希望のバランス  子どもや弱い立場の人を世話することは、同時に、文字通り本来の意味において、礼拝を司式することになります。お寺や教会の儀式に参加す......
 


 今朝のエリクソンは、お久しぶり、Play and development から。p.134.~

 

 

 

 

 

 ジョアン・エリクソンが論文の中で記しているように、「眼と眼の関係」が大事なんです。「わたくしども人間が人生を始めるのは、眼と眼の関係からなんです。…眼と眼のの関係においてこそ、母親の温もりや母親が大事に思ってくれている気持ちも伝わりますし、よそよそしさも怒りも伝わります。やり取りが進んでも、眼が中心にある関係は変わりません。一生涯、視覚的な交わりは、眼が中心です。すなわち、眼は、恵みであると同時に、呪いなのです」。

 

 

 

 

 

 昨日のヴァン・デ・コーク教授を読めばわかりますが、「子どもの頃に家庭内暴力を目撃している少女たちは、自分も暴行される関係に陥りがちなんです。他方、家庭内暴力を目撃している少年たちは、自分の親を虐待するリスクが7倍になります」。ヒドイこと、ムゴイことを見ていると、自分も、ヒドイこと、ムゴイことを、されたり、したりしがちです。

 逆も、もちろん、真なりでしょう。

 ですから、眼は、恵みであると同時に、呪いなのです。

 

 

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