私が初めてアメリカに行ったのは、もう25年前、ニューヨークとニュージャージーが最初でした。当時は、知的障害のある子どもの施設で働いていましたから、アメリカでやっていた知的障害の人たちのグルーブホームを見てみたい、と希望したからです。カニングハム・久子先生が働いていたニューヨーク州ウエストチェスター郡立医療センターも、ご縁があって見学させてもらいました。
その後も、施設見学などで、ミネソタ(ミネアポリス、セントポール、ダルース、゛ロチェスター)、マディソン、シカゴ、カリフォルニア(サンフランシスコ、ロサンジェルス[サンタ・モニカなど]、ロング・ビーチ、サンディエゴ)、ハワイ(ホノルル、パール・シティ、カエナ・ポイントの行き止まりまで)、フロリダ(マイアミ、キーウェスト)など、いろんなところに行きました。アメリカは、とにかく広い。デッカイ。これを知っただけでも、日本の狭いところで、いきり立っている自分がチッポケに思えて、価値がありました。
また、レンタカーが非常に安い、ハワイも日本に比べれば非常に安かった(今はあまり変わりません)けれども、ミネソタでは、総革張りの椅子のレクサス(セルシオ)が一か月60,000ほどで借りられました。なんでこんなに安いのか? と思いましたね。それに高速道路がフリーウェイ(ただ)だったこと。日本の高速道路はなぜこんなに高いのか? ガソリンも無鉛ガソリンでもほんとに安い。なぜ、日本はこんなに高いのか? さらには、ミネソタでは、ホントにたくさんの人々が、週末ごとに、ボートをトレーラー(トレーラーと言っても、トレーラートラックではなくて、ボートを積んで、車の後ろの繋いで牽引する、船用車)に積んで、数えくれないくらいある湖に出かけていくのを見て、人生を楽しんでるなと感じましたね。
こういう経験をすると、日本の自動車関係のお金が非常に高いことが分かります。日本のレンタカー代が高いのは、自動車が高いから。そこから、日本の自動車会社は、関税を高くして、日本では、車を高く売る仕組みを作り、市民に損をさせていることが分かります。高速道路は、官僚の天下り組織を作るために、市民に高い高速代を払わせて、市民に損をさせていることも分かります。日本のガソリンは半分以上がガソリン税などの税金ですから、市民に知らないうちに、税金を巻き上げ、市民に損をさせるシステムを創り出していると、気付きます。なぜ日本では、こんなに(文字通り、死ぬほど)働いているのか? 市民よりも、大企業が得をするシステムを作り、市民に損をさせていることも分かります。
海外に行くのは、遊び、円高を利用した買い物も悪くはない。でもね、そこで感じた、「あれっ?」をそのままにしないで、私どもの暮らしに「本当の姿」を知って「こうだったんだ!」と気付き、より人間らしい暮らしを実現するため、のきっかけにして生きたいと思います。
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