先日、元経産省の古賀茂明さんが、岩波セミナーホールで公演をしました。私も出席したかったのですが、叶いませんでした。インターネットに公開されていますので、詳しくはそちらで。
https://www.youtube.com/watch?v=mXO3Kfjdz6Q
日本がこれだけ「閉塞感」に満ちた社会なのか? を考える上で、多くの示唆がありますから、心ある方は是非一度ご覧になってください。
1つ例を挙げましょうか?
古賀さんが掲げる自民党の大罪は、4つ。
1)日本は1000兆円を超える借金大国になったこと
2)少子高齢化を放置した
3)日本を成長できない国にした(内部留保の金、高い技術、良質な労働力があるのに)
4)原発神話を作り福島事故を招いた
5)沖縄を見殺しにしてきた
少子高齢化は、古賀さんが入庁した30年以上前から、政治家も役人も分かってた、「想定」していたのにもかかわらず、フランスのような少子化対策を自民党政府が怠った、と古賀さんはハッキリ言います。
昨日、アメリカと日本を比較して、主として自動車関係で、日本がいかに市民に損をさせるシステムを作っているのか、を指摘しましたでしょ。それは例をお示しして、その他の事でも、相当、市民(国民)は騙されていることにお気づき戴こう、と考えたわけです。しかし、古賀さんは、より包括的に、自民党、安倍晋三首相の大うそを教えてくれています。
バブル崩壊後、「失われた20年」と言われますが、90年にバブルがはじけたとすれば、もう25年間、経済はずっと停滞し、非正規の不安定雇用の人、低所得の人が増えましたね。古賀さんが指摘していない点で、私が思うのは、
5)子どもの貧困率がこの間ずっと右肩上がり
なことです。これも、政治の無作為、行政の無作為そのものでしょ。
憲法25条
「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」
を政治家も官僚もないがしろにしているからです。
憲法12条
「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。」
を国民もないがしろにしてきたからです。
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