The lie cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』p.80のブランク後の、3行目途中から。
この、自分と人を大事にする生まれながらの反応パターンと、自分と人を攻撃する生まれながらの反応パターンは、様々な文化的な環境が、技術の面でも、生活の仕方においても、世の中をどう見るかという点においても、実に多様であること合わせて、纏まりあるものに発達させることができます。ただし、それぞれ技術や生活の仕方や世界の見方は、ハルトマン(1939)が「平均期待値」と名付けた状態を下支えすることになります。しかし、心と心が響き合わない傾向と共感できない傾向が、心と心が響き合う傾向や共感する傾向よりも、強まれば、それに見合った中核的な心の病(心を病んで引きこもることから、高齢者の鬱まで)になりますね。
みすず版は、muster「まとめる」と、master「コントロールする」を読み間違えています。
さて、ここでは、心と心が響き合うパターンも心と心か響き合わないパターンも、共感する傾向や共感できない傾向が、発達の中でまとまっていくことが語られます。しかし、その際に、心と心が響き合うパターンと共感する傾向よりも、心と心が響き合わないパターンと共感できない傾向に勝ってしまうと、その年代特有の、心の病になっちゃうことがハッキリと示されます。
今の日本に、心の病が多いことの背景も、ここから、ハッキリと分かりますね。
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