エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

キッパリした明るい見通し

2016-09-01 07:48:56 | トラウマを負う≪本当の自分≫を取り戻す

 

 
子どもを「悪い良心」から守るお仕事
  ルターは、教科書が教えているほどには、反抗的じゃぁなかったみたい。 Young Man Luther 『青年ルター』p.222の第3パラグラフから。  ......
 

 Paul Frewen , Ruth Lanius (2015) , Healing the Traumatized Self   consciousness, neuroscience, treatmet 『トラウマを負わされた自分に対する囚われから自由になること  意識、脳科学、治療』の翻訳。発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども、大人。集団療法は、発達トラウマ障害(DTD)の人たちの、一人ぼっちな感じを癒してくれます。

 最終章の第7章、p.285の、下から3行目から。

 

 

 

 

 

たとえば、ジョージは、前の章で取り上げたトラウマを生き延びた人ですけれども、心の中でぶつかり合っている感じ、奇妙な感じ、バラバラな感じがするって書いています。それは、人との関係においてだけじゃなくて、心の内から湧いてくるものでした。しかし、サイコセラピーの間、ジョージは、自分がまとまってくる感じ、自分に筋が通ってくる感じがしました。それは、ジョージの絵に出てきます(図7.2 カラーのとじ込みも)。

 

 

 

 

 

 上の写真が、とじ込みにあるジョージの絵の写真の1枚です。

 サイコセラピーをしていて、クライアントが自分を取り戻している時には、自分がまとまってくる感じと、過去・現在・未来が筋が通ってくる感じがあります。ということは、何となく明るい見通し、あるいは、襟を正したくなる感じの、キッパリとした明るい見通しを持つことができます。

 

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