エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

親しくて、対等な関係

2016-01-09 12:04:29 | アイデンティティの根源

 

 

 
右手と左手の話 改訂版
   奴隷、と言っても、リンカーンが解放した黒人奴隷でも、アメリカ当局が「人身売買」と断じている、日本政府がやっている「外国人技能実習制度」でもありませ...
 

 ルターは、「怖い人」というイメージがありますけれども、実際は結構面白い。

 Young Man Luther 『青年ルター』p.250の、13行目途中 から。

 

 

 

 

 

また、ルターは、人を怒らせるような、ひどいことも言ってました。でもね、ルターは、好ましくて豊かな中産階級が、結婚と子育てをすることを、身をもって、熱心に支持してたんですね。それはそれは、夫も妻も、親しくて対等であり、親も子も、親しくて対等であったのは、気難しいカルヴァン派の改革がもたらした、夫婦や親子の関係とは、比べ物にならない位でした。

 

 

 

 

 

 実に微笑ましいほどですね。夫婦や親子など、上下になりやすい、すなわち、「人間を上下2つに分けるウソ」に飲み込まれやすい関係も、そうならずに、親しくて対等な関係にあったわけですからね。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ニッポンの母子家庭の貧困と... | トップ | ニッポンの教育の最大の課題 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿