叡智の源は、直感も含めた感覚なんですね。
The life cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』、p64の第5パラグラフから。
そこで、最後の舞台で、支配的な耳触りの良い傾向であると申し上げていることに戻りましょう。すなわち、integrity 「二律背反があっても、まとめることができる力」です。この一番単純な意味は、もちろん、coherence 「ブレないで、一貫している」感じがあり、wholeness 「まとまりがあって、文句のつけようがない」感じがあることです。こういったことは、人生千秋楽の条件を考え併せますと、とてつもないほどリスクがあることに違いありませんね。そのリスクには、まとまりを付ける3つの対処過程が繋がりを失くすことも含まれます。すなわち、一つ目は、Soma 「身体」の対処過程におけるもので、繋がりのある細胞、血液をいきわたらせる血管、筋体系が響き合うやり取りが、全般的に弱まります。2つ目は、Psyche 「心」におけるもので、経験において、過去において、現在において、記憶の筋を次第に失くしてしまいます。3つ目は、Ethos 「倫理」において、次世代を育むやり取りにおいて、責任のある働きを徐々に、しかも、ほぼすべて、失くしてしまうことです。
お金が増える中で、貯金を数えることは、愉しみですね。お金が減る中で、貯金を数えるのは、憂鬱かもしれませんね。増えるのは借金ばかりなりだと、借金を数えることは、苦痛以外の何物でもない、かもしれませんよね。
人生千秋楽は、身体、心、倫理の3つの面で、様々なものを失くしてしまいます。いわば、借金が増えるような状態と感じる人も少なくないのじゃないかしらね。その中で、筋とまとまりを付けることが大事になるのですから、それは簡単じゃないことは分かりますね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます