エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

目暗ましがイッパイ

2015-01-21 11:50:49 | エーリッヒ・フロムの真まこと(の行い)

 

 知識と実地訓練を積んでいくと、直感力が付くと言います。

 p5下から14行目途中から。

 

 

 

 

 

しかし、理論と実地訓練学ぶ以外に、どんな技術でも身に着けようとすれば欠くことができない3つ目の要素があります。それは、その技術を身に着けようと、一番気を配っていることですよね。その技術以上に大事なものはこの世にあるはずもない、ということですね。これは、音楽にも、医療にも、大工にも、そして、人を大事にすることにも、当てはまります。そして、多分、我々の文化圏では、うまく人を大事にできていないのにもかかわらず、人を大事にする技術を身に着けている人が稀にしかいない訳が、ここにありますもんね。人から大事にされたいと、喉から手が出るほど願っているにもかかわらず、人を大事にすること以外が、人を大事にすること以上に大事だと見なされてんですね。すなわち、成功に特権、カネと力。私どもはほぼ全精力を、こういった、人を大事にすること以外の目的のために費やされちゃってて、人を大事にすることに費やす精力がゼロになっちゃってます。

 

 

 

 

 人間にとって、最も大事なこと、人を大事にすることが忘れられちゃってんですね。いろんなものに目が暗んでんですね。

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