臨床は、どこまでも眼の前の相手を理解するためのものなんですね。
The life cycle cpmpleted 『人生の巡り合わせ、完成版』、p26の下から4行目から。
この「有機体原理」は、私どもの研究では、心理性的で心理社会的な発達を、身体的に基礎づけるために不可欠なものですが、それは、「漸成説 エピジェネシス」です。この言葉は、生物学からの借り物ですし、その今日の位置はともかく、私どもの研究の初期において、有機体の成長という、だんだん発達する現象を理解することを推し進めてくれたものです。
臨床心理学は生物学から、概念を借りて来た。それは、今クライアントを理解する上でも、非常に役立っています。ですから、今では当たり前にように生物学的から概念を借りてきたことを思いついた人は、私どもと同じように、当時の眼の前のクライアントを何とか理解できないかと、心を砕いてきたのだろうと思います。
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