子どもの貧困について、今後何回か取り上げたいと思います。今日はその一回目。
今の日本、子どもの6人に1人が貧困だそうです。「子どもの貧困」って、どういうこと? 一人の人が使えるお金が、だいたい平均の半分以下ということですね(ちょっと厳密さよりも、分かり易さを選択した説明です)。それは相対的な貧困率ですから、くにによって、貧困の中身が違います。
日本では、その相対的貧困率が16.3%、つまり、6人に1人の子どもが貧困です。
私が経験した子どものの貧困は、面接をしている子どもが、朝ごはんを満足に食べてこなかったこと。ご飯だけとか、パン1個とか。しかも、その子は給食をあんまり食べない。大人に対する不信が「食べない」ことに現れていました。でも、その子に好きなソーセージパンを買ってけば、ペロって食べる。しかも、上手そうに食べる。でも、同じ子が、「給食を残して困る」と言われていました。お腹が空いてれば、食べるってもんじゃぁない。「信頼がないと、食べない」。この朝ごはんを十分に食べてこないことが「貧困」だと感じると同時に、「信頼がないと、お腹が空ていても、食べない」ことも貧困と感じました。
貧困は、モノがないだけではなくて、信頼もない。
そして、私は、マザーテレサが来日時に、インタヴューに答えて、次のようにおっしゃってたことを思い出します。
「モノの貧しさよりも、心の貧しさ(ハート ポヴァティ heart poverty)の方が、解決しにくい」。
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