エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

本田圭佑の「信じる力」

2013-03-26 00:19:40 | エリクソンの発達臨床心理
 こんばんは。
 今日は、横道にそれちゃおうかな。


 今晩、久しぶりに、NHKの「プロフェッショナル」を見ました。サッカーの日本代表フォワード本田圭佑さんが、今日の主役。
 本田さんは、自分は「凡庸な才能」しかないと言い切ります。しかし、特別に自己卑下している感じはなく、むしろ、あっけらかんとしているところが印象的でした。本田さんは、ですから、人一倍練習すると言います。それでも、なかなか思うような結果が出なかったり、怪我に苦しんだり。本田さんの選手人生も、波乱万丈のようです。
 彼がそんなピンチ、「壁」に突き当たるたびに、「チャンス」ととらえ、「自分が成長するために、神様が壁を与えてくれた」と考える、と言います。そう捉えるためには「信じる力」が必要だ、とも言うのです。
 僕はこの番組を見ていて、「自分に与えられた場で、真摯に自分自身と対話していくと、与えられた場は人それぞれで異なっても、そこに、エリクソンが述べる力・徳(virtue)(その人が醸し出す雰囲気であると同時に、その人が生き方を方向付ける力でもあります)と共通するものが働くな」と感じました。本田さんは「信じる力は希望です」とも、繰り返し言っておられましたが、この本田さんの言葉に、赤ちゃんの時に「根源的信頼感(基本的信頼)」を豊かにすることを通して身に着けることができる力・徳(virtue)である「希望(Hope)」と共通するものを感じたのです。


 本田さんはきっと、優しいお母様に育てられたのだろうと想像します。

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