エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

#実験室ではトラウマ記憶は分からない #当事者中心で #自己解釈的存在

2017-08-14 02:54:34 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 

 

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子ども等に、脳や身体のことも教えなくっちゃね
   それまでの人生が問われる「大人の時代」  未来を上手に思い描くこと、それは、出来るだけ多くの人、出来れば、全人類が含まれるほどの、ヴィジョンを持つ......
 

 

 ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 虐待されたら、意識できなくても、身体はその傷を覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?

 第12章。「思い出すのが,耐えられないほどの重荷」です。p.194,第3ラグラフから。

 

 

 

 

 

 根本問題は次のことです。すなわち,実験室に起きてる出来事は,トラウマ記憶が作り出される条件とは,似ても似つかない,ということです。おっかない気持ち,どうしようもない気持ちは,PTSDにつきものの気持ちですが,実験室では,「新たに」作り出すわけがありません。台本に従って現れた,フラッシュバックの脳画像解析を私どもがしているように,実験室で,すでにあるトラウマの影響について研究することはできますが,トラウマが初めに刷り込まれたことは,実験室では作り出すことはできません。ロジャー・ピットマン博士は,ハーヴード大学で,「死に顔」という名の映画を学生に見せる研究をしました。その映画は,暴力的な死や処刑を撮ったニュース映画でした。この映画は,今では上映は禁じられていますが,研究審査会が許可するくらいの極端さでしたが,ピットマンの標準の実験協力者たちがPTSDの症状をおこす程ではありませんでした。皆さんもトラウマ記憶を研究したかったら,トラウマを負わされた人達の記憶を研究しなければなりません

 

 

 

 

 

 この当たり前のことが,近代科学の実証主義に侵された人たちには,なかなか理解されません。私は,早稲田の時に藤原保信教授の下,政治哲学の訓練がありましたし,中村雄二郎さんチャールズ・テイラーの著作に慣れ親しんでいましたから,近代実証主義を相対化することができました。その点,良かったと思います。

 トラウマ記憶や発達トラウマ障害からの回復は,トラウマで実際に苦しんでいる当事者の話をよく聞きませんと,一歩も前に進みません

 

 

 

 

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