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ヴァン・デ・コーク教授の The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体はその傷を覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』
第12章。「思い出すのが,耐えられないほどの重荷」です。p.194,第3ラグラフから。
根本問題は次のことです。すなわち,実験室に起きてる出来事は,トラウマ記憶が作り出される条件とは,似ても似つかない,ということです。おっかない気持ち,どうしようもない気持ちは,PTSDにつきものの気持ちですが,実験室では,「新たに」作り出すわけがありません。台本に従って現れた,フラッシュバックの脳画像解析を私どもがしているように,実験室で,すでにあるトラウマの影響について研究することはできますが,トラウマが初めに刷り込まれたことは,実験室では作り出すことはできません。ロジャー・ピットマン博士は,ハーヴード大学で,「死に顔」という名の映画を学生に見せる研究をしました。その映画は,暴力的な死や処刑を撮ったニュース映画でした。この映画は,今では上映は禁じられていますが,研究審査会が許可するくらいの極端さでしたが,ピットマンの標準の実験協力者たちがPTSDの症状をおこす程ではありませんでした。皆さんもトラウマ記憶を研究したかったら,トラウマを負わされた人達の記憶を研究しなければなりません。
この当たり前のことが,近代科学の実証主義に侵された人たちには,なかなか理解されません。私は,早稲田の時に藤原保信教授の下,政治哲学の訓練がありましたし,中村雄二郎さんやチャールズ・テイラーの著作に慣れ親しんでいましたから,近代実証主義を相対化することができました。その点,良かったと思います。
トラウマ記憶や発達トラウマ障害からの回復は,トラウマで実際に苦しんでいる当事者の話をよく聞きませんと,一歩も前に進みません。
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