発達トラウマ障害(DTD)のご相談は,こちらへ。agape☆gmail.com 但し,全て半角にしてから,☆→1430777@に変換してください。
発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.182,最後のパラグラフから。
ジャネが発見したのは,自分の記憶は,書き換えたり,歪めたりするのが,普通なのに,PTSDの人は,実際にあった出来事,すなわち,記憶の源を,過ぎ去ったことにできない,ということでした。解離のために,自分の人生のいつも変化するまとまった物語に,トラウマもまとまることができないでいるんです。それで,基本形が2つの記憶の仕方が生じてしまいます。普通の記憶は,いろんな複雑な連想によって,それぞれの経験が,自分の経験の流れにまとまっていきます。ギッシリ詰まってるけど,柔軟なネットワークがあって,そこでは,それぞれの要素が他の多くの要素に善い影響を与えているんですね。ところが,ジュリアンの場合は,トラウマのまつわる,いろんな感覚,いろんな考え,いろんな感情が,バラバラに,凍結保存されちゃていて,ほとんど理解不能の欠片になっているんです。PTSDに伴う問題が解離ならば,その治療の目標は,連想のなるでしょう。トラウマの途切れた要素を,現在進行形の人生物語にまとめ上げることです。そうすれば,脳は,「これは昔の話,これは今の話」ということが解かります。
実際,発達トラウマ障害(DTD)の子どものかなりの割合に,解離がありますね。一口に解離と言っても,ボォッとしている,手遊びを止めない,記憶が飛んでいる,…など症状は様々です。
ヴァンデコーク教授が指摘強いるように,解離の出来事も,連想で物語に組み込むことができれば,たしかに,悪さをしなくなります。それどころか,突き抜けた悦びの人になりますね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます