ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の書評から、もう1つ。
「交戦地帯は、皆さんが想像する以上のものではないかもしれません。それは、アルコール依存症の身内がいる中で育った、アメリカの市民の25%が、証言しています。精神科医のヴァン・デ・コーク教授が論じているのは、重度のトラウマは、『はらわたに沁み入る』ものですし、ひとりびとりに合わせた関わりが必要だ、ということです。そのような関わりがあって初めて、重度のトラウマの人は、激しい怒りからも、どうすることもできない無力感からも、心深く解き放たれることが出来ます。何十年にもわたる研鑽の末に見出した知見と事例研究とセットになったこの物語1つを紡ぐ中で、ヴァン・デ・コーク教授は、様々な治療法の進歩を辿ります。発達トラウマの治療法は、1970年代の「鎮静薬」から、ニューロフィードバック、マインドフルネス、その他の微妙に異なる技法へと進歩しつつあります。」
ネイチャー
アメリカでは、発達トラウマの治療が、セラピーと事例研究の積み重ねの中から、進歩していることが分かりますね。
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