スウィチングは、気持ちしだいで、人格までもが、変わります。コロコロ変わる気持ちしだいで、いろんなものがかわってしまえば、落ち着いていることもできません。
ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第14章 Languare : Miracle and Tyranny「言葉 :奇跡も残虐も(、もたらすもの)」p.244の、第2パラグラフから。
劇的にいろんなものが変わってしまう患者さんたちが、インチキとして治療されたら、或は、予期できないような悩ましいところは出すなと言われたら、彼らはだんまりを決め込むことになりがちです。この患者さんたちも助けを求めるでしょうが、しばらくだんまりを決め込んだ後で、「助けて」と言葉で助けを求める代わりに、行動で助けを求めることへと、変わってしまいます。自殺しようとしたり、落ち込んでみたり、突然激しく怒ってみたり。17章で分かっていただくことになりますが、その患者さんたちがよくなるのは、患者さんもセラピストも、気持ちが変わればいろんな状態になってしまうのは、この患者さんが生き残るためだ、ということをよくよく分かる場合だけだ、ということです。
かくして、重度のトラウマを抱えた人がスウィチングになるのは、その目的が必ずあります。それは生き残るためだった、という訳です。
常識では「異常」なことにも、常識とは異なる「全うな」意味が必ずあるもんですね。
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