未経験者歓迎!合気道S.A.岩本道場のブログ

普段の稽古内容を中心に更新していきます。
道場の雰囲気や指導員岩本の人柄なども感じて欲しいです。

合気道とダイエット(組手編)

2005-11-22 06:58:44 | ダイエット
今日は組手のお話
今日は、ダイエットとはあまり関係ないかもしれない…
最初に話した「下半身」の動きの重要性の話になる。
それが、間接的にダイエット効果があるという程度でお読み戴きたい。

組手を行うのは、合気道団体では珍しいと思う。
組手とは、お互い自由に技を掛け合う稽古である。
当団体ではある程度の規制はあるが、合気道技プラス打撃を取り入れて組手を行っている。

賛否両論がある…

しかし、組手は非常に良い稽古方法の一つだと私は思う。
基本の技を重視し、型稽古でしっかり学び、組手でその技の感触を確かめる。
決して勝ち負けではない形で、動いている相手に自分の技を確かめる稽古としては優れた稽古法だと思う。
当然、安全には留意しているので、安心して稽古に望んでもらいたい。

さて、それとダイエットであるが…
もう、これは自由に技を掛け合うだけなので、運動量は他の稽古の比ではなく、相手がいるプレッシャーもあいまって、スタミナ消耗もかなりものになる。

最近、私の指導している会員さんを見てよく思うのが、ここでも下半身の動きである。
手前味噌で恐縮であるが、当会員の色帯は、別の武道や格闘技経験者もいるので、基本的な地力は持っている。
技も、真面目に稽古に取り組んでくれているだけあって、組手で生かせるほどのレベルには到達している方々ばかりである。
打撃の組手ではかなりの動きをするのだが、打撃を封じた組手となると全くと言っていいほどいい所がでなくなってしまう。

それは、技が出せないとか、稽古の技が出来ていないと言う事ではない。
いい所まで入れる…あと一歩で決める事が出来る…しかし、技が極まらない…
形は出来ている(様に傍からは見える)が、実は出来ていない。
ある方は慌ててしまい、決めている手(腕)にこだわり、またある方は力の入れる方向が少し違っていたりする。
実はこれも下半身の動きで、自分を重くも軽くも感じさせることが出来るのである。

最近は、私がこのような指導をしているので、会員さんも意識してくれているようですが、なかなか苦労しているようである。(笑)
まぁ、すぐに出来てしまったら、私のいる意味もなくなるのでそれが普通と言えば普通なのだが

私も柔道、空手、中国拳法と下手の横好きで色々学んできたが、合気道の動きは異種独特のところがある。
筋肉の入れどころも、腿の筋肉を使っているようで、実はそこより重要な筋肉(ではないのだが)の動きを求めていたり…
ふくらはぎを使って蹴っている様で、実はそうして欲しくなかったり…
踵で回った方が楽だけど、本当はそうではなかったり…
腰のラインも…etc.
上げればキリがなくなってしまう。

このような、面倒な規制のある動きを求めることで、長く・健康的な、それでいて武道的な動きに結びついていくのではないかと現在は考えている。
実際私の短い修行期間ですら変化を感じるから言える事でもある。
その操法を型稽古の「静」なる稽古だけで終わらせたくはないと考える。
やはり、「動」としての自由組手の必要性を私自身は感じている。
※以上は、他団体への批判ではなく、私の組手に関する個人的な見解なので、全く他意はない。諸団体の方々はお気を悪くしないで戴きたい。

空手の世界でも、伝統的な日本古来の動きがあり、身体操法が面白いとも聞く。
中国拳法なんかは、不思議な身体操法の宝庫ともいえる。

生きるか死ぬか…
そんな世界で、体の大小は言い訳にはならない…
その為には、武器を扱うことも必然となってくる…
小さい身体の者が、大きな相手と戦う、もしくは、大きく重い武器を扱う…
おのずと身体の使い方や方法が見出されてきたのであろう。

すこし、大袈裟であるが、ギリギリの世界に接してきた「術」だからこそ、その方法論には美しさと潔さがあるように思う。
武道・武術の世界とは、なんとも奥が深く面白い。
コメント (2)
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