
雨だ。
今日金曜日、通勤のとき数箇所で道路が冠水で通行止め。遅刻した。
電車が遅れるのと違って、車で遅れるのは言い訳が通用しない。
雨降るのわかってるなら何故早く家を出ないんだ?とヅラ部長に言われた。
早く出たんだよ!10分も!
ジメジメだ。
でも梅雨は大地を潤し、収穫の秋のために必要な気候なんだ。
それからまだあるよ。盛夏が楽しみになるのだ。
夏は吹かないけど、ロングボーダーの季節になるのだ!
オイラは梅雨に入ると、いつも生まれ故郷の海を思い出す。
田舎の夏は短い。梅雨明けと同時に海に繰り出すんだ。
サーフトランクスの季節はあっという間しかないんだ。
オイラは白のプレリュードにサーファー艇を積んでビーチに向かう。
大学4年のとき学校に行くのは夜だけで日中は毎日海に通った。
研究が磁気に関することで、車の通行が少ない夜しか研究できなかったんだ。
国道7号線から海に下りる道は松林で囲まれていて、林を抜けると真っ青な海が広がる。
平日の海は、お水のビキニオネエチャンで溢れかえってる。
その松林を下りるとき、いつも聴く音楽があった。『高気圧ガール』
これでもか、夏!って感じの歌だったな。風がなくてもウキウキしていた。
太陽と青い空さえあれば良かったな。
ある日、無風で波が頭くらいあった。研究室の連中と海に行ったんだ。
ウインドは無理で、その波で遊んだ。
オイラは足フィンなしのBB。他の連中は浮き輪や、エアーマットだ。
意外と波に乗れるモンで、みんなでBB、浮き輪、エアーマットを交換し合いながら遊んだ。
本当によく遊んだ。サンセット近くまで遊んだ。日本海なので太陽が海に沈むんだ。
海から上がったら疲れすぎて歩けない。
本当に歩けないんだ。
ヨタヨタお気に入りの海の家に向かう。『宝や』っていうんだ。
南国のコテージみたいに洒落ていて、サーファーのたまり場になってる。
カラパナがよくかかっていたよ。
そこでビールを飲んだ。その味は今でも覚えている。
うまいビールの思い出って鮮明にある?オイラはある。
将来は光り輝いていて前途有望で悩みがなかったころだ。
頭の中が車と海と女の子でいっぱいだったころだ。
オイラ的にアメリカングラフィティーのころだよ。ビールが神の水と知ったときだ。
夏はその後繰り返しやって来ている。
ウインドやサーフィンのお陰で海はエンドレスサマーになった。
夏は単なる季節ではなく、心の状態になった。
心の中が夏なら一生夏なんだね。
ただし紫外線には気をつけなくちゃね。
こうはなりたくない。↓
