AIRWORK日記

愛知県渥美半島の パラグライダー&ハンググライダースクール 「エアワーク」の日記です。

この機体から

2010年06月13日 | 仕事
 ひょっとして飛べるかもと淡い期待を抱いていましたが、やはり南東の強風で午前中から小雨が降ったり止んだり。体験の予定もありましたが、昨夜のうちに中止決定の連絡をしたのは正解だったようです。予約をしてくださっていたMさんゴメンナサイ。また次回の参加予定がたったらお電話ください。
 こんな天気だし今日は早めに店じまいにしようかと思っていたら、夕方になってお客様が来店。自動ドアから入ってきて立ち止まったその年配の男性は、私の顔を見てニコニコしておられます。え~と・・・ひょっとして知り合い・・・どなただっけ?・・・あら~っ、新城のNさんではないですか、あまりに久しぶりなのですぐに解らなかったっっ!!
 Nさんは今はもうやめておられますが、以前はハンググライダーやウルトラライトプレーンのメーカーとして機体を造っていたかたで、30数年前に私がハングをはじめたとき、私が乗る初めての機体を造ってくださったかたです。用事で近くまで来たついでに久しぶりに私の顔を見に来てくださったそうですが、お会いするのは十数年ぶりでしょうか、お元気そうでなによりです。
 最近のこの世界の状況やNさんも知り合いの古い仲間(浜松のK師匠のことなどですね)の近況をお話しすると、懐かしそうに笑っておられました。
 それにしてもNさんは何歳になられたんだろう。あの頃は私だけが未成年だったので周りの人達がとても大人に見えたけど、いま思えばNさんだって三十歳前後の若さだったはず・・・。ほんとに光陰矢のごとしですね。
 もっとゆっくりお話したかったのですが、奥様を目的地に送っていく用があるからと去っていかれました、残念。

 画像は、そのNさんが造ってくださった、私が初めて所有した機体である『ホームビルド三河社製・はやぶさ1-D』です。古いアルバムに残っていたのでスキャナーで取り込んでみました。ご覧のように赤い機体色にツノつきというシャア仕様なので、通常の機体の3倍の速さで飛ぶことができる・・・はずもない、初心者用の当時としては普通のハンググライダーです。
 この当時はすでにノーズアングル90°のいわゆるロガロタイプは旧世代になり、国産初級機ではファルホーク社のペットⅡやGKⅢ、ニューウイングスはHI-C、中村ヤスヲさんとこのサマンサ・タバサなどの時代になり(ビッグバードさんの記憶が欠損、すいません)、アメリカ製ではウイルスのレーベンやUPのコンドルなどが販売され・・・って、誰も知りたくもないハングの歴史を語っても仕方ありませんね。
 どうやらこの写真は79年~80年ぐらいに本宮山スカイラインから飛んだときのようですが、全体的にセピア色に変色しているのがまた古さを感じさせ、懐かしさのあまり涙なくしてはとても見られません・・・いや、泣いてないけど^^;;;
 Nさん、立ち寄ってくださってありがとうございました、私のことを忘れずにいてくださりとても嬉しかったです。私の空の世界はこの機体のおかげではじまり、そしてこれからもまだ飛ぶことを続けたいと思います、ありがとうございました。またお会いできる日までかわらずお元気でいてください。