AIRWORK日記

愛知県渥美半島の パラグライダー&ハンググライダースクール 「エアワーク」の日記です。

何かと思ったら

2010年06月14日 | 仕事
 店の駐車場にパトカーが停まりとても体格がよいお巡りさんが降りてきました。ヤバイ、あの件がバレたか、逃げなきゃ!・・・って、いやいやいやいや、私なにも悪いことしてませんって^^;;;
 一昨日の土曜日に高塚から飛んで赤羽根方面まで往復しようとしたクラブ員が、赤羽根港の近くのサーフィンのメッカであるロングビーチの斜面に山沈しました。木に引っかかっただけでもちろん怪我もなく無事だったのですが、飛んできたパラグライダーが斜面に落ちたのを見ていた人は事故だと思い(そりゃまあ・・・そう思いますわね)電話で通報してしまい、消防や警察が出動する騒ぎになってしまったのでした。
 高塚テイクオフにいた私の携帯電話に警察から電話があり、「パラグライダーが落ちているが人が見当たらない、誰なのか、連絡はとれるのか、無事なのか」と訊かれたのですが、午後からは強風になったので仲間や練習生の皆さんとのんびりウエイティングしていた最中。その時点でもちろん練習生のかたは一人も飛んでいないし、ベテランの皆さんもベンチに座ってマッタリ休憩しているし、もし赤羽根まで飛んで行ってもベテランは山沈なんかしないだろうし、全くわけが解らないので「え~っと?????」
 警察の人は、引っかかっている機体の色を伝えてくれたので周囲に人に確認してみると、どうやら「OOさんらしい」となりましたが、その後に山沈した本人が消防・警察のかたとお話をすることができ、怪我もないので出動してきた救急車には戻っていただき、警察関係者も本人の無事を確認できたので帰られて、(田原消防署と田原警察署の皆さん、お騒がせして申し訳ありませんでした)、事態はそれで収拾したと思っていたのに、なぜまた警察の人がウチに?
 実は一週間ほど前にも田原警察署のかたが来たのですが、その時の用向きは、今年は愛知県でCOP10などの大きな国際会議があるので、スカイスポーツの機材を使った空からのテロの可能性を考慮して調査しろと上から通達があり、ウチのようなスクールにも機材の盗難などがないかを訊きに来られたのでした。しかし今日はその時のお巡りさんとはまた違う人だったので、こんどは何だろうかと思ったら、一昨日の騒ぎで田原警察署の署長さんが、私達がどういう団体でどのような活動をしているか把握しておきたいと思われたそうで、それで指示を受けた部下の人が聞き取りにおいでになったということなのでした。
 あの~、お巡りさん、それはいいです、調査でもなんでも喜んで協力します。でも、できればパトカーや制服姿で来ないでね、近所の人が見たらウチで何か事件でもあったみたいで恥ずかしいですから。この前のお巡りさんみたいに一般車両&私服で来てほしかったな~^^;;
 ご迷惑をおかけしたことから署長の指示でおいでになったお巡りさんなので、まずは一昨日の仲間が起こした一件をお詫びしてから、私は時間をかけて大元の日本航空協会やJHF、クラブ組織・運営実態、技能証制度・加入保険内容、エリア地元住民との関係なども丁寧に説明すると、どうやらそのお巡りさんは私たちが『改造人間や巨大ロボットを造って、時々なぜか保育園や小学校を占拠しつつ、秘かに世界征服を企んでいるような悪の組織・・・ではない』と納得してお帰りいただけたようでした。
 うん、ついでにいうなら、パラやハングでは『911テロ』のような事は不可能だと思うので、公安・警察・自衛隊関係のかたはご安心ください。いや、まてよ、モーターパラやモーターハングやマイクロライトなら航続距離や自由度が大きいから何かできるか? でもペイロードはしょせん小さいから大量の燃料や火薬や重い爆弾は積めないよね。けど、サリンみたいなコンパクトな化学兵器か細菌兵器が用意できるなら惨事を引き起こせるかな? そういうことまで想定するなら、そりゃ何でもアリになるのかな。ひょっとして、警察上層部はそういう可能性を考慮して調査の指示を出すのかな。そうだとしたら、なんだか末端の現場のお巡りさんは大変だな、ほんとにご苦労様だな~。

 上の画像は去年、警察の防犯キャンペーンで警察官の制服を着せてもらったウチの子です。田原警察署の皆さん、この時もお世話になりました、ありがとうございます。