2009.2.6 27キロの♂イノシシ
2月6日午後、見回りに行っていた相棒から「こんまい(ちっさな)シシがかかちゅう、7~8キロばあじゃきに一人で行ってとってきて飼うかよ」と電話がかかりました。「よっしゃ。いてくらあよ」と私。
夕方、いまどきえらいこまいイノシシだなあと愛車スーパーカブに乗って山に向かいました。家から20分ほども山に入ります。
何に入れて持ち帰ろうかと考えましたが、ドンゴロスもありません。モミ袋では強度が弱くて咬み破られそうです。スキュバーダイビング用品をいれる丈夫な大袋に米袋にいれて二重包装なら大丈夫だろうとそれを持って行きました。
以前、ドンゴロスではえらい目にあっています。やはり、小型(20キロほど)のイノシシがかかっていたのをドンゴロスに入れて持ち帰ろうとしたのです。暴れ回るイノシシをドンゴロスにやっと納めて下の道路までおりたときイノシシがばりばりと暴れると袋がふっと軽くなったのです。
イノシシは路上できょとんとしています。私はあっと思うなり飛びついたのですが毛に手はかかりましたがどどっと逃げてしまいました。ドンゴロスの縫い目の糸がほずれてしまっていました。
現場は道路から15メートルほど谷までおりて谷川を渡り、谷川から対岸を15メートルほど雑木林を上った所です。急峻な孟宗竹の中を下ります。
対岸にわたりイノシシがかかっているワナが見える所まできました。イノシシは土をハナで掘り返しながら暴れています。相棒が言っていたほど小さくはないのです。その時はまだ袋詰めして生かして持ち帰るつもりでした。
あがっていって対峙してみると、どう見ても20キロ以上はあります。決して大きいとは言えませんが、それでも20キロ以上もある獣が袋に入れられて暴れ回るとなかなかたいへんです。いままでに何度も生かしたまま連れ帰ったことがありますが、今回は場所が悪すぎます。とても袋に入れて担いでもちかえることはできません。
相棒が言っていた7~8キロはいったいどうやって見たらそう見えるのだろうとぶつぶつ言いながら仕方なく仕留めることにしました。
バイクを停めてある道路までやっと引っ張りあげたのは薄暗くなってきた頃でした。汗だくです。
家に帰り着いて相棒に電話。「あんたの7~8キロはなかなか重たかった。ヤッケのポケットに入れて連れ帰ろうと思っていたが、入りそうになかったので仕留めてきた。今から料理するので来てくれ」。
相棒とハカリに乗せると何と27キロありました。