画像:2009.2.28 仕留めたシシの『出し』 左側のヒノキの皮が剥がれていますがこれは食害でシカ(ニホンジカ)の仕業です。
2009年2月28日、仕事をしていると相棒から電話がかかりました。きょうは相棒がワナを見回る当番です。獲物がかかっていようといまいとお互いに見回り終了後電話をかけることにしています。山は事故も多いのです。
山(狩猟)の事故で一番多いのが転落事故です。険しい道なき山をあるきまわります。私が一番多いひやりとすることが斜面を下っていて身体をささえるため頼って握った木が枯れているときです。身体を預けているため斜面をすっ飛ぶことがあります。
山を越え谷をわたり動き回る見回りは危険がつきもの、ですので帰着の連絡は大切なのです。
しかし、今日の連絡は無事かえったではなく「イノシシがかかっちゅう」でした。
「40キロばあはありそう」とのことですが、相棒はいつも見積もりの倍以上の体重のことが多いのでひょっとすると7~80㎏あるのでは?などと疑いつつ駆けつけました。
イノシシのかかった現場は古い山道を20分以上歩いて上る山の頂上付近です。ゼイゼイいいながら汗をかきつつ到着すると仕留めたイノシシと相棒がいました。やはりどう見ても50キロ以上はありそうなシシです。
山から道路までの運搬は前足、後ろ足とヒモでくくってそれに竹や木をとおして担いで運搬する、あるいはひきずるというのが主な方法です。
今回はひきずるという方法をとりました。下りの斜面ですのでこの方法が楽なのです。平らな場所や上り坂では担ぐ方が楽です。
画像は相棒が引きづりながら運んでいる所ですが、交代しながら運び出しました。
道路まで出して今度は私のスーパーカブの荷台に載せました。しかし、このサイズが限界のようでコンテナはねじ曲がり、運転する私はぐらぐらするのでヒヤヒヤしながらローギアで山を下りました。