土佐レッドアイ

アカメ釣りのパイオニアクラブ

ご質問への回答

2011-02-23 21:55:00 | 狩猟とナイフ
拍手コメントへ投稿されたコメント
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害獣駆除 56キロ 雄
2009/7/11 11:49
akame さんへ
 
 こんにちは。初めてコメントします。私は、ここ数年毎日欠かさずアカメ標識放流や、イノシシ捕獲の迫力ある写真とエキサイティングな記事を拝見しているフアン?の一人です。
 山畑の仕事の大変さと同時にその素晴らしさに感動します。さらに、敬服することは、アカメへの飽くなき情熱と、その生態解明への献身的な努力です。行政に対する果敢なアプローチ。正論だと感じ入っています。新堀川、コアマモ、浦戸湾、アカメetc.

それにしても、害獣駆除とはいえ、イノシシとの戦い?は相当な危険を伴いますね。旺盛な研究心と強靭な意志と体力には驚くほかありません。

 ところで、長くなりましたが、『イノシシ出没』についての助言をお願いしたいのです。私の住まいする朝倉の団地および、背後の里山(朝倉神社神体山から西方いの町枝川に続く畑の多い地域)に最近複数のイノシシが真昼間に出没して、住民の不安が高まっています。自分は目撃していませんが、一匹は幼獣のようで、他もそれほど大型ではない?ようです。裏山は畑仕事や、散歩する人も多く心配です。住民の目撃情報の中には、犬を連れた人にまで向かってきたとか、一人歩きの女性の後をしばらくつけてきたとか、ネギ畑まで掘り返された。モウソウ竹林の筍全滅?とか、、です。庭の畑に侵入したイノシシの写真を団地内に掲示して注意の呼び掛けもなされました。もしも散歩中に遭遇したらどうしたらよいのか、、。

 真昼間に人間のすぐ近くにまで出没するとは信じれない思いがしています。ちなみに私の住まいする団地は枝川と接する朝倉の西端に位置します。
カワウソ博士?の魚類学者はお隣りです。
 akame さんとはどのようにコンタクトしたらよいのかわからず、このページをお借りした次第です。
このようなページに住所、氏名、電話番号など、載せるのが良いのか迷っています。ご助言をお願いします。

 イノシシの出没に不安をかこつ住民amego より
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 amego様

 トップページのとおり、本日コメントを拝見した次第です。たいへん遅れた返信コメントでお詫びします。

 さて、かの猪はいまでも出没しているのでしょうか?昼間や人々の中に出没する猪としては兵庫県の六甲の猪が有名ですね。よくテレビ出演もしていたのですが、大きな猪が街のど真ん中、車が行き交うなか歩道を何頭もつらなってゆっくりと歩く姿にはびっくり仰天しました。よく太った美味しそうな猪なので「もったいない(プロ猟師の性?)」とつぶやいたことでした。
 
 猪は利口です。危険がないということがわかれば何事にも平気のようです。ただ野生のものが、危害が加えられないからと、六甲の猪のような態度をとることは考えられません。私の想像ですが、ことの始まりは小さいときから飼育されていた雌猪が飼いきれなくなり六甲の山に捨てられて、子供を産み現在にいたったのではないかと思います。猪は母系社会、子供の教育は母親の仕事です。母親がヒトを恐れなければうり坊は見習うようになります。まして神戸は大都会ですので、ヒトとの接触は密です。うり坊はそれはそれはかわいいですので、ヒトは美味しいものをよくくれたのでしょう。その子供達が子供を産み現在にいたったのではないでしょうか。

 ご近所の猪君もおそらく飼育されていた猪なのでしょう。そうでなければ少し頭のおかしい猪なのでしょう。猪は美味しいごちそうです。もうギャートルズの時代から私のような危ない男に付け狙われていますので、普通はものすごい警戒心をもって生活しています。そうでなければすぐ絶滅です。生まれたときから一番恐ろしい生き物がヒトだと教え込むと思います。

 いまでは、里山で繁殖をしていますので、タケノコ掘りや野菜畑荒しは日常茶飯事です。おそらく、複数の猪たちがご近所で生活していると思います。人前に出てくる猪は一頭かもしれませんが、姿を見せない猪は数頭はいると思われます。これまでにも書いていますが、猪は好戦的ではありません。普通であれば絶対に猪の方からヒトに危害を加えたりしません。里山でもこちらが気づくより先に猪の方が先に気づいて逃げています。猪がヒトを襲うのは、パニックになっているときだけです。

 猪が近づいてきても餌をあたえないことが一番です。普通なら襲ってきたりしませんので人慣れした猪がでたら「知らん顔」をしたらよいと思います。

お詫びとお願い

2011-02-23 21:25:00 | ノンジャンル
 情けないことに、拍手コメントというものがあることを本日初めて知りました。
自分のブログなのに、十分使い方を知らなかったという不明をお詫びします。初めて開いて読ませていただいたコメントには、返事が必要なもの、無いものがありますが、返事を求められていた皆様にはご無礼をしました。かさねてお詫びします。

 いまからでも間に合いそうな回答やお返事は、これからこのブログに書いていきます。

 拍手がはじまって以来ですので、古いものでは2009年からになります。ただ、この拍手コメントには返信コメントを書くことが出来ません。返事や回答が必要なコメントは本文のコメントに書いていただきたいと思います。

 どうかよろしくお願いします。
                        2011年2月23日

イノシシと紙漉

2011-02-23 07:51:00 | 狩猟とナイフ
 猪の鬣(たてがみ)と牙が紙漉の道具に?


 長野ハナ子の鬣と、罠で獲った雄猪の牙

 ハナ子の鬣は、昨年の夏、衣替えのとき抜いてあげたものです。まとまったので捨てるのはもったいないため残してありました。昔は烏賊を釣る餌木に使われていました。別の場所で書きましたが、猪は衣替えをします。夏毛と冬毛です。冬毛が抜けるとき最後まで残るのが鬣です。体中の冬毛が抜けたのに残っている鬣はまるで「モヒカン刈り」みたいでおかしい。

 2011年1月のある日、友人からの電話で、「猪の牙と鬣はないですか」と聞かれました。どうするのですかと聞くと、婿殿が紙漉を仕事にしていて、その道具に使いたいというのです。さらに話を聞くと、牙は漉いた和紙を磨くために使うのだといいます。昔の文献に猪の牙で紙を磨くことが出ているそうなのです。鬣は和紙を掃く刷毛にするといいます。

 その電話の前の日にちょうど雄猪を捕まえて処理し、頭骨は肉を外して置いてありました。以前とってあった牙(下あごの牙)と上下の牙がついたままの頭骨を進呈しました。上あごの牙と下の牙は形状が違うためどちらの牙が使えるのかわかりません。上下が揃った頭骨が一番よいと思いました。

 頭骨から牙を外すのは、道具を使ってあごの骨を割ってから取り外す、あるいは土の中に埋めておいて、肉等を微生物にとってもらってから抜き取るという方法が主な手法です。友人には1ヶ月ほど埋めておいてから、きれいに洗ってとりだしてください。ただし、季節により埋める時間は調節がいります。いまだと寒いので一ヶ月では早すぎるかもしれないと言ってあります。

 こんど機会があれば、紙漉で猪の部位がどのように利用されているか見に行きたいと思っています。