私のワナ猟の弟子から、頼んであったシカの角がおくられてきました。
ナイフのハンドル材として使いたいので、サイズの大きいものを頼んでいたのです。
近くの山で今シーズン見つけたものです。もう少し多かったそうですが、息子さんもナイフのハンドルに使うので一部は残されたそうです。
弟子とは長野も偉くなったものだと皮肉られることでしょうが、実際にそうなのでしかたありません。私のホームページを見られて、メールを頂きました。切実な内容でした。生活が成り立たないほどの被害を受けているのです。
昨年、狩猟免許をとられたので狩猟期にワナの設置の実地指導に出向きました。県外ですので一晩泊めてもらいました。一度私のもとに来られたので、説明をしたのですが、一度ぐらいの説明で理解してもらうことは不可能だと思ったのです。仕掛けやワナ制作材料・道具など持ち込んですべて初めからの指導です。
実際にワナを仕掛ける山には入ると驚きました。私の所にもシカは増えて沢山いるのですが、そこはまた別世界、ものすごいシカやイノシシの痕跡が残されています。これほどいたらすぐに獲れるかもしれないと思ってしまいました。
実際にワナの仕掛け作りから、山への設置まで一日がかりで実地訓練です。
今日か明日かと吉報を待っていましたが、なか々届きませんでした。
最初の獲物はシカでした。
うれしさがあふれる声を電話で聞いたときは、わが事のように嬉しかったです。
そしてまた、しばらく待っていますと、こんどはイノシシがかかったと報告がきました。
初期処理も解体もおそらくたいへんだったことでしょう。
ご家族から感謝のお手紙をもらいました。
「むっちゃおいしかったです。来年はもっととれるようにご指導をおねがいします。」という息子さん。
シカの角ですが、私はかなり山を歩き回っています。しかし、一度としてツノを見つけたことがありません。これほど沢山いるのに不思議でなりません。
シカは毎年ツノが生え替わります。繁殖期が終わると牡だけが持つツノは役割を終え落としてしまいます。
そのツノを山中で見たことがないのです。
ある人は、シカがそれを食べてしまうのではなかろうかといいます。カルシウム補給には絶好ではないかと想像するのだそうです。
しかし、うーむ。あれは硬い。