ラム・ハンドル・ハンター(Lamb Handled Hunter)は、トーマス・ラム(Thomas Lamb)氏によってデザインされたハンドルを使用し設計されたシースナイフで、1954?年から1964年まで販売されました。使用されたハンドルデザインは、1945年12月に、ニューヨーク市のトーマス・ラム(Thomas Lamb)氏によってU.S.パテント2,390,544が取得され、ガーバー社に使用を認可したものでした。ガーバー社ではそれをラム・パターン・ハンドル(Lamb pattern Handled)と呼びました。
1947年9月に、ラム・パターン・ハンドル(Lamb pattern Handled)を初めて使用して、アバクロンビー&フィッチ・ハンター(Abercrombie & Fitch hunter)が発売され、1953年4月まで販売されます。刻印は右側に(GERBER)、左側が(ABERCROMBIE & FITCH CO.) 、下側にラム・ハンドルの特許番号が打刻されていました。
その後、ラム・ハンドル・ハンターとなり、クリップ・ポイントからストレート・ポイントになります。刻印は右側に(GERBER)、下側(ラム・ハンドルの特許番号)にとなります。1955年から下側に(GERBER)のみとなり、1965年からは、マグナム(Magnum)と呼ばれ1969年まで販売されます。刻印は下部に『GERBER のみのものとGERBER・エクスカリバーマーク、GERBER・MAGNUM・エクスカリバーマーク』となります。
その(1)1948年製造年表示 アバクロンビー&フィッチ・ハンター初期、ハンドル、メッキなし(Abercrombie & Fitch hunter)
ガーバーのハンティングナイフはこのナイフから始まります。 ハンドルがメッキされていないもの(初期)、メッキ有り、GERBER打刻に続いて製造年が打たれたもの、無いものなどいくつかのバラエティがあります。
1947年9月から1953年4月までABERCROMBIE & FITCH特注で制作されたとても珍しいナイフです。ガーバー社の最初のハンティングナイフとしてたいへん有名です。後のマグナムハンターへと続くラム・ハンドルハンターの1番目の製品でブレードがロングクリップになっている特徴があります。
このナイフの側面右側の刻印にはGERBER-10とあります。10は製造年を表しており、1939年の創業から10年目のナイフということで、1948年に製造されたことを示しています。A&Fハンターの初期のものです。
●ブレード:ハイス鋼、分厚いクロームメッキが施されています。
●ハンドル:アルミキャスト(ポリッシュ)。
ブレード右側ポイントに近い背にメッキがぼけた所があります。
右側にGERBER-10
側面左にABERCROMBIE & FITCH CO.
下側にU.S.PTA.2,390,544
販売中:250.000円