試作ではなく正式に短期間販売されたきわめて珍しいナイフ、Waskyです。
ごく短期間の登場でこれまで正確な販売時期が特定できていませんでした。
ワスキーはステーキナイフです。ステーキナイフはミミングが広く流通して、支持されていたため出番がなかったのでしょう。現れて直ぐ姿を消します。
アメリカの著名なコレクターのガーバーの生産年表には、ワスキーの販売時期は1959?1961?と記されています。
フィル・ローデンバーグ氏の著書「A Chronology of Gerber Legendary Blades(ガーバー伝説の刃の年表)」
フィル・ローデンバーグ氏の著書「A Chronology of Gerber Legendary Blades(ガーバー伝説の刃の年表)」の23ページ、24ページでワスキーについての記述で「Another unusual knif that was made for a very short time was the Wasky which was really an oversize bladed Miming knife.(非常に短時間で作られた別の珍しいナイフは、実際には特大の刃を切ったミミングナイフだったワスキーでした)とあります。
私が入手したWaskyのセットに入っているカタログは1956年のものです。紙箱などとともに入っている資料からワスキーの販売は1956年の短期間だったということがわかりました。
下のナイフ1本は幅広ブレードミミングです。ワスキーと比べてみたのですが、ブレードの形状が違っています。