土佐レッドアイ

アカメ釣りのパイオニアクラブ

おらんくの池の汐吹くさかな

2022-11-15 19:59:45 | 生き物色々
 「おらんくの池にゃ汐吹く魚が泳ぎよる」と土佐民謡「よさこい節」に歌われるクジラ。古くから親しまれてきたことがわかります。
 土佐湾に多く現れるクジラは多くがニタリクジラだそうで、個体識別調査により43頭が確認されているそうです。このクジラの体長は、12~15メートルで大型観光バスよりも少し長く、体重は約14トンにもなるそうです。
 ニタリクジラ、お顔がニタリと笑っているかのようでその名が付けられたのだろうかとおもったりして、思わずニタリとしたりしていたのですが、実はそうではなくて「ナガスクジラに似たイワシクジラ」ということで昔から呼ばれていたことがあるそうです。
ややこしいことにこのクジラ、実はイワシクジラではなく、別種であることを発見されたのが大村秀雄博士で、そうした由来から博士が「似たり鯨」と命名されたのだそうです。
 このクジラはまた「海の貴婦人」とも呼ばれるほど姿形が美しいそうです。
 一度、カツオを釣りに黒潮の中に行ったとき、このクジラに出会ったことがあります。土佐湾ではカツオがこのクジラについて泳ぐことがよくあるそうで「カツオクジラ」とも呼ばれているそうです。
 とっても美味しいお肉の持ち主だそうで、鯨肉の中でも高価で取引されるといいます。

 ある日のこと、雨が降って増水した河口のサーフでヒラスズキを狙っていました。
 1尾かけて取り込みました。



 そのヒラスズキを美味しくいただくために、きちんと処理をしてから一息ついて、ふっと近くの砂浜を見るとなにやら変なものが目にとまりました。
 なんだろうと近寄るとどうやら何かの骨のようです。砂に半分ほども埋まっています。
 近づいてのぞきこんでみました。
 ロッドを左手にもち、両膝をついて眺めまわしました。
 脊椎骨だとわかりました。それにしても大きいではありませんか。


砂の中から掘り出して洗いブロックにのせた骨

 これまで数百頭のイノシシ、シカなど大型獣の解体をしてきましたのでだいたいはどこの部位の骨かは判別できます。
 これは尋常なサイズの脊椎骨ではありません。クジラで間違いなかろうという結論にいたりました。ただし、クジラであろうと想像はつくものの、これがニタリクジラなのか、マッコウクジラなのかそのほかのクジラなのかは判りません。
当然のことながら、ヒラスズキとともにこの脊椎骨も持ちかえりました。
 家に持ち帰った当初は、画像のように黄色味のある色をしていましたがいまでは白っぽく変わっています。



 孫にみせたところ、鼻を近づけて匂いを嗅いでいましたが「ジイジ、これは臭い」といっていました。私はそれほどには思わなかったのですが、浜から持ち帰った当初はまだ生々しくクジラ独特の脂の匂いがしていたのかもしれません。
 いまも、私のパソコンの後ろでズッシリと存在感をはなっています。

標識放流626号(2022年度61号)

2022-11-15 19:26:46 | アカメ調査室
今年、61回目の標識放流は30キログラムオーバーの巨大なアカメです。
 釣り人は前田尚俊さん。全長、122.5㌢です。
 前田尚俊さんおめでとうございます。






 画像提供:前田尚俊さん

標識放流のアカメのデータです。

日時、2022.11.11 20:20
釣人、前田尚俊さん
場所、高知県国分川 
全長、122.5cm
体長、上顎から=102cm. 下顎から104cm
重量、30.1kg
胴回り、86.2cm

蘇生時に覗き込むと口の中からモクズガニのオスが出てきました。捕食されてまだ時間がそんなに経過していない状態でした。貴重な体験、今後の釣りに活かしていきたい。
前田尚俊さんのコメントです。