靖国神社外苑と内苑の間に通る公道がありますが、毎日右翼政治結社の街宣車が数台(最近は一台の場合があります)と警視庁麹町警察署警備課の覆面パトカー数台が富国徴兵保険が献納した大灯籠(海軍のレリーフ)前に駐車しています。それは右翼が交代で朝鮮総聯本部に抗議行動をするためなのです。教授や教師たちは街宣車が駐車していると説明をすることを避けていましたが、管理人は迷彩服の連中がいても平気でガイドをしてきました。ですから朝鮮総聯本部ビルの競売問題にはとりわけ関心がありました。【注】ブログ記事「第百生命徴兵保険」にこの大灯籠(海軍のレリーフ)画像があります。
29日午後6時30分から安倍総理大臣はぶら下がり記者会見で「日朝政府間協議における日朝双方の合意内容について」を発言をし、引き続き官房長官の記者会見がありました。日頃は12時のNHKニュースの後はTBSテレビの「ひるおび」を見ていますのチャンネルを回しました。やはりこの問題がテーマになっていて、レギュラーコメンテーターは八代英輝弁護士他で特別コメンテーターは拓大武貞秀士特任教授と田崎史郎時事通信社解説委員です。司会者の恵俊彰さんは視聴者が聞きたいようなことを、何時も鋭く切り込んでいましたので「朝鮮総聯本部ビル問題」も当然話題にするだろうと見ていました。ところが恵さんも八代弁護士も一言も喋りませんでした。ところが、夕方のニュースで北朝鮮宋日昊・日朝国交正常化交渉担当大使が「朝鮮総聯本部ビル問題」も(文書に盛り込まれた在日朝鮮人の地位問題の中に)含まれているとの発言があり、官房長官は司法に介入できないからと否定発言をしましたので、折角TBS上層部が「話題にしないよう」に番組スタッフを指導していたことが無駄になってしまいました。
在日本朝鮮人総聯合会(朝鮮総聯)の中央本部(東京都千代田区富士見2町目14-15)の面積は、床面積約11,700平方メートル土地は約2,390平方メートルと公表されています。地上10階、地下2階の構成になっていますが、この規模は将来、日朝国交正常化の時は北朝鮮大使館にするためと考えられます。政府は司法には介入できないと言っていますが、東京地裁が売却を許可したマルナカホールディングスと折衝することは可能なのですから当然水面下では相当の動きがあると想像できます。政府が言っている「司法」とは総聯がもう一度入札をやり直せと、高裁に執行抗告をしているのであって、マルナカが総聯をそのまま入居させることになれば、直ぐにでも特別抗告を取り下げるでしょう。
秘密保護法、消費税増税、集団的自衛権、福島第一原発、TPP問題と安倍政権の支持率低下に歯止めを掛けるために、この「朝鮮総聯本部ビル問題」という「カード」を必ずどこかで使うことでしょう。