藤江幾太郎画伯の「焼岳」を眺めていると、波立つ心、疲れた肉体の落ち着いてくるのは何故だろう?
その理由を問うつもりがあったわけでもないが、この絵のモデルとなった焼岳そのものを拝みたいという想いが俄かに沸き起こり、矢も盾もたまらず、上高地を訪ねることにした。
上高地といえば、この観光ガイドブックに載るようなアングル(我ながら上手く撮れた・笑)、即ち河童橋とその背後に聳え、広がる穂高連峰の図が多くの人の脳裏に浮かぶイメージであると思われるが、わたしは何といっても焼岳の勇壮の美に惹かれる。
河童橋から穂高連峰を背にすると梓川の流れの先に焼岳が聳えたつのが見える。まさに、藤江幾太郎作品に描かれたのと同じシルエット! その後の歳月によって手前の木々の背丈こそ違っているが、ここに間違いない!
さらに憧れの焼岳に近づこうと、梓川の河原を大正池方向に走ったものだが、ベストの撮影ポイントに到達する直前に、無情にもスマホのバッテリーが落ちてしまった・・・。
もともと、今回の旅では、財布とカメラの入ったバッグを家に置いてきてしまったので、スマホによる撮影しかできなかったことが心残りではある。本日は下見ということで、次の機会には泊まりがけで訪ねたい。
さて、こちらの2枚の写真は焼岳の噴火によって、一夜にしてできたという大正池から望む焼岳。そして、その水面に映る姿。
どの角度からみても、美しい!