井上道義先生のブログに、先月の大阪フィル第500回定期演奏会の記事が載りましたので、ここに転載します。
井上先生とは、富士市でのベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」にはじまり、札幌、兵庫での「ミサ・ソレムニス」、
倉敷でのハイドン「四季」や、愛知マーラー音楽祭での「千人の交響曲」など、数々の美しい思い出がありますが、
今回のバカロフ「ミサ・タンゴ」も、終生忘れることのできない演奏会となったと思われます。
来る9月18日(日)21時には、NHK Eテレの「クラシック音楽館」にて、演奏会丸ごとが放映される予定。
全日本合唱コンクール中国大会当日のため、その時間帯は帰宅途中かな・・・。
あとで録画にて観ることとなりますが、大いに楽しみであります。
追記
ただひとつ。大阪=ラテン系というのは、マエストロの思い込みのような気がしてならない(笑)。
【道義より】
大阪フィル 第500回定期演奏会
2016.07.22 大阪 フェスティバルホール
お盆の時期の今まで時間がなかったがやっと書きます。
ミサタンゴは以前グリーンエコーで振り新日でも振りましたが、今回はソリストに、母国語の人を呼び(CDはドミンゴがテナー用に出来ていない楽譜をうまい事変更したものが出ているが)バリトンはベネズエラ、メゾはスペインから来てもらった。(このコンサートのためだけに!)
大きなホールであるからこれはもう絶対に必要、そしてメロンガや、タンゴ、言葉などか体に染みついていないと面白くならない作品だから。
合唱は、福島君が(自分はダンスが出来ない...そういうの弱いんだなあ・・・と言いながら)コーラスを彼流の変わった方法で、本当に素晴らしい次元まで持ち上げてくれた。
何せ井上は今や声が自由に出ない指揮者になってしまっているから本当に悔しい、かゆい背中に手が届かない状態での公演。
おかげでよくいってくれた。
大阪=ラテン圏!が証明された演奏!!
エロイカはアンサンブル金沢でやる事もあるが、明らかにその時とは別な人格をモデル(相手)にしてのアポロ像の彫刻の趣き。
やり甲斐があったが、管楽器奏者にアシを吹く場所の指定など細かくしたが、幸い彼らは気持ちよくやってくれたように思う。フェスティバルホールでのエロイカやベートーベンはコンサートグランドピアノでのピアノ演奏と同じで作曲の時代の響きをほんの少し思い起こすことさえあるものの、基本は「大きなもの」「圧倒的なもの」への志向を、明確に出したつもりだ。
あの演奏はCDにしても意味がないかもしれない。
500回を第一回の初めから聞いていたファンのお客さんも来ていたあの日のフェスティバルホールでの一期一会あったからこそ、舞い降りたと思う時間だった。
終わってからの平松でのタンゴパーティーは僕からの今までの思い出の感謝のしるし!昔のメンバーもたくさん来てくれて再会をし、楽しく踊ったのだった。
僕が将来昇天したときにこの三点セットはきっと憶えていてくれる。
http://www.michiyoshi-inoue.com/2016/07/_500_1.html#blog