本日は、これより大阪フィル合唱団とのブルックナー「ホ短調ミサ」稽古。約4時間にも及ぶレッスンとなりますが、ブルックナーに浸っているときほどの至福はないので、団員はともかく、自分にはいくら長くてもよいですね(笑)。
さて、今回は、オリジナルのウィンド・アンサンブルにはよらず、Prof.P. Goller(V.ゴラー教授)によるオルガン編曲版での演奏となります。このバージョンは、1917年にユニバーサル・エディションより刊行されました。
例によって、ホ短調ミサには、1866年の第1稿(交響曲第1番の頃)、1882年の第2稿(交響曲第6番の7番の間)が存在するのですが、このゴラー版は、困ったことに、この2つの折衷版なのです。数ヶ所に小節数の違いがあります。また、管楽器とオルガンの特性の違いによりオリジナルより動きの少ないアレンジとなっています。
ヴォーカル・スコアは、第2稿を用いますので、オルガン・パートをこちらに合わす必要がありますが、差異は大きなものではなく、問題はありません。
ミサ曲第3番は時々演奏され、ボクも朝比奈先生とホルスト・シュタイン指揮で歌った経験はありますが、第2番の実演は聴いたことがありません。
どんな響きとなるか楽しみなところ。
大阪クラシック初日
福島章恭指揮 大阪フィルハーモニー合唱団
日時・9月11日(日)13:00
会場・大阪市役所正面玄関ホール
オルガン・桑山彩子
無料公演です。
開場前にお並び頂くのは恐縮ですが、多くの方にお聴き頂けるのは幸いです。
皆様のご来場をお待ちしております。
※小澤征爾のつづき、今しばらくお待ちください。目の前の仕事と休養優先ということでご容赦のほど。