リオデジャネイロ・オリンピック開催中だから、というワケでもないが、リオデジャネイロ出身のピアニストによるブラジル・プレスのレコードが手に入った。我が家には数万枚レコードはあるが、ブラジル盤というのははじめてではなかったか?
ピアニストの名は、アフトゥール・モレイラ・リマ。1940年生まれ。1965年、第7回ショパン・コンクールで第2位というが、この時の優勝はアルゲリッチであった。
どうやら、ショパン独奏曲全集のうちの第1巻「21のノクターン」と第2巻「4つのスケルツォと19のワルツ」各3LPのようだ。詳細な録音データの記載はないが、第1巻のレーベルには1982年、第2巻には1983年とクレジットされている。初期デジタル録音のアナログ音盤ということになる。
まずは、ワルツ集に針を降ろす。
演奏はたいへん正統的で、ラテン気質剥き出しの弾けたパフォーマンスを期待すると肩透かしを喰らう。タッチの明晰さ、リズム感の卓越さが感じられて心地よい。
しかし、アルトゥール・リマの素晴らしさをより実感出来るのは、次に針を降ろしたノクターン集である。ここにある人生の憂愁と哀感は本物だ。表面より内面に燃えたぎる情熱もある。こうなると、彼のバラードやマズルカも聴いてみたくなる。緩やかに探してみよう。
追記
印象の違いは、楽器の違いによるものも大きいと思われる。ノクターンはブリュートナー、ワルツはスタインウェイ。この場合、心の琴線をかき鳴らすのは断然前者のようだ。
岡山県合唱コンクール終了!
昨年に引きつづき出場二度目の女声合唱団 KIBIは、県内、唯一無二(笑)の一般・同声の部の合唱団として、中国大会に行くことが決まりました。
しかし、大手を振って歓ぶわけには参りません。
審査員の先生方よりの批評は厳しく、絶対評価は高いとは言えないのです。
「コンクールの審査員を満足させることは、トーマス教会の聴衆を感動させることよりも難しい」
ということを痛感しております。
否、確かに、ご指摘の数々は正鵠を射ており、反論のしようもなく・・・。
つくづく、コンクール向きでない自分を痛感しているところ。
ただ、そう決めつけてしまっては、新しい局面は開けません。
こうした経験も、自分のほかの現場に役立つこともあるはずなので、精一杯やるつもりです。
また、岡山県大会での演奏は、あくまで「女声合唱団 KIBI」としてのもの。どんなヘマをしようが、自分たちの名前を汚すだけ。
しかし、中国大会となると、「岡山県代表」という責任を背負うことになります。
情けを捨て、心を鬼にして、どこへ出ても恥ずかしくない態勢を整えなければなりません。
それは、役員はじめ、団員諸氏にも理解して貰えるでしょう。
さて、わたしたちにとって未踏のチャレンジ。そのステージは、9月18日(日)、岡山シンフォニーホール。
大阪フィル合唱団の大阪クラシック出演(ブルックナー:ミサ曲第2番ホ短調)のちょうど1週間となります。
なんとも、暑い夏の到来です。