福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

マタイ受難曲・厚木支部 大盛況

2015-01-17 12:14:44 | コーラス、オーケストラ


こんな募集をしても人が集まってくれるだろうか?

と半信半疑ではじめたヴォイス2001主催の「マタイ受難曲を歌いましょう」@厚木。

みるみるうちにご参加者が増えて、気が付くと団員が50名を超えていました。

今回は、東京ジングフェライン、長岡混声との合同ステージとなるため、これ以上受け入れるとステージに乗り切れなくなる、とのことで、女声の募集は本日をもって一旦締め切ることとなりました。なんという異常事態!

いま暫くは、男声のみ募集を継続し、女声については、経験のある実力者のみ受け付ける(簡単なオーディション有り)こととします。
ただし、いずれも本番まで約1年なので、迷われている方はお早めに!

さて、これから、厚木市合唱連盟の新年会。しばし、時間潰しのカプチーノ・タイム。



愛知祝祭管ブルックナー8出荷完了

2015-01-16 15:29:28 | レコード、オーディオ

福島章恭&愛知祝祭管によるブルックナー交響曲第8番CD、第1回出荷完了。
タワーレコードさん、HMVさん、アリアCDさんなどの販売店からの注文数が予想を遙かに超えたため、手持ちが僅かになりました。まだ、身内、友人、合唱団員の手にも渡していないというのに・・・。

こりゃあ品切れ・完売は必至。

煽るつもりはありませんが、現時点で追加プレスの予定がないため、興味のある方は早めのご注文をお願いします。

タワーレコード: http://tower.jp/item/3776402/ブルックナー:-交響曲第8番(ハース版),-他

HMV:http://www.hmv.co.jp/artist_ブルックナー-1824-1896_000000000019429/item_ブルックナー:交響曲第8番、バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲、他 福島章恭&愛知祝祭管、古井麻美子、清水里佳子(2CD)_6146347

ああ、最初の投資を惜しまず、あと200組プレスしとくんだった・・。

レーベル:かもっくす 品番:OAF-1410(2枚組)

発売日:2015年1月23日

<DISC.1>[54:45]
1. ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲
 中村詩穂(オルガン)、愛知祝祭合唱団
2. バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV.1043(第3楽章のカデンツァはJoseph Hellmesberger版を基にしたもの)
 古井麻美子(ヴァイオリン)
 清水里佳子(ヴァイオリン)
3. ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(ハース版)第1楽章

<DISC.2>[76:53]
第2楽章、第3楽章、第4楽章

【演奏】
愛知祝祭管弦楽団
福島章恭(指揮)

【録音】
2014年10月26日 愛知県芸術劇場コンサートホール(ライヴ)


ヨッフム&SKDのブルックナー交響曲全集

2015-01-16 11:47:58 | レコード、オーディオ






今朝、ベルリンより届いた第4番「ロマンティック」をもって旧東独エテルナのアナログ盤によるヨッフム&シュターツカペレ・
ドレスデンのブルックナー交響曲全集がようやくコンプリートとなった。
この全集を揃えようと思い立ってから10年を超すのだから、長い道のりであった。蒐集業というのはつくづく根気が必要だ。

この全集はEMI盤でも手には入るのだが、伝統あるドレスデン・シュターツカペレの古雅のサウンドは、旧東独エテルナ盤によってしか伝わらない、というのが、レコード蒐集家の共通した認識であり、ケンペ指揮のリヒャルト・シュトラウス管弦楽曲全集とともに、人類の宝とも言える存在なのだ。

それがようやく揃ったことは、大きな歓びではあるが、アナログ・レコードやブルックナーと無縁の方から見れば、どうでもよい話ではある。

というわけで、今朝は届いたばかりの「4番」を聴いたが、心底痺れた。「4番」はポピュラーな割に中味の薄いと言われることが多く、ボクも基本的にそう思うのだけど、ヨッフム&SKDのエテルナ盤は、そんな軽佻な考えを粉砕してしまう。なんと嬉しいことだろう。それほどに、味わい深い演奏である。

新宿末廣亭 正月二之席 昼の部

2015-01-16 01:31:58 | コンサート

本日は、日中、都内で空き時間ができたので、新宿末廣亭へ遊びに出掛けた。

ボクの到着したときには、花緑の話のお仕舞い近く。

寄席の世界では、20日までが正月とのこと。

三遊亭歌る多とその弟子二人の女性三人が様々な松の形を模写していくという「松づくし」など、お目出度い空気感を楽しむことができた。

ナイツがテレビで紹介していた浅草芸人の「すず風 にゃん子・金魚」を最前列で観られたのも得がたい機会だったかな?

今いくよ・くるよの東京版みたいな印象があって、ゴリラの形態模写も秀逸。ただ、慣れると飽きちゃうんだけれど・・・。

三遊亭圓歌師匠を間近で観ることの出来たのは一番の収穫。

今日は、本格的な自作のネタではなく、雑談程度ではあったけれど、85歳の重みは感じられた。

あとは、残念ながら「これ」というものがなかった・・・。

昨年、春風亭昇太が主任を務めた会に来たときは、若手からベテランまで粒が揃っていて大いに笑ったものだが、市馬主任の今日はなんとも物足りなさが残った。

限界に挑戦しない笑いが多かったせいだろうか。定石の上にあぐらをかいているから笑いが古く、低回趣味となってしまう。

特に悪かった人のことを書くのは気が引けるから、胸にしまっておくか・・・。

お土産にギタレレ漫談ぴろき(1月下席昼の部出演予定)のストラップを求め、所用のため夜の部は観ずに末廣亭を後にした次第。


祝!増刷決定「クラシックCDの名盤 大作曲家篇」

2015-01-14 11:49:40 | レコード、オーディオ

「クラシックCDの名盤 大作曲家篇」文春新書の増刷が決定致しました!

出版不況の折、発売から1か月での増刷は、成績優秀と言ってよいのではないでしょうか?

売れないと言われるクラシック音楽関連の本では極めて稀なケースだと思われます。

わたし自身、16年昔の「クラシックCDの名盤」旧版以来の根強いファンの多いことに驚いている昨今です。

地方で出会う合唱団員の方々より、「愛読しています」と声をかけて頂くことも増えてきました。

中には、この本の著者の1人が自分のコーラスの先生であったことに、最近になって気付く方もいたりして(笑)。

「クラシックCDの名盤」シリーズに寄せる、皆様のご支持とご声援に、改めて感謝を致します。

今後とも、どうぞご愛顧のほど宜しくお願い致します。

 

 


カラヤン&VPO チャイコフスキー三大バレエ組曲 Blu-rayオーディオ盤

2015-01-13 10:23:24 | コーラス、オーケストラ

ボクはカラヤン&VPOの「白鳥の湖」を、米ロンドンのアナログ盤で愛聴している。

どこをとっても溜息の出るような美しさ!

架蔵する盤がセカンド・プレスである上に、ところどころ溝に傷みがあって、良い状態のレコードが欲しいと思いつづけてきた。

ところが、このオリジナル盤、けっこうなお値段がする(特に英デッカ盤)ので、おいそれと手にできるものではない。

そんな折りに発見したのがこれ。

カラヤン&VPO チャイコフスキー三大バレエ組曲 Blu-rayオーディオ盤(96kHz/24bit)。EUプレス、日本語解説付。

65年録音の「白鳥の湖」はなかなか良かった。

しかし、61年録音の「くるみ割り人形」については高音がキツくて耳が疲れてしまう。マスターテープの音質の違いなのだろうか?

現時点で、トータルとしてアナログに軍配の上がるのは致し方あるまい。

第一印象こそ、鮮やかなBlu-rayオーディオに惹かれるのだが、長く聴き続けたいのはアナログとなってしまうのだ。

聴きながら考えたことは、DSD時代のいま、96kHz/24bitというフォーマットはもはや時代遅れなのかも知れないということ。

DSD再生環境を未だに整えられないでいるボクが言うのもおかしな話だが。

(機材もソフトも入れたのに、なぜか再生できない。己が文系の思考回路を呪っているところ・・・)

 

 


クーベリック&ウィーン・フィルのブラームス交響曲全集

2015-01-13 09:31:56 | レコード、オーディオ

いやあ、参った! 

完全にノーマークだった。

文春新書「クラシックCDの名盤 大作曲家篇」のブラームスの頁で、ボクが廃盤として扱っていたクーベリック&ウィーン・フィルの交響曲全集がタワーレコードにより復刻されていたのだ。

http://tower.jp/item/3444790/ブラームス:-交響曲全集;-ヤナーチェク:-シンフォニエッタ<タワーレコード限定>

※国内盤初セット化
※オリジナル・ジャケット・デザイン使用(一部。ブックレット中にも採用)
※オリジナル・マスターからのハイビット・ハイサンプリング(192khz/24bit)音源をCDマスターに使用
※解説:門馬直美氏、柴田龍一氏、遠藤勝彦氏、解説書15ページ

【曲目】
<DISC1>
1.ヨハネス・ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 作品68

<DISC2>
2.同:交響曲 第2番 ニ長調 作品73
3.同:交響曲 第3番 へ長調 作品90

<DISC3>
4.同:交響曲 第4番 ホ短調 作品98
5.レオシュ・ヤナーチェク:シンフォニエッタ <特別収録>

【演奏】
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ラファエル・クーベリック(指揮)

【録音】
1955年3月8-9日 ウィーン、ムジークフェラインザール(5:モノラル録音)
1956年3月24-25日(4)、1957年3月4-8日(2)、9月23-24日(1)、9月28-29日(3) ウィーン、ゾフィエンザール(ステレオ録音)

【原盤】
DECCA

モントゥーの復刻盤といい、タワーレコードの慧眼と企画力には賞賛を惜しまないボクであるが、この最愛の全集の復刻を見逃していたとは何たる失態。

しかも、発売されたのが昨年の3月とつい最近だ。

日頃、どっぷりとアナログに浸った生活をしているせいもあって、この企画が目にとまらなかったのであろう。まったく申し訳ないことをした。

解説文がボクに依頼されていたなら起こらなかった事故なのだが(笑)。正直、大好きな演奏だけに書きたかったなあ。

タワーレコードの紹介文にもあるとおり、CDとして完全な形で発売されたのははじめてであり、多くの方に聴いて頂きたい。

ボクはまだCDの音は聴いていないけれど、他の復刻盤の出来から想像するなら間違いはなかろう。

♪ご指摘頂いた読者K様、有り難うございました。

 


デジタル版で発見! 三浦しをん 書評委員が選ぶ「今年の3点」

2015-01-12 23:12:10 | レコード、オーディオ

 

三浦しをん 書評委員が選ぶ「今年の3点」

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11528491.html?_requesturl=articles%2FDA3S11528491.html&iref=comkiji_txt_end_s_kjid_DA3S11528491

昨年末、新聞記事の写真でご紹介しましたが、デジタル版にも掲載されていたので、ここに記録しておきます。

個々の内容がどうとかでなく、書き手の業を面白がる・・・・。

三浦しをんさんのような読み方をしてくれると、嬉しいですね。

三浦しをん 書評委員が選ぶ「今年の3点」 (朝日新聞 2014年12月28日付 朝刊 13面)

 (1)子供はわかってあげない 上・下(田島列島作、講談社・各680円)

 (2)クラシックCDの名盤 大作曲家篇(宇野功芳、中野雄、福島章恭著、文春新書・918円)

 (3)魔法少女 俺 上・下(毛魂一直線作、ふゅーじょんぷろだくと・各734円)

 

 (1)は漫画。ほのぼの青春恋愛物のように見えて、そこはかとない不穏さと言語センスが光る。「日常」とは、こんなにもきらめきと緊張感をはらんだものだったのか!

 (2)は、音楽好きならずとも楽しめる。作曲家ごとに名曲、名盤を挙げるのだが、著者三人の見解が相違し、紙上バトルも勃発。音楽を愛するとは、こんなにも熱く険しい道なのかと、(笑いすぎて)にじんだ涙を拭わずにはいられぬ。

 (3)は、かわいいアイドルが魔法少女(しかしムキムキの男)に変身して悪と戦う、というギャグ漫画。どうかしている(いい意味で)。同じ作者の『そんな目で見てくれ』(東京漫画社)はBL漫画だが、こちらもぶっ飛んだギャグが炸裂(さくれつ)。いずれも腹の皮がよじれた。

 (作家)


クナとモントゥーの新譜届く!

2015-01-10 19:18:57 | レコード、オーディオ

クナッパーツブッシュのブルックナー第8番、およびモントゥーのベルリオーズ「ロメオとジュリエット」。

間もなく発売される新譜2点が届きました。

いずれも、福島章恭がブックレットに於ける序文を執筆させて頂いております。

リマスターも成功し、いま手に入るCDとしてはベストと言えるでしょう。

いずれも14日の発売。タワーレコードさんに成り代わりまして、こちらも宜しくお願いします。

 

ブルックナー: 交響曲第8番(新規リマスター); <特別収録>ベートーヴェン: 《フィデリオ》序曲, 《レオノーレ》序曲第3番<タワーレコード限定>

Hans Knappertsbusch 、 Munich Philharmonic Orchestra

http://tower.jp/item/3775561/ブルックナー:-交響曲第8番(新規リマスター);-<特別収録>ベートーヴェン:-《フィデリオ》序曲,-《レオノーレ》序曲第3番<タワーレコード限定>

※ステレオ録音
※2015年最新リマスター
※オリジナル・ジャケット・デザイン使用(ブックレット中にも採用)
※解説:福島章恭氏、吉田光司氏、柴田龍一氏、藤井宏氏、解説書合計8ページ

  • 没後50年クナ畢生の名盤が生々しい音質で蘇る! 『フィデリオ』からの2つの序曲も収録。2015年最新リマスター採用!

    ウエストミンスター・レーベルの中でも屈指の名盤であるばかりか、クナッパーツブッシュの晩年を代表する至高のブルックナー録音としてあまりにも有名な演奏です。数あるこの曲の中でも、ましてや50年以上経った現在においても最右翼に位置する演奏には違いありません。これまで語り尽くされてきた名盤中の名盤を、タワーレコード限定のオリジナル企画盤として再発売いたします。
    これまで何度かCD時代に発売されてきたディスクと比べ、今回の発売では新規リマスター採用という点と、カップリング曲を変更した事が従来とは異なる点です。これまで良くカップリングされてきたワーグナー作品から、同じウエストミンスター・レーベルの「フィデリオ」全曲録音から2曲を、今回は特別収録としてカップリングしました(ワーグナー:管弦楽作品集は、同じくタワー限定盤PROC1512, 1513として発売中)。これまで全曲盤でのみ聴くことができたこれら名曲を、始めての試みとして独立した曲として収録しています。
    音質的には、これまで発売されてきたビクター音源(MVCW-14001)のマスターから、今回新規でリマスターを行いました。有名な17年前のCDマスターの延長線上にありながらも、新たな息吹を感じるクナ独自の音色をお楽しみください。
    解説書には、福島章恭氏による序文解説を掲載しました。クナッパーツブッシュの没後50年に相応しい、保存盤です。 

  • タワーレコード (2014/12/11)

ベルリオーズ: 劇的交響曲《ロメオとジュリエット》<タワーレコード限定>

Pierre Monteux 、 London Symphony Orchestra

http://tower.jp/item/3775563/ベルリオーズ:-劇的交響曲《ロメオとジュリエット》<タワーレコード限定>

【演奏】
レジーナ・レズニック(コントラルト)
アンドレ・タープ(テノール)
デイヴィッド・ウォード(バス)
ロンドン交響楽団合唱団
ロンドン交響楽団
ピエール・モントゥー(指揮)

【録音】
1962年6月 ロンドン、ウォルサムストウ・アッセンブリーホール

【原盤】
WESTMINSTER

※ステレオ録音
※歌詞対訳付
※国内マスター使用
※オリジナル・ジャケット・デザイン使用
※解説:福島章恭氏、柴田龍一氏、吉田光司氏、訳詞:平島正郎氏、解説書合計20ページ

  • ベルリオーズを得意とした巨匠が87歳で成し遂げた唯一の『ロメオとジュリエット』全曲が久々の復活!

    晩年のモントゥーがウエストミンスター・レーベルに残した「第九」と並ぶ重要音源である「ロメオとジュリエット」全曲が、国内盤で久々のリリース! 1997年以来の再発となります。モントゥーの没後50年であった2014年に、DECCA、PHILIPSに残されたステレオ音源を「第九」と共にタワー限定企画盤として発売いたしましたが、この「ロメオとジュリエット」は含まれておりませんでした。今回、タワー限定企画盤「ウエストミンスター・レーベル名盤選」Vol.1のひとつとして満を持して再発売いたします。
    ベルリオーズの真髄をここまで語り尽くせる指揮者は現代でも少ないのではないでしょうか。モントゥーが残したフランス音楽の音源は、50年以上経った今でも重要な演奏ばかりです。モントゥーによる力みのない自然体の音楽は、例え曲想が強い場面においても、決して緊張が強すぎて音楽が流れないことはありません。逆に弛緩する場面も皆無のため、ベルリオーズの長大な作品においても、その類まれな音楽がすんなり耳に入ってくる効果を生んでいると言えます。このような組み立てを行うモントゥーは現代においても注目すべき存在です。没後50年経っても熱心なファンが多いことも頷けます。音楽的にもスポイルされることがないウエストミンスター・レーベルの録音もモントゥーの特筆を良く捉えており、合唱を含むこの重厚な作品の価値をより高めています。尚、マスター音源は海外のOIBP盤ではなく、国内のマスターを使用しております。

    タワーレコード (2014/12/11)




ブルックナー8CD 国会図書館に寄贈

2015-01-10 17:45:20 | レコード、オーディオ



愛知祝祭管とのブルックナー交響曲第8番のCD かもっくすレーベル。

1組を国会図書館に寄贈致しました!
お手配くださったワオンレコードさんに感謝します。

一般発売は、いよいよ今月23日。
今しばらく、お待ちください!!