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福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

美しき余韻に揺られて西へ

2015-09-13 16:38:27 | コンサート
ノット&東響のマーラー3を聴き終え、東海道線に揺られ西へ向かっているところである。

ホームグランドのミューザ川崎だけに、昨夜の公演以上に打ち解けた、確信に満ちた演奏で大きな充足感を味わい、その余韻に浸っている。

マーラーの3番は、ボクにとっては、ブルックナーの0番より遠くにある音楽だけれど、それを近しいものに聴かせてくれたノット&東響に感謝したい。

さて、ミューザ川崎の音響だが、以前、同じコンビのマーラー9を聴いたときより遥かによかった。前回、2階席後方で聴いたときは、弦が遠くて欲求不満が募ったものだが、今回は2階席前方ということで、最適のバランスで聴くことができたのである。

あ、そうそう、本日は演奏終了後のフライング・ブラヴォーもなく、静かに余韻を味わえたのもよかった(開演直前の客席でのトラブルは残念だったが・・)。そもそも、指揮者のタクトが降りるまで「誰も拍手するな、ブラヴォー叫ぶな」、という邪念の入ることすら、嬉しくはないのだけれど。

さあ、大阪フィル合唱団の女声部にも頑張って貰わなくては!

再びノットのマーラーを聴く

2015-09-13 12:42:23 | コンサート
本日、再びノット&東響のマーラー3を聴くことにした。

今宵、富士フィルさんの「復活」コーラス練習があるので、読響の「トリスタン」を泣く泣く諦めたところだが、ミューザ川崎でのマーラーなら間に合うことに気付いたのである。

昨夜の演奏への感銘は深く、大きなものだったけれど、ボクのコンディションが不十分だったことと、サントリーホールでは伝わらないものもあろう、とのことで。

仄聞では、サントリーホールとミューザ川崎では、ホールの音響特性の違いから、オーケストラ・プレイヤーたちは奏法を変えざるを得ないのだという。自ずと全体の印象にも影響がでることだろう。その違いを聴くのも楽しみだ。

なお、予めお断りしておくが、今回は詳細な感想、批評は書かないつもりでいる。来週の17日、18日に、同じマーラー3番による大阪フィル定期が控えているため、どうにも書く気持ちになれないのだ。





イエス こわれものT-shirtで出陣

2015-09-12 09:05:59 | コーラス、オーケストラ


朝には滅法弱いわたしですが、今朝はたまたま早く目が覚めて、シャワーを浴び終えたところで、大きな揺れに襲われました。

わが街は震度4とのことですが、直下型だけに、突き上げるように衝撃的でした。余震のないことを祈りつつ「マタイ」レッスンに出掛けます。

さて、今宵は、待ちに待ったノット指揮東響のマーラー3番@サントリーホール。ノットの任期延長会見直後だけに気合い入っているだろうなぁ。
演目が来週の大阪フィルと同じ作品なので、解釈、配置、オケ、コーラスなど、興味津々であります。


大阪フィルTwitterより「惑星」編

2015-09-10 12:23:27 | コンサート


大植英次プロデュースの「惑星」3台のピアノ版は、ピアノの並びも含めて画期的でした。弾き振りでリードするマエストロ。“海王星”では福島章恭さん指揮の大フィル合唱団の女声もバックステージから登場。ブラヴォーでした!#osaka_phil (写真: 飯島隆・2枚とも)



♪なお、大植英次先生の広げているのは、「惑星」浄写スコア(オーケストラ版)のファクシミリ。大植先生はこのスコアを見ながら、演奏に参戦しておられました。
それにしても、大植先生は大阪の聴衆に愛されてますね。

ピアノ3台版「惑星」にサプライズ出演

2015-09-09 22:09:05 | コンサート


大阪クラシック第4日。
午後1時からは、中央公会堂・中集会室にて、ピアノ3台によるホルスト「惑星」。チケット発売とともに、あっという間に完売となった人気の公演である。

3人のピアニストは、大植英次、保屋野美和、尾崎有飛(敬称略)。この公演のプロデューサーである大植は、後者2人をリードしたり、スパイスを加えたりという役割を演じて聴衆を魅了した。

色彩豊かなオーケストラで聴く機会の多いホルストの名曲。ピアノ6手という多層的なモノトーンの響きで聴く意外な効用は、和声の斬新さ、音響の神秘性が却って際立つということ。三者なよる見事な演奏もあって、実に新鮮な感動があった。

さて、本来ならピアノだけで完結するはずのアレンジに対し、大植英次が求めたのは、終曲「海王星」に於ける女声コーラスのサプライズ出演。この日のために極秘裏に練習を重ねてきた大阪フィル合唱団の女声選抜隊は、隣室の小集会室に身を潜め、出番を待った。

小集会室にはモニターがないため、コーラスが歌い出すと自分たちの声で、ピアノの音は殆ど聴こえなくなる。それでも、団員たちは見事に役目を果たし、聴衆に鮮烈な印象を与えるけことに成功した。

わたしとしては、コーラスがずれたりすることで名演に水を差すことだけは避けたかったので、無事に終わってホッとした次第。あまりにホッとして、財布の紐も緩んでしまい、江戸流の鰻重を注文。ああ旨かった。
















台風直撃か?

2015-09-08 13:22:20 | コンサート

大阪クラシックが盛り上がる中、明日のお昼には、近畿から東海地方に台風18号直撃の予報も・・・。

かなり心配ですね。

どこかに逸れて・・・、といっても、本土のどこかには上陸必至。

なんとか、勢力の衰えてくれることを祈るばかり・・・。

今夜から大雨とのこと、ボク自身、今宵の内に大阪に辿り着けるか、ちょっと気を揉んでおります。

http://weathernews.jp/typhoon/

http://www.tenki.jp/forecaster/diary/t_yoshida/2015/09/07/31281.html

http://www.jma.go.jp/jp/typh/


大阪フィル公式ブログより

2015-09-07 15:24:40 | コンサート

大阪フィルハーモニー交響楽団公式ブログに大阪クラシック初日の模様がレポートされました。

以下、第13公演 大阪フィル合唱団の記事を転載します。全文はリンクをクリックしてお読みください。

それにしても、中央公会堂 中集会室は、絵、音ともに美しいですね。

http://osakaphil1947.blog66.fc2.com/blog-entry-1007.html

大阪フィルハーモニー合唱団の指揮者 福島章恭さんが初めて指揮をするコンサート。

「伝統ある大阪フィル合唱団の指揮者になった以上、最初のコンサートで演奏するのは敬愛する朝比奈先生のお得意だったブルックナーしか考えられない!」
と言う事で、合唱団はブルックナーの「モテット集」を最初にアカペラで歌った後、
チルコット「小ジャズミサ」をリズミカルに歌い上げました。
オーケストのコントラバス新眞二と中村拓美、ピアニストの満多野志野さんが友情出演し、華を添えました。(写真:飯島隆)



 


大阪デビュー戦 ~本番にしか現れない自分

2015-09-07 00:31:38 | コンサート



大阪デビュー戦。
御陰様で感動的に終えることができました。

ブルックナーのモテット4曲。
まだまだ、技術的に課題は残るものの、交響曲のような大きなスケールによる宗教小品の演奏は世界的にも稀有なものであったと自負します。とあるブルックナー愛好家からは「涙止まらず」とまで言って頂きました。いずれ機会があれば、ブルックナーのミサ曲にもチャレンジしてみたいものです。

チルコット「小ジャズ・ミサ」では、ピアノ・満多野志野さん、ベース・新 眞二さん、ドラムス・中村拓美さんによるトリオがご機嫌で、コーラスもいつもより魂の解放ができたかな? ある意味、大阪フィル合唱団にとっては冒険的な選曲ではありましたが、挑戦した甲斐はあったと思われます。

個人的には、本番でしか見せることのない演奏家=福島章恭の顔を、合唱団員や大阪フィル関係者に示すことができたこと(こればかりは、如何なるレッスンでも出てこない)。
日々、第一線に立つオーケストラ指揮者のもとで演奏されている大阪フィルのメンバーの新さん、中村さんのご両人にボクの指揮を受け入れて頂いたことが収穫でした。

そして、いつまでも鳴り止まない、お客様の暖かい拍手!心よりの感謝を捧げたいと思います。

以下、大阪フィルTwitter記事より

大フィル合唱団の歌うアンコールの「ふるさと」が中央公会堂中集会室に鳴り響きました。「大阪クラシック~街にあふれる音楽」初日は大盛況の内に終了しました。雨にも関わらず沢山の方にお越し頂きました。感謝申し上げます。#osaka_phil http://t.co/njOb8U1eGM(写真:飯島隆)