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ASEAN:南シナ海「航行の自由」言及へ 共同宣言案
毎日新聞 2015年10月29日 20時45分
【バンコク岩佐淳士、北京・石原聖】11月初旬にマレーシアで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)と日米中韓豪などのASEAN拡大国防相会議の共同宣言案で「航行の自由の重要性」が言及されていることが29日、分かった。ASEAN関係筋が明らかにした。会議では米国が南シナ海で「航行の自由」作戦に踏み切ってから初めて米中の国防相が接触する見通し。双方が主張を激しくぶつけ合う展開になりそうだ。
宣言案はASEAN議長国のマレーシアが作成。国連海洋法条約などの順守についても明記されている。中国は米国の「航行の自由」作戦に強く反発しており、宣言案に難色を示し、最終的に内容が変更されることもあり得る。
南シナ海問題を巡りASEANは米中対立のはざまに立たされている。中国と対立するフィリピンやベトナムは米国に接近。一方、中国は経済援助でカンボジア、ラオスなどを取り込む。11月中旬からはアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議など関連国が集まる国際会議が相次ぐ。ASEANを自陣に取り込もうとする米中のせめぎ合いも激しさを増しそうだ。
一方、中国国防省は29日、同会議に常万全国防相が出席すると発表した。また、同日夜、中国海軍の呉勝利司令官が米海軍制服組トップのリチャードソン作戦部長とテレビ会談して「厳正な立場」を伝える。米軍の「航行の自由」作戦後に米中の軍高官が意見交換するのは初めてとなる。
米海軍のイージス駆逐艦が南シナ海の南沙諸島で「航行の自由」作戦を実施したことに合わせ、海上自衛隊の護衛艦と米海軍の空母部隊が南シナ海で共同訓練を実施することが28日、分かった。緊密な日米同盟をアピールし、中国をけん制する狙いとみられる。
海自は9月26日から、米海軍とインド海軍がインド洋で実施した共同訓練「マラバール」に護衛艦「ふゆづき」を参加させた。その後、護衛艦と米空母「セオドア・ルーズベルト」の部隊は28日までに、シンガポールのチャンギ港に寄港した。
防衛省によると、今後、護衛艦と米空母部隊は南シナ海の南側、ボルネオ島北方付近を航行し、その際に通信訓練や、米兵と自衛隊員による艦船乗り換えなどの共同訓練を実施する。
護衛艦は今回、南沙諸島で中国が埋め立てた人工島から遠く離れた場所を航行するため、12カイリ(約22キロ)に入ることはないが、将来的な自衛隊の南シナ海での警戒監視活動を念頭に置いた訓練の可能性がある。護衛艦は11月10日に帰国する予定だ。
海自部隊が、洋上訓練やソマリア沖・アデン湾での海賊対策に向かう際に南シナ海を航行する場合はある。また、各地で訓練に参加した海自と米海軍が、母国へ戻る途中で共同訓練することも少なくないという。【村尾哲】