明鏡   

鏡のごとく

ゆいフェスタとアメリカ次期大統領戦

2016-11-09 18:05:18 | 
ゆいフェスタに伺った。

詩人の伊藤比呂美さんの「ライブでお悩み解決!万事OK!」
という生相談的な講演会があった。
宗像であったので、昔住んでいた場所で、お話を聞けることは嬉しかった。

大統領選最中のアメリカの、カルフォルニアに住んでいる彼女は、どのように詩を育んできたのかが、聞きたかったので、悩みというよりも、創作の形をお聞きしたいと思っていた。
具体的に、感じ方などの違いをお聞きしたかったのだが、作品で感じて欲しいということで、作品から、全てを感じることをお勧めされた。
確かに、その通り。
違いは、それぞれが感じればいいことではある。
ご本人が感じていることを、読み手が受け取れることが、少なからずあるであろうから。

彼女のアメリカ生活は20年にも及び、その中で、最近、面白いことがあったという。

日本とアメリカを行ったり来たりしている彼女であるが、日本で買い物に行って駐車場を歩いている時のこと。

車の若者が、交通弱者?だった横断中の比呂美さんをひきそうになった時、何すんだあと思い、若者に物言いをしたら、相手がビビっていたという。
よくよく考えたら、鬼のように髪を振り乱して、英語でまくし立てていたからだと、はたと気づいたらしい。

やばい。やっちまったという話であったが、不意に出てくる言葉が、英語になるには、それくらいのスパンがいるということなんだろうが、興味深くもおもろいエピソードであった。

いつか、詩も不意に出てくるようになるのだろうが、そこまで行くには、また、いくらか時間がかかるのかもしれない。


新しい本も出されるという。

死に向合ったところで出てきたもののようだった。

彼女が朗読してくれた、般若心経の口語訳は死であり、詩であった。

あそこまで行きたいという願望は、自分にも少なからずある。

行けるかどうかは、万事、自分次第ではある。


講演が終わった後、父母に会う。

書いていた小説を読んでもらおうと、一部、持って行っていた。

父母がどう読むか、楽しみではある。

自分のこれまでの人生の総仕上げのようなものである。

かつて同じ場にいて、家族として個として何を感じていたのかを、あらゆる角度、眼差しを通しながら、磨きあげてみたいのだ。



家に帰り着くと、トランプさんがアメリカ次期大統領戦の勝利宣言の運びとなっていた。

ヒラリーさんは、これから、政治家か、それとも弁護士をされるのだろうか。

道はそれぞれ、いろいろあるだろう。

昨日とは何かが違う世界になったのだと感じた。