関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 新戸倉温泉 「戸倉国民温泉」 〔 Pick Up温泉 〕
新戸倉温泉 「戸倉国民温泉」
住 所 :長野県千曲市大字戸倉字芝宮2228-2 (旧 埴科郡戸倉町)
電 話 :026-275-0457
時 間 :8:45-21:45 / 毎月2日休(土日の場合は翌週火に振り替え)
料 金 :300円
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
■ 紹介ページ (じゃらん観光ガイド)
■ 紹介ページ (千曲市観光協会)
東信、戸倉上山田温泉は、古くから善光寺参りの精進落としの湯として栄えてきた信州有数の歓楽温泉地。
千曲川を挟んで西岸に戸倉・上山田温泉、東岸が新興の新戸倉温泉です。
ここは、一郷一会のオフで、「万葉超音波温泉」、「戸倉観世温泉」、上山田「亀の湯」などとともに集中攻撃しましたが、軒並み高レベルのお湯のなかでもとくに印象に残った一湯です。
メイン道路から引き込んだ住宅地のなかにある、こぢんまりとした公衆浴場。
場所は”大正橋”南側、戸倉図書館北東側の裏手の路地。わかりにくいので↓の地図を参照ください。
大きく”国民温泉”と看板がかかった外観は、何ともいえない味があります。
番台のある銭湯仕様で、ゆったりとした脱衣所の向こうにやわらかな午後の日ざしが差し込む浴場がみえます。
【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 湯口
あかるい浴室にタイル貼10人以上のくじら型のかわいいタイル貼り浴槽。
タイルの縁が描くゆるやかな曲線と、尻尾の部分に据えられた女神?像が味わいをだしています。
全体に手入れが行き届き清潔なイメージ。
濃紺の大きなタイルの湯口から50L/minほども大量に投入されていますが、しっかりとコップがおいてあるかけ流しなのにはびっくり。
ざんざこオーバーフローと、べつに底面排湯と浴槽外に噴水状にお湯が出ている排湯口が2ケ所あるので、(たぶん)パスカル方式併用の理想的な湯づかい。
湯量豊富な自家源泉ならではの贅沢な湯づかいです。
HPにも「循環ではない、放流式かけ流し天然温泉」とありますが、加温はあるかと思います。
カラン10(たぶん源泉)、シャワー・シャンプーあり、ドライヤー有料。
日曜13時で6~7人。みな常連さんらしく、整然かつゆったりと入浴しています。
それにしても信州の浴客は、どこでも模範的にマナーがいいです。(気まじめな信州人ならでは?)
やや熱めのお湯は、翠がかった透明で湯中に気泡が流れています。
よわいたまご味に軽めのしぶ焦げイオウ臭ですが、イオウ気は万葉よりよわいもの。
鮮度感抜群のうえにかなりの量のアワつきがあって、ヌルすべ+アワつきのヌルが楽しめるすこぶるきもちのいいお湯です。
ここでおどろいたのはその浴感。
成分総計=332.6mg/kgとはとても思えない力感をそなえたお湯で、発汗がハンパじゃなく長湯できません。
しっかりと温まり、浴後充実した爽快感が出る感じは、アワつきともあいまって山梨の韮崎旭温泉を思い起こしました。
このエリアのなかでも成分は濃い方ではないし、イオウ気がとくにつよいわけでもありません。
でも、なにかあとを曳くような不思議な魅力をもつお湯です。
浴槽の佇まいといい、力感あふれるお湯といい、このエリア屈指の名湯かと思います。
〔 源泉名:戸倉国民温泉2号泉 〕
アルカリ性単純温泉(Na-Cl・SO4型) 38.5℃、pH=8.97、湧出量不明、成分総計=332.6mg/kg
Na^+=88.5mg/kg (91.25mval%)、Ca^2+=6.2 (7.33)、Fe^2+=0.4、Cl^-=65.0 (42.16)、HS^-=1.4、SO_4^2-=52.4 (25.12)、HCO_3^-=42.7 (16.13)、CO_3^2-=18.6 (14.29)、陽イオン計=97.2 (4.22mval)、陰イオン計=181.7 (4.34mval)、メタけい酸=50.3 <H13.12.19分析>
<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり(30分に1回程度加温源泉を注入) 循環ろ過装置・貯湯タンク使用:なし 殺菌剤等の使用:なし
〔 HP掲載 〕
殿方用・ご婦人用 あわせて毎分 250リットルの新湯を放流式にて、提供させていただいております。(浴槽・カラン・シャワーに使用。)
○ 一郷一会100名湯
○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。
■ブランドグルメ
〔 千曲川のつけば料理 〕
つけば料理は、”つけば”と呼ばれる産卵場(ないしはこれに見立てた漁場)にやってくるウグイ(ハヤ・アカウオ)を主に投網で漁獲し、塩焼き・田楽・唐揚げなどで味わう料理。
松代藩の殿様に献上したというほどの歴史と格式をもつ東信の春の名物料理です。
信州でも千曲川が本場で、旬の4月から6月にかけて千曲市、上田市などの流域に数十軒もの「つけば小屋」が掛けられるそうです。
旧戸倉町の千曲川緑地にある「川萬寿」(せんます)はとくに有名です。
(「川萬寿」HPなどを参考。)
〔 2011/06/03内容補強のうえUP (2004/03/27レポ (2004/02入湯)) 〕
E138.9.7.666N36.28.59.702
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■ 春日温泉 「もちづき荘」 〔 Pick Up温泉 〕
春日温泉 「もちづき荘」
住 所 :長野県佐久市春日温泉5921 (旧 北佐久郡望月町)
電 話 :0267-52-2515
時 間 :8:00~21:00 / 原則無休
料 金 :400円
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
■ 紹介ページ (BIGLOBE温泉)
震災後の再開初レポです。
佐久平の西にある望月は、かつて中仙道の有力な宿場町で、本陣、脇本陣、問屋がおかれていました。
ここから蓼科山にかけてなだらかにつづく「御牧ヶ原」は、奈良時代末期から朝廷に献上する料馬を産するすぐれた御牧として知られ、この牧で育まれる名馬・月毛の駒(望月の駒)は都人の憧れであったと伝わります。
蓼科を背に、千曲川を距てて浅間連嶺に相対するこの地はまた、眺望の地としても名高いところ。
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そこから一里余りを降った望月で、或る日もっと広々とした眺望が欲しく、私は坂を上って丘の上へ出た。
蕎麦が花咲き柿の実がいよいよ重くなる信州の夏の終り、丘の上は晴朗な風と日光との舞台だった。
北方には絵のような御牧ガ原の丘陵を前にして、噴煙をのせた浅間から烏帽子へつらなる連山の歯形。
南にはその美しい円頂と肩とを前衛に、奥へ奥へと八ヶ岳まで深まりつづく蓼科火山群と、豊饒の佐久平をわずかに隠したその緩やかな裾。
さらに西の方にはきらきら光る逆光につかった半透明の美ヶ原溶岩台地、そして東は遠く淡青いヘイズの奥に蛍石をならべたような物見・荒船の国境連山と、其処に大平野の存在を想わせる特別な空の色。
それは晴れやかな、はろばろとした憂鬱な、火山山地の歌であった。
(尾崎喜八著 「山の絵本」 たてしなの歌 より)
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【写真 上(左)】 温泉入口
【写真 下(右)】 看板
その「御牧ヶ原」の一角に春日温泉があります。
開湯は延宝年間(1673~1681年)、「万病に効果著しきこと他に比いなし」と称揚され、肌がつるつるになる”玉肌の湯”としても知られていますが、名湯ひしめく信州ではわりに地味な湯場です。
数軒の日帰りできる宿があり、かけ流しの情報があったここに入ってみました。
【写真 上(左)】 案内板
【写真 下(右)】 若山牧水の歌碑(源泉公園)
ちょうど4月に行ったので、あたりの桜が満開でした。
立派な公共施設系のつくりで、スタッフはとても親切。国民宿舎なので日帰りでも気軽に入りやすい雰囲気です。
浴場は宿泊者専用の「岩風呂」(別館2階)と日帰り可の「滝風呂」(本館1階)があって、ともにかけ流し、飲泉可のようです。
【写真 上(左)】 フロントまわり
【写真 下(右)】 浴場入口
「滝風呂」です。浴場手前には”滝風呂”という暖簾がかかっています。
広めでつかい勝手のいい脱衣所。あかるい浴室に手前から、打たせ湯、ジャグジー、主浴槽(みかげ石枠タイル貼7-8人)がならびます。
浴槽のあちこちに石膏系のクリーム色の析出がでています。
【写真 上(左)】 男湯入口
【写真 下(右)】 脱衣所
カラン5(たぶん温泉)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜11時で4人~独占。
【写真 上(左)】 石膏の析出
【写真 下(右)】 主浴槽
主浴槽はかなり広めながら、手すりがちょうど頭に当たる位置に設えられているので、快適に入れる場所が意外にすくないのが難か。
鉄平石の湯口からかなりの量の熱湯を投入で、湯口のうえにはコップがおかれ、飲泉可の掲示も。
浴槽内にある注排湯口はふさがれていて、お湯の鮮度感からしても投入全量を豪快にオーバーフローのかけ流しとみました。
【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 豪快なオーバーフロー
全槽のお湯に大差はないので、主浴槽のみレポします。
やや熱めのお湯はほぼ無色透明で浮遊物なし。湯中の指先がよわく青白に発光しています。
よわい芒硝味で飲みやすく、よわく石膏系のほんわかとした湯の香。
味臭は建物の上にある源泉公園の非加温源泉とほぼ同じなので加水はないと思います。
【写真 上(左)】 源泉公園
【写真 下(右)】 源泉
肌がコーティングされるような、つよめのヌルすべにびっくり。なるほど”玉肌の湯”と謳うだけのことはあります。
これは、pH=9.6というアルカリ性と陰イオンの主成分が炭酸イオン(CO_3^2-=80.83mval%)というスペックによるものと思われます。
【写真 上(左)】 飲泉可の掲示
【写真 下(右)】 県歌「信濃の国」
あたたまりは意外につよく、適度なとろみもあって、総計=166mg/kgとは思えない浴感も感じます。
クセもの湯揃いの東信・佐久エリアでは、おとなしいイメージのお湯ですが、さすがに古湯らしいしみじみとした趣。
微妙に行きにくいエリアながら、渋めのお湯好きは納得できる湯場だと思います。
〔 源泉名:春日温泉 〕
アルカリ性単純温泉(Na-(CO3)型) 25.0℃、pH=9.6、湧出量=120L/min掘削自噴、成分総計=166.6mg/kg
Na^+=26.9mg/kg (94.36mval%)、Fe^2+=0.12、Cl^-=2.5 (5.39)、OH^-=0.7、SO_4^2-=3.3 (5.39)、HPO_4^2-=1.6 (2.62)、CO_3^2-=31.5 (80.83)、陽イオン計=29.4 (1.24mval)、陰イオン計=40.8 (1.30mval)、メタけい酸=96.4 <H17.12.10分析>
<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり かけ流し(放流式) 殺菌剤使用:なし
■ブランドグルメ
〔 望月(佐久)の朝鮮人参 〕
佐久地域では朝鮮人参が栽培されていて、なかでも佐久市協和(旧望月町)には朝鮮人参の加工企業が集まっています。
メインは人参粉末、人参エキス、人参茶など。生の朝鮮人参は9月から10月頃の販売のようです。
〔 2011/04/17UP (2008/04入湯) 〕
E138.20.25.091N36.11.31.896&ZM=6
※ ここは被災者受入しています。(→ 資料)
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■ 上諏訪温泉 「油屋旅館」 〔 Pick Up温泉 〕
上諏訪温泉 「油屋旅館」
住 所 :長野県諏訪市湖岸通り3-4-16
電 話 :0266-52-2221
時 間 :11:30~14:00 / 不定休
料 金 :900円
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (MAPPLE トラベル)
■ 紹介ページ (BIGLOBE温泉)
■ 紹介ページ (楽天トラベル)
■ 紹介ページ (るるぶ.com)
■ 紹介ページ (じゃらんnet)
信州、上諏訪温泉、諏訪湖東岸の大型旅館が集まっている一画にある大正元年創業の老舗宿で自家源泉をもち、日帰り入浴を受け付けています。
通常料金は900円ですが、「諏訪湖パスポート」利用で500円で入りました。
ゆったりスペースどりされた質感のある和風仕上げで、フロントの対応もとても丁寧。
7階の展望露天「天空の湯」を案内されたのでそちらに入りました。
【写真 上(左)】 上質感あるロビー
【写真 下(右)】 「天空の湯」入口
脱衣所はゆったり上質感。
諏訪湖から北アルプスまで見渡せる展望露天で、諏訪湖まわりの湯宿でもこの眺望は上位に入ると思います。
露天なので諏訪湖からの風が吹き上がってきもちがいいです。
木枠みかげ石敷7-8人の浴槽と洗い場。
カラン4、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
日曜昼前で独占。
【写真 上(左)】 「天空の湯」脱衣所
【写真 下(右)】 「天空の湯」からの眺望
若干析出のでた二段になった石(下段は木)造りの湯口から大量投入で、この時は上段からのみ投入していました。(下段は単に”受け”かもしれません。)
他に側面注入数ヶ所でオーバーフローはなく、浴槽中央の底面から自然流下?。
掲示によるとかけ流し・循環併用ですが、投入口の下に小石が溜まっていたので、濾過はないかも。
【写真 上(左)】 「天空の湯」浴槽
【写真 下(右)】 「天空の湯」湯口
適温のお湯は緑茶色にうすにごりうす茶の浮遊物、湯中の指先がよわいながら青白く発光しています。
よわめの重曹味に糊のようなモール臭+よわい薬品臭。
弱きし+重曹泉系のツルすべ+弱とろみ。
個性はしっかり感じられるものの鮮度感はいまひとつで、なんとなくぼやけたイメージのお湯です。
まあ、さほど悪いお湯ではなく、大型旅館の展望露天だし、この程度でやむなしか・・・? でも自家源泉宿にしてはちとさびしいな、なぞと思いつつ浴場を後にしました。
帰りしなフロントでスタッフの方と立ち話しをしたところこちらが温泉好きと感じたらしく、じつは1階にも浴場があってこれはかけ流しだという。
これは見過ごせず入浴をお願いするとこころよくOK。
【写真 上(左)】 「八重垣風呂」
【写真 下(右)】 いい色です
1階浴場「八重垣風呂」は、フロント脇の入口、広い脱衣所、やや暗めながら渋い趣のある浴場で、これが本来の大浴場でしょう。
石枠水色丸タイル貼10人以上の浴槽ひとつとシンプル。
カラン9、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
日曜昼ごろで独占。
【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 湯口&湯色
窓の外から引き込まれた塩ビパイプを石灰華のでた石の湯口経由で投入。
べつに同じく窓の外から引き込まれた塩ビパイプからの熱湯側面注入があります。
オーバーフローはないですが、なぜか槽内排湯もみあたらず。
ふさいである底面排湯口があるのでかつては循環だったのかもしれませんが、いまは掲示やお湯の感じからしてかけ流しかと。
熱め~やや熱のお湯は深みのあるモスグリーンで、灰色のよさげな湯の花が少量ただよっています。
金気味+重曹味+微旨味、金気臭+糊系のモール臭+αの複雑な味臭。
硫酸塩泉系のきしきしと土類泉系のギシギシと重曹泉系のツルすべと明瞭なとろみがいりまじるデリケートな湯ざわり。
有無を言わせぬ質感があって入りごこち抜群、あとを曳きまくりなかなか脱出できません。
7階の露天とは比較にならないすばらしいお湯で、諏訪湖まわりでは「鷺乃湯」と並ぶ名湯と思えるほど。
さすがに老舗宿の自家源泉です。
泉質のイメージ的には「鷺乃湯」(入湯済、未レポ)と「緑水」(同)の中間くらいかな・・・。
ここは日帰りではふつう7階露天に案内するらしく(1階の浴場についてはスタッフがさかんに「展望はないですけど・・・」と前置きしていた。)、1階「八重垣風呂」は完璧にブラインド。
日帰り料金900円で両方入れるかは不明ですが、選択制なら、温泉好きは迷わず1階「八重垣風呂」狙いかと。
上諏訪のお湯は清澄なイメージがありますが、じつはイオウ系やモール系、重炭酸土類泉系などの個性派もいます。
ここはそれらの湯質がバランスしたような複雑なお湯で、「八重垣風呂」は湯づかいもいいのでおすすめです。
〔 源泉名:油屋源泉 〕
単純温泉(Na-Cl・HCO3型) 60.4℃、弱アルカリ性、湧出量不明、溶存物質=672.6mg/kg
Na^+=163.1mg/kg (93.31mval%)、Ca^2+=5.46、F^-=2.06、Cl^-=131.4 (48.55)、SO_4^2-=57.0 (15.59)、HCO_3^-=142.9 (30.65)、CO_3^2-=8.71、陽イオン計=177.5 (7.602mval)、陰イオン計=342.1 (7.63mval)、メタけい酸=140.0、メタほう酸=12.34 <S59.6.6分析>
※ 「天空風呂」の掲示&HPには「油屋源泉及び諏訪市七ツ釜混合槽」使用とありますが、「天空風呂」はそうだとしても、「八重垣風呂」は油屋源泉単独使用の可能性があります。(パンフによると、離れにある風呂は油屋源泉単独使用らしい。)
※ 「当館のお湯は敷地内より湧き出る油屋源泉です。」(パンフより)
<温泉利用掲示>
(天空風呂)
加水:あり 加温:あり かけ流し及び循環・かけ流し併用式 塩素系薬剤使用:あり
(八重垣風呂)
かけ流し
〔 2011/02/13UP (2008/04入湯) 〕
E138.7.3.410N36.2.48.630
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■ 蔦木温泉 「つたの湯」 〔 Pick Up温泉 〕
蔦木温泉 「つたの湯」
住 所 :長野県諏訪郡富士見町落合字蔦木河原1984-1
電 話 :0266-61-8222
時 間 :10:00~22:00 / 火休
料 金 :600円(18時~ 500円)
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (BIGLOBE旅行)
■ 紹介ページ (Yahoo!トラベル)
■ 紹介ページ (るるぶ.com)
■ 紹介ページ (ぐるなび)
※ 浴場の写真はこちらをご覧ください。
R4甲州街道、山梨県との県境にある「道の駅 信州蔦木宿」内の日帰り温泉施設。
道の駅の温泉はたいてい人気がありますが、ここもかなりの入り込みでした。
蔦木宿は、甲州街道43番目の宿場町として江戸時代に栄えたところで、この道の駅も宿場風の和シックなたたずまい。
かなりと大規模な道の駅で、「つたの湯」はその中核施設として位置づけられています。
【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 外観
脱衣所はさして広くなく、ごったがえしで人いきれムンムン。
浴場に入って左が洗い場。
右手に内湯(みかげ石枠タイル貼10人以上)、源泉風呂(同3人)、ジャグジーバスが並びます。
露天ゾーンは左手に露天(石枠石敷12人以上)と右手にサウナ、水風呂(木造)。
露天はスペース広めで開放感があります。
カラン数確認忘れ、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜14時で25人以上とけっこうな盛況。
道の駅の集客力おそるべし!
内湯は、二段になった石の湯口から15L/minほどのぬる湯投入(源泉?)+側面注入で上面排湯+底面給湯の循環仕様。
源泉風呂は、湯口からの投入なく槽内注排湯不明でオーバーフローなし。
露天は、石の湯口から大量投入で上面排湯。
水風呂は、イオウ系の白い析出がでた木の湯口からの投入。
内湯・露天は似たようなお湯で、ともにほぼ適温。
やや懸濁し白い浮遊物、味不明でかなりつよいカルキ臭が感じられ、浴感よわくあまり感心したお湯ではありませんでした。
ただ、内湯湯口のぬる湯のコンディションはよく、甘いイオウ臭はここがいちばんはっきりと感じられました。
水風呂は、湯口にイオウ系の析出がでているのになぜかイオウ臭が感じられません。
源泉槽はなかなかです。
30℃半ばくらいの不感温度でうすくにごって白い浮遊物。
味不明で甘いイオウ臭が湯面でも香ります。
湯ざわりはとてもやわらかくとろみも感じられ、浴後はほこほことした充実感が残ります。
食塩泉の重みとイオウ泉の特徴を兼ね備えたなかなかの源泉とみました。
常に満杯だったのでイメージ的には鮮度いまいちな感じがしますが、じつはかなりよく、アワつきもあります。
近くの白州塩沢温泉に似たイメージのお湯で、塩沢よりイオウ気はよわいものの硫酸塩が効いている分、力感はつよいのでは?
道の駅のお湯にしては最上の部類に入るかもしれません。
ただ、源泉槽はやたらに人気で入ったら30分も占拠している客がいるのでなかなか空かず、たまに空くとたちまち壮絶な争奪戦が展開されます ^^;)
観光客は露天、ジモティは源泉風呂に集結していて、内湯はガラガラ。
内湯と源泉槽の落差が激しいと、どうしてもこうなります。
週末はこんな状況なので、ゆったりといいお湯を楽しみたいなら塩沢温泉に行ったほうがいいかも・・・。
ただ、アイテムのバランスはとれているし、源泉風呂のお湯はいいので、平日のんびり入るならおすすめ施設かもしれません。
〔 源泉名: 蔦木温泉 つたの湯 〕
Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 32.7℃、pH=9.28、88.2L/min(1,200m掘削揚湯)、蒸発残留物=2.02g/kg
Na^+=504.7mg/kg、Ca^2+=166.9、Fe^2+=0.09、F^-=5.0、Cl^-=528.8、HS^-=0.2、SO_4^2-=764.6、HCO_3^-=11.0、CO_3^2-=6.0 <H17.9.20分析>
<温泉利用掲示>
(源泉槽)
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:なし 殺菌処理:なし
(大浴場・露天)
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり(露天は循環装置) 塩素殺菌処理:あり
■ブランドグルメ
〔 そばドラ 〕
富士見の名物どらやき。
信州特産のそば粉や八ヶ岳自然農園でとれた卵をつかう素材にこだわったどらやきで、ほどよい甘さ。
小倉、栗、チーズクリーム、抹茶、ブルーベリー、小倉&マーガリンなど種類があるのも楽しいです。
全国菓子大博覧会技術優秀賞を受賞しているそうです。
((株)塩崎HPなどを参考。)
〔 2011/02/09UP (2006/08入湯) 〕
E138.16.48.215N35.51.36.515
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■ 渋川温泉 「保科館」 〔 Pick Up温泉 〕
渋川温泉 「保科館」
※ 2009年10月末をもって閉館。以下は営業時のデータ。
住 所 :長野県茅野市北山5513
電 話 :0266-67-2319
時 間 :10:00~19:00(事前確認要)
料 金 :800円
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
なんと、蓼科でもお気に入りのお湯だった渋川温泉「保科館」が2009年10月末をもって閉館していました。
(超マヌケにもいまのいままで知らんかった(泣))
このところ蓼科の未湯源泉攻撃に忙殺されて、足を向けられなかった隙に閉館とは・・・。
十何年も前に日帰りで入って、お湯のよさに魅せられて泊まってしまったこと。
誰もいない温泉プールでハダカで泳ぎ回ったこと。
晩秋の平日、二組しか泊まり客のいない館内で、夜、トイレや浴場に行くのがやたらこわかったこと。
通りかかるごとに吸い寄せられるように入浴を繰り返したこと。
どれもこれも、いまとなってはいい思い出となりました。
蓼科の南側、R299メルヘン街道と並行して走る県道191渋ノ湯堀線沿いには、渋の湯(入湯済、未レポ)、渋御殿湯、渋川、渋・辰野館、明治など古くから知られる温泉が点在し、”奥蓼科温泉郷”と呼ばれています。
北八ヶ岳のゆたかな自然に囲まれ、いずれも落ちついた佇まいをみせています。
渋御殿湯はハイカーや登山客、渋・辰野館はロハス&ネイチャー系、横谷は団体観光客など、ポイントを絞って集客しているのに対し、渋川 「保科館」はいまいちターゲットが絞り切れていない感じはしていました。
(それが逆に、のんびり力の抜けたよさにもつながっていたのですが・・・。)
このお湯は渋川の右岸にあり、”奥蓼科温泉郷”の他の宿とはちがってR299メルヘン街道経由のアプローチとなります。
アプローチは込み入っていますが、R299から出ている誘導看板にしたがって行くと自然に着きます。
渋川を見下ろす高みに立つお宿で、北側には”こまくさ平”と呼ばれる別荘地が広がります。
母屋は新館でなかなか綺麗、廊下を渡ると木造の趣ありすぎの旧館で、わたしはここに泊まりました。
浴場は旧館からさらに渋川に向かって降りていったところ。
木造の長い階段をぎしぎしと音を立て下っていく風情あるアプローチ。
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 内湯-1
脱衣所はそこそこゆったり。
内湯は天然の岩?を背追ったもので、天井ひくく窓もちいさく洞窟風呂のよう。
赤みかげ石枠タイル貼7-8人の内湯がひとつ。
【写真 上(左)】 露天入口
【写真 下(右)】 露天からの眺め
扉の外は別世界。一気に開放感あふれる露天が展開します。
石枠コンクリ?敷7-8人の露天とその下に立派な温泉プール、その下が渋川の流れになっています。
プールのよこに赤茶に色づいた湯滝?があって、これは源泉の一部を流しているのだろうと思います。
【写真 上(左)】 露天とプール
【写真 下(右)】 湯滝
温泉プールは晩秋でもお湯が湛えられていて、ぬるめながら入ることができました。
露天からの排湯の流れ込みとべつにパイプからの大量投入。
プールなのにところどころ石灰華がでているのが笑えます。
この投入湯は浴槽のお湯よりぬるく、金気臭がつよくてこげ臭がよわいので別源泉かもしれません。
【写真 上(左)】 クロレラ色のプール
【写真 下(右)】 露天
場所にもよりますがたいてい30~36℃くらいのぬる湯で、光線の加減でクロレラ色にも見える湯色はなかなかインパクトがあります。
プールなので当然水着着用ですが、露天からもふつうに歩いていけるので、何度かハダカで突入し泳いだこと(^^;)があります。
ここには、そんなおおらかな空気が流れていました。
ただ、夏場の一時期はアブが発生するので、露天は戦場と化しますが・・・(笑)
【写真 上(左)】 内湯-2
【写真 下(右)】 内湯の湯口
内湯は茶クリーム色の石灰華と変色のついた岩の湯口からやや熱湯を40L/minほども大量投入し、槽内注排湯不明で切欠からの上面排湯。
掲示やお湯の感じからして文句なしのかけ流しでしょう。
【写真 上(左)】 露天の湯口
【写真 下(右)】 露天の石灰華
露天は岩の上のパイプからの大量投入で、ここも浴槽まわりはところどころ茶クリーム色の石灰華に覆われています。
槽内注排湯不明でプールに向けてのパイプ経由の排湯、ここも掲示やお湯の感じからしてかけ流しかと・・・。
カラン8、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
よほどのトップシーズンでなければたいてい空いています。
【写真 上(左)】 掲示
【写真 下(右)】 やっぱりケロリン桶
湯温は内湯でやや熱め、露天でほぼ適温。
お湯は緑がかった茶色にうすにごり、露天では茶と黒と白の湯の花が大量に舞っています。
重曹味+金気だし味+旨味に微炭酸味さえもまじえた鮮度よい重炭酸土類泉系の味。
つよいこげ臭によわい金気臭が加わってこれも重炭酸土類泉的。
表にはでていませんが、うらでイオウが効いている感じの複雑なお湯です。
成分濃度1.2kg/mgとは思えない重厚さとやわらかさが絶妙に同居し、成分がからだに染み込んでくるような独特な浴感があり、クセになるあと曳き湯です。
温まり感がたいへんにつよく、夏場はときおり水カランの水を浴びながらの入浴。
蓼科ではもっとも温まりのつよいお湯だと思います。
【写真 上(左)】 泉源?-1
【写真 下(右)】 泉源?-2
見た目や表面的な浴感は重炭酸土類泉ですが、うらで硫酸塩があと支えしているので、お湯に奥行きと力感があります。
このあたりのイメージは、群馬の赤城温泉に似ているかな?
酸性泉と硫黄泉がメインの蓼科で、この泉質はするどくキャラが立っています。
石遊の湯も重炭酸土類泉的キャラですがこのお湯とは比較になりません。
あえて近いお湯を挙げるとすれば横谷温泉(入湯済、未レポ)かな・・・?
個人的に重炭酸土類泉が好きなので、よけいに評点が甘くなってしまうのですが、やはり蓼科を代表する名湯といっても差し支えないかと・・・。
このお湯にもう入れないとはかえすがえすも残念、いつか再開して、ふたたびこのすばらしいお湯にまみえることを願ってやみません。
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このところ湯づかいのいいお宿がつぎつぎと廃業しています。(鬼怒川の名湯「元湯 星のや」も廃業の情報あり。)
2008年10月1日、観光庁が設立。
観光立国だ、インバウンドだ、観光カリスマだ、アドバイザリー・ボードだと、マスコミ映えのする政策は華ざかりですが、そのかげで観光の基盤を支えるかけがえのない資源が日に日に消え去っていきます。
幾多の不況を乗り越え、何十年もつづいてきたお宿たちがどうしてここ数年で相次いで力つき、瓦解していくのでしょうか。
かつて、ビジネスはFace to Faceで進み交通も不便だったために、ビジネス客は頻繁に地方の宿に泊まりました。
ビジホもカプセルホテルもまだまだ浸透していなかったので、彼らは往々にして温泉宿を常宿とし、それを”役得”として許す風潮がありました。(いまなら出張で温泉宿に泊まったりしたら、ふつうに”コスト管理意識希薄”で人事ポイント-1か・・・(笑))
Webが浸透し、交通は至便になって、よほどの事情がない限り出張は原則日帰り、いや、出張でさえもWeb会議の導入などで減少の一途です。
かつて温泉は「泊まりに行かなければ入れないもの」でしたが、いまは平日、仕事のあとでもふつうにスパ銭で温泉に入ることができます。
しかも、その泉質や湯づかいは有力温泉地に比肩するものさえすくなくありません。(設備は圧倒的にこちらのほうがいい。)
かろうじて残された観光宿泊ニーズは、一部のゲキ高コンセプト旅館と外資を含む大規模資本が展開する365日均一格安料金のゲキ安チェーン宿に吸収されていきます。
廃業ラッシュの背景には、こういったマーケットの構造的な縮小があります。
よくいわれる後継者問題にしても、じつはお宿個別の問題ではなく、宿泊業そのものの将来に希望がもてないから後継者が育たない(育てない)のです。
いうまでもないことですが、すべてのお宿がコンセプト(あるいはデサイナーズ)化し、経営者がカリスマ化し、インバウンド対応することなど、できるはずがありません。
だから、もっと根本的なセーフティーネット(たとえば戸別所得補償制度的な)がどうしても必要になるのでは?
もっとも政府の基本姿勢が、観光業は第一次産業とちがい基幹産業じゃないから優勝劣敗でマーケットに適応した「勝ち組」だけが残ればいい、という方向ならばまったく不要なのかも知れませんが・・・。(でも、地方に対するマーケットニーズはもはや第六次産業にあるので、ほんとはそんなこといってる場合じゃないけどね。)
中心市街地にせよ休耕田にせよ、一度疲弊・荒廃してしまったものをもとに戻すことは容易ではなく、温泉地や観光地もまた然りです。
いくらインバウンドのインフラがととのっても、受け入れ先が疲弊し、荒廃してしまってはなんの意味もありません。
期待される中国人観光客にしても、現時点で彼らの多くが求めるアメニティは和風旅館ではなくホテル型で、和食会席ではなくバイキングです。(彼らの食べる量からすると、ちんまりとした和風懐石ではとても満足できない。だから鬼怒川や塩原のバイキング箱形ホテルは期せずして(?)彼らのニーズに合っている。)
もちろん日本通観光客として成熟してくれば、『YOKOSO! JAPAN』的な、和風旅館で会席料理というニーズも当然求められてくるでしょうが、それはたぶんまだ先のはなし。
観光地の今後の成否にとって、いまが本当の正念場だと思うのですが・・・。
■Bienvenido a Japon-YOKOSO! JAPAN-ようこそ日本
〔 源泉名:渋川温泉3号泉と渋川温泉の混合泉 〕
Na-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物温泉 41.9℃、pH=6.14、湧出量不明、成分総計=1291mg/kg
Na^+=218.9mg/kg、Mg^2+=8.3、Ca^2+=19.1、Al^3+=2.3、Fe^2+=4.4、Cl^-=107.8、HS^-=-、SO_4^2-=256、HCO_3^-=263.0、陽イオン計=298.1、陰イオン計=628.7、メタけい酸=117.4、メタほう酸=8.3、遊離炭酸=238.0、硫化水素=痕跡 <H6.4.21分析>
※ 以前露天で話し込んだ常連さん(お湯がいいのでちょくちょく茅野から入りにきているとのこと)によると、掘削泉を含む源泉を何本か混合して湯温調節しているそうです。
じっさい、お宿の周辺にはいくつか泉源?らしきものがありました。
<温泉利用掲示>
ここの館内温泉は全部かけ流し天然温泉です。ゆっくりお入り下さい。
加水:なし 加温:なし 源泉かけ流し(放流式) 殺菌剤使用:なし
〔 2011/01/08UP (2006/09入湯) 〕
E138.18.2.072N36.2.10.529
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■ 星野温泉 「トンボの湯」 〔 Pick Up温泉 〕
星野温泉 「トンボの湯」
住 所 :長野県北佐久郡軽井沢町星野
電 話 :0267-44-3580
時 間 :10:00~22:00(要事前確認) / 不定休
料 金 :1,200円(GW・8月1,500円)
■ オフィシャルHP
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
■ 紹介ページ (BIGLOBE旅行)
■ 紹介ページ (じゃらんnet)
「軽井沢の温泉」として以前から知られていた星野温泉が2002年4月、コンセプト型日帰り温泉として大々的にオープンさせたもの。
おそらく軽井沢、いや長野県内でも最強の人気日帰り温泉と思われます。
ここは、以前「せせらぎの湯」「太陽の湯」というのがあって入湯していますが、「トンボの湯」ができてから、そのあまりの人気ぶりにおそれをなして未湯がつづいていました。
2006年7月の平日に初入湯。その後もなぜかレポがのびのびになっていて、オープンしてから実に8年以上もたってからのレポになります(^^;;;)
場所はあまりに有名、かつわかりやすいので説明はパス。人気温泉ゆえ、トップシーズン週末夕方などP待ちもあるようです。
2009年7月オープンした個性派飲食&雑貨集積「ハルニレ テラス」のさらに奥。
Pは何ヶ所かありますがたいてい誘導員がでているので、その指示に従うことになります。
手前に、創作和食ダイニング「村民食堂」。
星野リゾート全域を『エコモダンの温泉街』というコンセプトで統一しているらしく、女性ごのみの雰囲気横溢。
”軽井沢に来ている”という期待感にしっかり応えてくれます。
さすがに『観光カリスマ』というか『エコリゾートのカリスマ』として、全国の観光地を精力的にプロデュースする(株)星野リゾート社長、星野佳路氏のお膝元の施設だけのことはあります。
【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 夜の外観
ファサードは美術館のようなシャープなフォルムを見せていて軽井沢モード全開。
建築家・東利恵氏の設計で「宿場」をイメージしているそうです。
なお、混雑ゆえ館内写真はありません。こちら(HPのフォトギャラリー)をご覧ください。
館内の構成はメモ忘れでよく覚えていないので、いきなり浴場に飛びます。
ゆったり休むところがないわりに1,200円(ハイ・シーズン1,500円)はさすがに高いと思いましたが、軽井沢の超人気施設だけにこのくらいに設定しないと混雑で大変なことになりそう。
逆に、この料金設定でP待ちさせるほどの人気を集めているのだから大したもの。さすがにカリスマ経営者の本拠施設です。
【写真 上(左)】 女湯
【写真 下(右)】 男湯
男湯と女湯が別棟になっていて、寒いときや雨天の待ち合わせなどどうするんだろう?と考えた記憶あり・・・。
村民食堂で夕食をとりましたが、ここも値段のわりに味に感心するところはありませんでした。
ただ、スタッフの応対は親切なもので好感がもてました。
さて、温泉です。
脱衣所の飲泉所では浴場と同一の源泉を流していて、上質な味臭に期待が高まります。
三角形の高窓に連子欄間風の桟、木と石の質感が活かされた内湯のつくりは窓外に緑を配したすばらしいもの。絵になります。
こういう浴室空間はありそうでなかなかありません。
大ぶりでたっぷりふかめの内湯は伊豆石敷かと思いましたが、HPによると十和田石。(伊豆石(軟質系)と十和田石はともに凝灰岩石材でかなり似ている。)
檜のふちに十和田石の上品な青味が映える、清楚でいい浴槽です。
木桶をつかう音が浴室に小気味よく響いて、音響効果までも計算されているかのよう。
露天へは回廊経由のアプローチ。回廊のところどころにベンチがあって涼めます。
左手おくにサウナ、右手が露天。
露天も数10人いける大ぶりなもので石組み石敷。手前の一角は仕切られて水風呂になっています。
水風呂は15℃ほどと冷たく、カルキ臭は感じませんでした。(湧き水使用)
カラン内湯に23、露天に5の計28。
平日19時で10~25人とPの混雑のわりには空いていました。
内湯は中央の赤茶に変色した石の湯口からの投入で槽内注吸湯は確認できず、たしか側溝への上面排湯。
露天は赤茶に変色した岩の湯口から熱湯の投入&底面注入で上面排湯。
掲示類は”かけ流し”で、お湯の感じからしてもかけ流しかと・・・。
お湯は内湯で適温~やや熱、露天は適温~ややぬるで、きもち内湯のほうがお湯がいいような気がしました。
ただ、内湯・露天とも浴槽に5人ほどしか入っていないのに、浴槽が大ぶりなせいか湯口そば以外はさほどの鮮度感を感じられませんでした。
言い換えると、湯口そばのお湯はすぐれもので鮮度感ばっちり。これは湯量・湯温とすぐれた泉質のなせるワザかと・・・。
ただ、湯口から離れたところなど、土日の混雑時はどういうお湯になるのでしょうか・・・??。
お湯はきもち翠がかって微濁し、白と茶色の湯の花が大量に浮遊しています。
微たまご味+重曹味+微芒硝味?+微苦味+αの複雑な味。
よわい甘イオウ臭にミシン油系アブラ臭とハーブの”ルー”に似た香りが加わるすこぶる質感の高い湯の香で、これが内湯にただよっているのは圧巻。
ただ、イオウ臭は浴場湯口より飲泉所のほうがあきらかにつよいものがありました。
ツルすべというよりイオウ系のするするとした湯ざわりが卓越し、しっかりとしたとろみも感じられます。浴後はややぺとつきがでてよく温まります。
お湯は塩壺に似ていますが、塩壺がどちらかというと重炭酸土類系のイメージなのに対して、こちらはイオウ重曹泉系のイメージでかなりキャラが立っています。
軽井沢の温泉は意外に湯づかいのいいところが多いですが、ここもそう。
料金1,200円は評価のわかれるところかと思いますが、”軽井沢”&”星野リゾート”のブランドパワーをもってすれば、まったく問題ないのかも・・・。
(ま~、わたしは再訪することはないと思いますが・・・(笑))
〔 源泉名:星野5号、星野新6号、志賀1号泉及び共同井戸の混合泉 〕
Na・Ca-炭酸水素塩・塩化物温泉 50.6℃、pH=7.53、487.5L/min*(掘削揚湯203~601m)、成分総計=1142mg/kg
Na^+=215.4mg/kg (72.81mval%)、Mg^2+=22.5 (14.38)、Ca^2+=20.7 (8.00)、Fe^2+=0.2、Cl^-=107.4 (23.61)、HS^-=0.04、SO_4^2-=28.1 (4.60)、HCO_3^-=560.9 (71.62)、陽イオン計=282.4 (12.87mval)、陰イオン計=697.2 (12.83mval)、メタけい酸=119.4、遊離炭酸=31.4、硫化水素=0.01 <H14.3.6分析>
*) 星野5号=160L、星野新6号=62.5L、志賀1号泉=210L、共同井戸=55L
<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり(季節的加温(10月~4月頃まで)) かけ流し 殺菌処理:あり(薬剤添加なし、酸化還元処理)
【写真 上(左)】 コケに覆われる別荘地の庭
【写真 下(右)】 旧軽の一画
■ブランドグルメ
〔 軽井沢の霧下のキャベツ 〕
軽井沢というとカラっとした高原の空気を思い浮かべますが、意外に霧や湿気の多いところ。別荘地を歩いてみるとコケに覆われた庭が多いのにおどろきます。
軽井沢で栽培されるキャベツは、このような風土にちなんで”霧下のキャベツ”といわれ、そのみずみずしさから珍重されています。
キャベツの芯をくり抜いて野沢菜、大根、人参などの具材を詰め込んだ”キャベツ姿漬”も軽井沢の名物として知られています。
〔 2010/12/31UP (2006/07入湯) 〕
E138.35.31.620N36.21.34.290
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■ おぶせ温泉 「穴観音の湯」 〔 Pick Up温泉 〕
おぶせ温泉 「穴観音の湯」
住 所 :長野県上高井郡小布施町雁田1194
電 話 :026-247-2525
時 間 :10:00~21:20 / 原則無休
料 金 :600円(Web100円割引券あり)
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
■ 紹介ページ (BIGLOBE温泉)
■ 紹介ページ (じゃらん観光ガイド)
■ 紹介ページ (e-obuse.com)
■ 紹介ページ (温泉みしゅらん)
北信の人気観光地となった小布施には、ふたつのすばらしいお湯があります。
小布施町の東、雁田山と呼ばれる丘の山腹にとなりあっている「穴観音の湯」と「あけびの湯」です。
下の広いPに停めてELVで上がっていきます。
【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 銘板
ロビー、休憩所ともいかにも地元の人に愛されているようないい雰囲気。
ちなみに、名前の由来となった穴観音はこの丘の中腹にある岩穴に祀られている観音様で、元和五年高井郡に配流となった戦国の武将、福島正則公の持仏とも伝わっています。
【写真 上(左)】 ロビー
【写真 下(右)】 脱衣所
脱衣所はゆったりでつかい勝手よし。
窓の広いあかるい浴室にタイル造り壁画付の7-8人の内湯とサウナ。
カラン14、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
タイミングよく土曜13時で2~5人とゆったり入れました。
【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 露天への階段
扉のそと、階段を下ると露天。
高台にあって風通しよく、北信五岳を望む眺望抜群の露天です。
【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 露天からの展望
岩組み鉄平石造り10人以上の浴槽は一部屋根ありで木枕付寝湯スペース(4人位)付。
全体に過不足なく、ベンチも適当に置いてあって、つかいやすいバランスのとれた浴場です。
【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 内湯の湯色
<内湯>
木の湯口からかなりの量を投入+側面注入でザンザコのオーバーフロー。
ほぼ適温のお湯は翠白濁の透明度60cmほどのにごり湯で、白と黒のイオウ泉系の浮遊物がただよいます。
しぶ焦げイオウ臭+ラムネ臭でラムネ臭は内湯よりつよいです。
強苦味+芒硝味+アルミ紙を噛んだような味+わずかにたまご味。
硫酸塩泉系のきしきしも感じますが、イオウ泉系のするするとした湯ざわりが卓越。
【写真 上(左)】 露天の湯口
【写真 下(右)】 露天の湯色
<露天>
緑褐色に変色した二段の石の湯口から適温のお湯を投入で、槽内注排湯は見あたらず、上面排湯口から流し出し。
女湯では湯口の上から盛大に湯けむりが上がっていたとのこと。
ややぬるめのお湯はうすく翠がかってかすかに懸濁し、黒いよさげな湯の花が大量にただよっています。
味臭、湯ざわりとも内湯と同系ですが、内湯よりラムネ臭はよわめでしぶ焦げイオウ臭が強く、個人的には露天のお湯の方が好み。
適度な重さとイオウをしっかりと感じる入りごたえのあるお湯で、おだやかに温もりますが浴後は熱の抜けよく爽快感がでる名湯です。
しかし、市街地でこれだけの本格派イオウ泉がでるとは正直おどろき。
小布施は名湯のメッカ、松代や高山温泉郷にもほど近く、名湯に入り放題で温泉好きにはたまらないところ。
それだけに競合も熾烈となり、これだけの充実した施設に600円の低料金で入れるのでしょう。
「あけびの湯」「穴観音の湯」ともにお湯のよさは甲乙つけがたく、小布施に来たらどちらか一湯ははずせないところかと。
なお、「穴観音の湯」と「あけびの湯」は、同一源泉説と別源泉説があって、定かではありません。
〔 源泉名:おぶせ温泉 〕
含硫黄-Ca・Na-塩化物温泉 42.1℃、pH=8.18、200L/min(600m掘削揚湯)、成分総計=3076g/kg
Na^+=353.3mg/kg、Ca^2+=716.1、Fe^2+=0.2、Cl^-=1520.3、Br^-=1.5、I^-=1.4、HS^-=15.5、SO_4^2-=345.0、HCO_3^-=55.1、CO_3^2-=7.8、メタけい酸=42.9、メタほう酸=10.5、硫化水素=0.4 <H17.5.20分析>
<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 露天風呂(男女)はかけ流し、内湯(男女)は循環とかけ流しの併用 塩素系薬剤使用:あり(男女内湯のみ)
〔 脱衣所掲示 〕
本日はご来館ありがとうございます。当温泉について、少し説明させて戴きます。
匂いでお分かりの様に、硫黄分が多い温泉です。
そのためか、内湯と露天のお湯の色が違う場合が多々ありますが、勿論源泉は同一で混ぜ物なしの天然温泉100%です。
源泉は澄んだ、薄い緑色ですが露天で外気に触れると、透明や乳白色、コバルトブルーに変化します。
内湯は、ジェット噴射で均一に撹拌される為か、透明から緑、乳白色、透明、乳青色など変化します。
天候や、季節の変化等の影響が考えられますが、現在は、解明されておりません。
季節により湯花で、手足が黒くなる場合もありますが、天然成分ですのでご安心して入浴ください。
■ブランドグルメ
〔 小布施のブラムリ-(Bramley's Seedling ) 〕
世界一の料理用リンゴとして知られるブラムリー・シードリング(Bramley's Seedling)。
19世紀初頭に英国で生まれたとされるこの品種は、小ぶりの料理用青リンゴです。
酸味がつよく、生食には向きませんが、菓子、ジャム、ソースなど加工品が英国を中心に広く親しまれているそう。
英国王立園芸協会の協力を得て日本に導入、小布施で栽培が始まったそうですが、栽培はむずかしく、しかも収穫時期は8月下旬のごく短期間。
その稀少性・話題性からみてかなりのマーケットが期待できそうです。
(「JA長野県」HPなどを参考。)
〔 2010/11/28UP (2008/08入湯) 〕
E138.19.50.655N36.41.5.952
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■ 鋼管鉱業 蓼科温泉 「石遊の湯」 〔 Pick Up温泉 〕
鋼管鉱業 蓼科温泉 「石遊の湯」
住 所 :長野県茅野市北山長尾根5490-5
電 話 :0266-77-2386
時 間 :8:00~22:00(11~3月:10:00~21:00) / 第1、3水休
料 金 :500円
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
■ 紹介ページ (BIGLOBE旅行)
蓼科中央高原の一角、個性あるお湯で温泉好きに知られる日帰り温泉施設。
かつて、現在の蓼科中央高原一帯には「諏訪鉱山」といわれる大規模な鉄鉱山がありました。(昭和12年~38年頃まで稼働、一時鉱山鉄道も引かれていた。)
このお湯はかつて鉱山の拠点「石遊場(いしやすべ)」と呼ばれるところにあったので「石遊の湯」と名づけられたとするガイドが多いですが、蓼科中央高原観光協会の資料によると、「金掘場」と呼ばれた場所にあります。(ちなみに、「石遊場」はいまの国道沿いブライトンホテルのあたり。)
この「金掘場」は諏訪鉱山の中心地で、かの信玄公もここから鉄鉱石を採掘したと伝わります。
「石遊の湯」は「金掘場」のさらに核心部、「長尾根採掘跡」のすぐそばにあり、その源泉は平成2年、鉱山跡地の有効利用をはかるため温泉試掘をして得られたもので、入浴施設は平成7年7月に営業を開始しています。
場所は奥まっていて、茅野方面からだと、麦草峠に向かうR299メルヘン街道が横谷渓谷を糸萱大橋で渡ったあたりから斜め左に入る道(たしか入口に看板あり)を1km強走ると見えてきます。
手前のPから小川にかかる橋を渡ってのアプローチ。
【写真 上(左)】 Pから
【写真 下(右)】 前を流れる小川
蓼科湖から流れ出る水量豊かな小川を前景にしたなかなかのナイスロケ。
手前の管理小屋で自販機で購入したチケットを渡して受付、スタッフもフレンドリーでのんびりとした雰囲気。
【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 泉源施設?
浴場は男女別で、ウッディな仮設風の湯小屋が周囲の緑と調和していい味を出しています。
休憩所をはさんで手前が女湯、おくが男湯。
脱衣所は狭めですが浴場スペースはゆったり。
手前に屋根付きの半露天(石枠コンクリ造10人弱)と外側に露天(同5-6人)のふたつの浴槽。
露天は広く、風が通り抜けるきもちのいいもの。
ただ、冬場はちと寒いかも・・・。
【写真 上(左)】 入口から
【写真 下(右)】 休憩所
半露天のよこに別ブースの洗い場(カラン3)が2ヶ所あります。
シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜16時で4~10人とそこそこの入り。
【写真 上(左)】 半露天
【写真 下(右)】 半露天の湯口
半露天は赤茶&クリーム色に変色&析出のでた石の湯口から20~30L/minほどの熱湯を投入。
浴槽まわりはクリーム色の析出でところどころコーティングされています。
大量上面排湯はあるものの、側面注入&底面吸湯があるので完全かけ流しではないのでは・・・。
露天は石の湯口からぬる湯少量投入+強力側面注入で強力底面吸湯+上面排湯。
析出は半露天よりすくなめですが、排水路が黒褐色に変色していました。
【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 露天の湯口
お湯はうす茶ににごって茶色の浮遊物が少量浮遊。
重曹味+塩味+金気だし味、明瞭な金気貝汁臭によわい焦げ臭がまじります。
ツルすべと適度な硬質感がいりまじるちょっと変わった湯ざわりで、よくあたたまって入りごたえ充分。
ベースは食塩泉ながら、土類、硫酸塩、炭酸水素塩、鉄分などがおのおの存在を主張している複雑なイメージのお湯です。
鉄山の鉱床「八ヶ岳の噴火により流れ出した溶岩を被覆する形で分布する鉱床群(沈殿鉱床あるいは沼鉄鉱)」(協会資料より)と密接なかかわりをもつと思われる、いかにも『鉱山のお湯』らしい力づよさが感じられます。
お湯は露天より半露天のほうがよく、露天は人気があるのでかなりなまり気味で、薬っぽい臭い(たぶん消毒用薬剤臭)が勝っていました。
素性のいい源泉なので消毒をストレートに感じる湯づかいはちと残念ですが、最近はかなり人気があるようなのでしかたないのかも・・・。
〔 源泉名:鋼管鉱業 蓼科温泉 〕
Na-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩温泉 66.8℃、pH=7.3、湧出量不明、成分総計=2108g/kg
、Na^+=500.3mg/kg (83.87mval%)、Mg^2+=16.9、Ca^2+=23.1、Fe^2+=0.5、Cl^-=389.8 (42.21)、Br^-=1.2、SO_4^2-=275.0 (22.00)、HCO_3^-=565.4 (35.60)、陽イオン計=604.2 (25.94mval)、陰イオン計=1232 (26.04mval)、メタけい酸=202.2、メタほう酸=15.2、遊離炭酸=54.0 <H16.6.18分析>
<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:なし 循環装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり
〔 2010/11/27UP (2006/09入湯) 〕
E138.15.55.804N36.2.20.164
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■ 上諏訪温泉 「衣温泉」 〔 Pick Up温泉 〕
上諏訪温泉 「衣温泉」
住 所 :長野県諏訪市小和田南3-18
電 話 :0266-52-3431
時 間 :7:00~20:30 / 木休
料 金 :200円
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (温泉みしゅらん)
上諏訪では貴重な一般開放されている公衆浴場のひとつ。
場所はかなりわかりにくいです。(「大和温泉」よりはましですが・・・ ^^ )
小和田経由でいったので、いまいちはっきりしないのですが、たぶんR20甲州街道「諏訪2」交差点を西側に折れて、城南小方面へ向かいます。(地図によると南側にもうひとつ「諏訪2」交差点があるが北側のほう。)
中央本線の踏切を越えて200mくらい先の衣之渡川にかかる御蔵橋の手前左手。Pは2台くらい。
【写真 上(左)】 入口
【写真 下(右)】 浴場入口
川沿いに湯気抜きのある平屋建ての渋いたたずまいで、手前に温泉タンクと「衣温泉」の看板。
上諏訪には庭先に温泉タンクを装備している民家がたくさんあるので、この看板がなければまずわからないかと・・・。
タンク脇が浴場入口で左手(or奥側)民家側で受付。
右が浴場で手前が男湯、おくが女湯。
脱衣場は諏訪の公衆浴場にしてはゆったりめで、1段低く浴場が見えます。
【写真 上(左)】 脱衣所から浴室
【写真 下(右)】 読めない分析表
タイル貼の内床、えんじ色の枠に緑色底の雰囲気ある浴槽。
浴槽はふたつに仕切られてどちらも2人くらい。
手前がややぬるでおくが熱め、奥側から手前に向かってお湯の流れ込みがあります。
【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 個性的な湯抜き天井
見上げると幾何学模様をした木貼りの湯抜き天井がいい味を出しています。
【写真 上(左)】 奥の浴槽のカラン
【写真 下(右)】 手前浴槽のカラン
手前浴槽はお湯と水のカラン。おくはお湯カランがあって随時投入可(排湯はよくわからず ^^; )。カランのよこにはコップがおいてありました。
カラン3、アメニティー類なし。
休日10時で2~3人。
【写真 上(左)】 奥の浴槽
【写真 下(右)】 湯色
うすく翠がかったお湯は灰白色の湯の花を浮かべています。
タイルの地色が緑なのでかなり濃い緑色に見えますが、じっさいはうす翠です。
たまご味+α(ごくよわい芒硝味+重曹味か?)にしっかりとしたしぶ焦げイオウ臭。
ツルすべとイオウのスルスル感がいりまじる美人の湯系の湯ざわり。
あたたまりはそほどではなく、やわらかなあと曳き感と浴後に爽快感が残ります。
「大和温泉」ほどではないですが、上諏訪ではイオウが強く出たお湯で、湯めぐりのアクセントになるいいお湯です。
上諏訪では「大和温泉」、「ホテル鷺乃湯」(入湯済未レポ)とともに、温泉好きははずせないお湯だと思います。
年代ものの分析書は高いところに掲げられているうえに前にパイプがあって詳細不明。
かろうじて読めた前書きのみ転記しておきます。
「衣温泉 泉質 含塩類 炭酸泉 本泉ハ無色澄明ニシテ微弱之硫化水素臭・佳快ナル味ヲ有シ弱アルカリ性反應ヲ呈ス」
〔 2010/10/24UP (2007/08入湯) 〕
E138.7.9.820N36.2.15.772
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■ 大室温泉 「まきばの湯」 〔 Pick Up温泉 〕
大室温泉 「まきばの湯」
住 所 :長野市松代町大室4108
電 話 :026-278-5687
時 間 :9:00~22:00(10~3月は~21:30) / 第2・第4月休
料 金 :500円
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
■ 紹介ページ (BIGLOBE温泉)
■ 紹介ページ (Yahoo!トラベル)
■ 紹介ページ (信州日帰り温泉紀行(信濃毎日新聞))
善光寺平東側の高台に2001年末にオープンした日帰り温泉施設。
場所は、長野電鉄河東線「大室」駅の北東側、R403谷街道からすこし山側へ入ったところ。
「まきばの湯」の名は、古来この地が「大室牧」と呼ばれ、朝廷へ献上する馬を飼育していたことに由来するそう。
こぢんまりとした外観、いかにも信州らしい端正なつくり。
玄関に入ると売店、券売機でチケットを買って受付に渡します。
別に有料のサウナがありますが、入りませんでした。
【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 賑わう中庭
ウッドデッキ&屋根掛けされた中庭とふたつの食堂兼休憩室のおくに浴室。(ここの桶うどん(釜茹うどん)は美味しいらしい。)
右の「石の露天風呂」と左の「木の露天風呂」は週毎の男女交替制、当日の男湯は「木の露天風呂」でした。
分析書の読み方をくわしく説明した掲示があり、泉質に自信をもっている感じ。
内湯は2面採光で明るく、ここからも眺望がききます。
(たしか)石造り12人位の内湯がひとつ。
露天は高台から善光寺平を見おろし眺望&開放感抜群。
木枠みかげ石貼10人位の浴槽がひとつ。
カラン8、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
日曜14時で30人以上と、ファミリー客メインにものすごい入り込み。
内湯・露天とも木の湯口から大量投入で、内湯は切欠からの大量流し出し、露天は排湯不明ですが、ゲキ混みのわりに鮮度が保たれているのでどちらもかけ流しかと思います。
【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 温泉施設
お湯は内湯・露天とも大差なく、どちらも適温~ややぬる。
かすかに緑白濁したお湯には白い糸クズのような湯の花が舞っていて、わずかながら硫化鉄らしき黒いつぶつぶも・・・。
強い苦味+塩味にかすかな甘イオウ臭。
ぎしぎしとヌルすべがいりまじる湯ざわりで、濃度感もあるので入りごたえばっちり。
あたたまりもかなりのものです。
強食塩泉+重炭酸土類泉の松代名湯群とはニュアンスがちがい、土類食塩泉のイメージ濃厚なお湯はむしろ伊豆山走り湯を薄めてイオウをプラスした感じかな?
このあたりには、小布施の2湯(穴観音の湯&あけびの湯)や「びんぐし湯さん館」など、ながめもお湯もいい施設がいくつかありますが、ここもそのひとつ。
混み合うのが難点ですが、このあたりではわりにめずらしい等張性土類食塩泉をかけ流しで楽しめるおすすめ湯です。
Ca・Na-塩化物温泉 40.5℃、pH=7.9、377L/min掘削揚湯、成分総計=8095mg/kg
Na^+=1051mg/kg (32.36mval%)、Ca^2+=1889 (66.71)、Fe^2+=0.007、Cl^-=4988 (99.59)、Br^-=13.5、陽イオン計=2977 (141.3mval)、陰イオン計=5030 (141.3mval)、メタけい酸=23.3、メタほう酸=59.6、遊離炭酸=6.1、硫化水素=0.02 <H10.2.16分析> (源泉名:記載なし)
<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり(気温が低い時) 循環ろ過装置使用:記載なし 殺菌剤使用:なし
〔 脱衣所掲示 〕
当温泉は源泉(等張性)100%です。加水、薬剤混入等は一切しておりません。
かけ流し温泉です、安心してお入り下さい。
〔 2010/10/17UP (2005/10入湯) 〕
E138.13.45.260N36.35.55.600
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■ 尖石温泉 「縄文の湯」 〔 Pick Up温泉 〕
尖石温泉 「縄文の湯」
住 所 :長野県茅野市豊平4734-7821
電 話 :0266-71-6080
時 間 :9:00~21:00 / 月休
料 金 :400円
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
■ 紹介ページ (BIGLOBE温泉)
■ 紹介ページ (ぐるなび)
■ 紹介ページ (じゃらんnet)
縄文遺跡で有名な茅野市尖石地区にあるセンター系施設。
茅野市には6つの公共系温泉施設がありますが、そのなかで一番の人気施設(平成20年度年間利用者145,083人)です。
場所は尖石遺跡の西側、説明しにくいので↓の地図を参照ください。
Pは地元ナンバーの車でいっぱい。なるほどなかなか人気がありそうです。
自家源泉利用で、Pのよこには温泉スタンドもあります。
【写真 上(左)】 温泉スタンド
【写真 下(右)】 浴場入口
典型的なセンター系のつくりで、廊下のおくに男女別の浴場。
脱衣所はまあまあゆったり、窓の広いあかるい浴室です。
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 内湯
浴室中央に黒みかげ石枠タイル貼15人以上(ジェット2本、打たせ湯2本付)の内湯とその右に水風呂、手前にサウナがあります。
水風呂は19℃くらいで甘い?香りがあり肌なじみもいいので成分含みの井水では?。
カラン15、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜12時で4~8人とPの混雑のわりに意外なほど空いていました。
【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 露天の湯口
露天は軒下タイプで敷地は広いもののあまり整備されていないので趣に欠けます。
石枠鉄平石10人くらいの露天がひとつ。
内湯は縄文式土器をかたどった湯口からの投入+ジェット注入で底面吸湯+弱オーバーフロー。
露天は黄土色に色づいた石の湯口から投入で、よわい底面吸湯 or 自然流下+弱オーバーフロー。
露天のお湯は適温でうす茶がかった透明に茶色の少量の浮遊物。
内湯は緑色がかった透明で浮遊物ほとんどなし。
ともに重曹味+弱塩味+微芒硝味でカルキ臭。
温泉臭はカルキなしの温スタでもあまり感じなかったので、もともと湯の香がよわいか、あるいは濾過除鉄で除かれているのかも・・・。
ツルすべととろみが感じられますが、うらに正苦味泉的な硬質な浴感もあってよくあたたまります。
また、スペック上は鉄分が出ていますが、温スタ、湯口とも鉄分がほとんど感じられないので、大もとで除鉄されているかもしれません。
かなり素性のいい源泉だと思いますが、除鉄?とカルキ臭が残念。
ちいさくてもいいので非ろ過非除鉄の源泉槽がほしいところです。
それでもこのあたりでは特徴のあるお湯だし、料金もリーズナブルなので温泉好きは攻めてみてもいいのでは。
Na-硫酸塩・塩化物・炭酸水素塩温泉 50.3℃、pH=6.8、湧出量不明、成分総計=2625mg/kg、Na^+=601.8mg/kg、Mg^2+=48.4、Ca^2+=67.8、、Al^3+=2.0、Fe^2+=3.8、F^-=1.6、Cl^-=333.7、SO_4^2-=796.9、HCO_3^-=555.9、陽イオン計=772.7、陰イオン計=1690、メタけい酸=85.9、メタほう酸=18.5、遊離炭酸=58.2 <H11.5.10分析> (源泉名:尖石温泉)
<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり
■ブランドグルメ
〔 茅野の角寒天 〕
茅野市は日本最大の角寒天の産地として知られています。
寒天は天草などの海藻の煮凝り(トコロテン)を凍結脱水して乾燥したもので、角寒天は料理につかうには水漬けや裏ごしなどが必要で手間がかかるものの、水もちがよく味のよさは粉末寒天(ほとんど工場生産)より上とされます。
茅野の角寒天は厳しい冬の寒さを利用してつくられる”天日乾燥”の寒天で、12月中旬から翌年の2月下旬頃までしか製造されない期間限定の名産品です。
(「寒天の里」「長野県寒天水産加工業組合」HPなどを参考。)
〔 2010/09/22UP (2006/09入湯) 〕
E138.13.25.500N36.0.41.540
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■ 霊泉寺温泉 「中屋本館」 〔 Pick Up温泉 〕
霊泉寺温泉 「中屋本館」
住 所 :長野県上田市(旧 小県郡丸子町)平井2514
電 話 :0268-44-2216
時 間 :10:00~16:00 (要予約)
料 金 :500円
■ 紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
■ 紹介ページ (Yahoo!トラベル)
■ 紹介ページ (じゃらんnet)
■ 紹介ページ (長野の温泉宿(求人ジャーナル社))
■ 紹介ページ (楽天トラベル)
信州小県の名湯、霊泉寺温泉にある慶応年間創業の老舗宿。
霊泉寺温泉は”丸子温泉郷”の一湯で、霊泉寺川に沿ってしっとりと落ちついたたたずまいをみせています。
明治十年の大火によって資料が焼失したものの、いくつかの開湯伝承がのこる古湯です。
有名なのは、平維茂が鷹狩りの際,鬼女もみじと戦い失った体力を岩間から湧き出すこのお湯で癒したというもの。
安和元年(967)に空也上人、弘安元年(1278)に僧雲峯が開湯したという伝承も。
【写真 上(左)】 霊泉寺温泉街
【写真 下(右)】 霊泉寺共同浴場
いずれにしても、曹洞宗の古刹・金剛山霊泉禅寺の寺湯として歴史を刻んできたことはまちがいありません。
ちなみにこの霊泉禅寺は、後嵯峨天皇の第三皇子で鎌倉建長寺管主、仏国禅師が住職を勤められた名刹です。
ふるくから良泉として知られ、石鹸が効きにくい湯質とゆたかな効能から
「霊泉寺 効かぬは シャボンばかりなり」ということわざも残っています。(当宿リーフレットより)
その霊泉寺温泉のなかほどに位置するのがこのお宿。
ここは2005年秋の一郷一会のオフで泊まりました。(なぜかいまごろUPしてる・・・(笑)、その後リニューアルされているので、このレポとは変わっているかもしれません。)
【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 給湯施設?
破風屋根風の風情ある玄関。
地場の松茸をつかった松茸料理、鯉料理と「にじマスのソーメン揚げ」が名物のよう。
メイン浴場は男女別。
脱衣場はかなりの広さで、あかるく落ちつきのある浴場に「超音波風呂」と称されたタイル貼4人ほどの浴槽ひとつとシンプル。
カラン1、シャンプーあり。
【写真 上(左)】 メイン浴場
【写真 下(右)】 メイン浴場浴槽の湯口
竹樋からの投入+ジェット投入で側面吸湯のオーバーフローなしは半循使用か?。
ただ、湯口そばにはコップがおいてあり、お湯の感じからしても源泉(加温)投入だと思います。
お湯は無色透明でほぼ適温。
口のなかで上すべりするような芒硝泉特有の味に微塩味を交え、大塩温泉に似ていますが、鉄味は感じられず。
わずかな石膏臭+αで、よわいきしきしととろみのあるやわらかなお湯です。
浴場はこのほかに家族風呂「笹舟の湯」と露天風呂がありますが、露天は湯温低下により休止しています。
【写真 上(左)】 休止中の露天?
【写真 下(右)】 「笹舟の湯」入口
さて、この宿の名物、家族風呂「笹舟の湯」です。
かの武者小路実篤の命名とされる由緒ある浴場で、入口の上に掲げられた銘は実篤の揮毫という説があります。
脱衣場は狭く、浴室もこぢんまり。ここはメイン浴場とちがって24H入浴できます。
笹船をイメージした濃紺の総タイル浴槽ひとつががっしりと据えられています。
カラン1、シャンプーあり。シャワー・ドライヤーなし。
【写真 上(左)】 「笹舟の湯」-1
【写真 下(右)】 「笹舟の湯」-2
船の舳先にあたるところから非加温源泉を20L/minほども投入で槽内注排湯はなく、全量を湯船のふち全面から流し出す文句なしのかけ流し。
湯口そばには当然のようにコップがおいてあります。
浴槽は2人入ったらかなりきつい大きさで、そのわりに投入量が多くあふれたお湯で内床は池状態となり、排湯口はうずを巻いています。
ここのお湯はすばらしいです。
絶妙のぬる湯で、色味や味臭はメイン浴場とさほど変わりません。
ちがうのは圧倒的な鮮度感とお湯にただならぬやわらかさがあること。
負担のすくない絶妙ぬる湯とやわらかな浴感で、いくらでも入れそう。
ふつうこれだけの鮮度感があるとかなりのアワつきがあるものですが、アワつきはほとんど感じられませんでした。
【写真 上(左)】 「笹舟の湯」の湯口
【写真 下(右)】 うずを巻く「笹舟の湯」の内床排湯口
とくに不思議に感じたのは、ふつうの硫酸塩泉はぬる湯でも入るほどに温まってくるものですが、ここは入ったときはやや温めだが、その後だんだん冷えていく(というか、爽快感が高まる)ような特異なイメージがあったこと。
鮮度感、やわらかさ、そしてこの爽快感が「笹舟の湯」の身上で、個人的なイメージとしては丸子のお湯というより、むしろ湯岐や下部にちかいものを感じました。
一般に霊泉寺温泉というと「霊泉寺温泉共同浴場」が有名ですが、ここで使用しているのは旧丸子町が新規に掘削した源泉。
それに対してこの宿でつかっているのは従来からのお湯(いわゆる旧湯)で源泉がちがいます。
共同浴場のお湯にくらべるとあきらかにやわらかさが上で、これはやはり旧湯の貫禄か・・・?
一郷一会のツワモノ(?)どもが口を揃えて絶賛し、ほとんど空いている時間がなかったことからも、このお湯のすばらしさが証明されています。
浴場としてみるとなにか奇をてらった感じで、浴槽も浅めで、むしろメイン浴場のほうが居ごこちはいいのですが、このお湯の存在感は圧倒的で、そんなことはまったく問題になりません。
takayamaさんが、一郷一会100名湯のなかで「神がかった湯」と表現していましたが、いわゆるふつうの硫酸塩泉とは一線を画する名湯かと。
(おなじくtakayamaさんご指摘のとおり、ラジウム(ラドン)の存在が効いているのかも・・・。)
なお、リニューアル後も日帰り受け入れは継続しているようですが、「笹舟の湯」に入れるかは不明、日帰り入浴は予約制なので事前に確認するのがベターかと。
単純温泉(Ca・Na-SO4型) 36.0℃、pH=8.3、湧出量不明、成分総計=906.3mg/kg、Na^+=62.8mg/kg (20.92mval%)、Ca^2+=205.3 (78.45)、Fe^2+=0.04、Cl^-=33.0 (7.31)、SO_4^2-=545.8 (89.23)、HCO_3^-=23.8、陽イオン計=270.8 (13.05mval)、陰イオン計=604.1 (12.73mval) <H17.5.10分析> (源泉名:霊泉寺温泉)
○ 一郷一会100名湯(by takayamaさん)
■ブランドグルメ
〔 丸子温泉郷の松茸 〕
松茸山で囲まれた丸子温泉郷は、塩田平とともに信州有数の松茸の産地です。
松茸山を所有しているお宿もあり、豊作の年には松茸三昧を楽しむことができます。
ただ、地物だけに、年ごとの発生量に変動があるのはご愛嬌。
〔 2010/09/05UP (2005/10入湯) 〕
E138.10.34.710N36.17.31.150
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■ 渋御殿湯 「渋御殿湯」 〔 Pick Up温泉 〕
渋御殿湯 「渋御殿湯」
住 所 :長野県茅野市北山5520-3奥蓼科温泉郷
電 話 :0266-67-2733
時 間 :10:00~15:00
料 金 :800円 (新館浴室「西の湯」のみ)
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
■ 紹介ページ (BIGLOBE温泉)
■ 紹介ページ (Yahoo!トラベル)
■ 紹介ページ (楽天トラベル)
■ 紹介ページ (じゃらんnet)
北八ヶ岳のふところふかく、冷泉の名湯、渋御殿湯があります。
ここは北八ヶ岳の天狗岳、中山、高見石、白駒池などの登山口で、登山者やハイカーにもよく知られています。
奥蓼科温泉郷は冷泉浴のメッカですが、なかでも足元自噴浴槽をもつ渋御殿湯は温泉好きにひときわ人気があります。
本館浴室「東の湯」と、新館浴室「西の湯」のふたつの浴室があって、日帰りで入れるのは足元自噴でない「西の湯」。
また、ここは”渋御殿湯”と”渋長寿湯”のふたつの源泉をもっていて、”渋御殿湯”はどちらの浴場でも入れますが、”渋長寿湯”は「東の湯」でしか入れません。(「東の湯」男湯の”渋長寿湯”使用浴槽が足元自噴。)
部屋休憩(2,000円)ならば西・東とも利用できますが、それなら泊まった方がいい、ということで宿泊してみました。
【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 渋川
蓼科の南側、R299メルヘン街道と並行して走る県道191渋ノ湯堀線のどんづまり。
道は悪くないですが、ここは1,880mの高所、降雪も早いので雪対策は慎重に。
民営の国民宿舎で、質素な館内は湯治場と登山基地が合わさったような山の湯の趣。
食事は不味くないですがこれも質素です。
窓のそとは渋川の流れですが、道を挟んでいて渓流沿いの宿の趣きに欠けるのがちと残念。
ここは延暦二年(783)の開湯と伝わる古湯で、いわゆる「信玄の隠し湯」としても知られています。
御殿湯は、諏訪の殿様が愛浴したといういわれによるもの。(下記館内掲示を参照)
【写真 上(左)】 西の湯
【写真 下(右)】 西の湯の小浴槽
〔 西の湯 〕
木造の渋いつくりですが、雰囲気は「東の湯」に及びません。
小浴槽(木造り2人、渋御殿湯使用、20℃くらい)と真湯浴槽(木造り6-7人、真湯加温循環)のふたつの浴槽。
浴室内にしぶ焦げイオウ臭がこもっています。
カラン4とシャワーとボディソープがあって、からだはこちらで洗います。(ドライヤーなし)
小浴槽は樹脂の筒から10L/minほどを投入(源泉なので当然透明)で、槽内注吸湯は確認できず、湯温からしてもかけ流しか?
白くにごりを帯びたお湯に大きな白い湯の花を浮かべ、つよいレモン味+収斂味+弱炭酸味+微苦味+微甘味の複雑な味。
しぶ焦げイオウ臭+ラムネ臭で酸性泉特有のぬる感と肌に染み入るような浴感。
ただ、東の湯の渋御殿湯浴槽にくらべると、日帰り客に揉まれているためか鮮度感に欠けます。
【写真 上(左)】 西の湯の真湯浴槽
【写真 下(右)】 西の湯の真湯浴槽の湯口
真湯浴槽は保温用に木の蓋がされています。
ほぼ無色透明で無臭。湯ざわりはやわらかく、なぜかここより湯温の高い東の湯の加温浴槽より、よくあたたまります。
残念ながら、この浴室(=一般日帰り入浴)だけでは、渋御殿湯の本領は味わえません。
【写真 上(左)】 東の湯の脱衣所
【写真 下(右)】 浴槽の説明 (東の湯男湯)
〔 東の湯 〕
総木造りのおそろしく風情ある浴舎。
手前に加温槽(渋御殿湯)、中央に渋長寿湯、右手おくに渋御殿湯の3つの浴槽。
【写真 上(左)】 東の湯男湯-1
【写真 下(右)】 東の湯女湯-1
浴場に足を踏み入れたとたん、山のイオウ泉特有の爽快なラムネ臭につつまれ嬉しくなります。
カランや石鹸類はなく、純粋に湯あみを楽しむ浴場です。
【写真 上(左)】 東の湯男湯-2
【写真 下(右)】 東の湯女湯-2
<加温槽> (渋御殿湯)
加温槽は木造3-4人で、保温用の木蓋をはずして入ります。
樹脂パイプから注入で入るとオーバーフロー。
ふたつの冷泉浴槽のまえに完全に撃沈したためか、メモがいい加減 (^^;)
きもち青味を帯びたうす白濁湯は42℃くらいで、感じからして循環のような・・・。
ただ、ラムネ臭はここがいちばんつよかったような気もします。
【写真 上(左)】 加温槽 (東の湯男湯)
【写真 下(右)】 渋御殿湯 (東の湯女湯)
<渋御殿湯> (渋御殿湯)
木造1-2人のがっしりとした浴槽。
金属パイプからイオウ成分でまっ白に色づいた石の湯口経由で25L/minほどを注ぎ込み、オーバーフローのかけ流し。
湯口のそばにはコップがおいてありました。
【写真 上(左)】 渋御殿湯 (東の湯男湯)
【写真 下(右)】 渋御殿湯の湯口 (東の湯男湯)
透明度70~80cmほどのうす濁りでクリーム色のこまかな湯の花を浮かべ、湯底には白い粉のような成分がたまっています。
つよいレモン味+収斂味+弱炭酸味+微甘味+微苦味の複雑な味とラムネ臭。
ここも酸性泉特有のぬる感と肌をしめつけるような浴感。
西の湯の渋御殿湯浴槽にくらべるとはるかに鮮度感があり、中程度のアワつきもありました。
温度は20℃以上はあって西の湯の渋御殿湯浴槽にくらべるとあたたかいですが、それでもお湯じたいの冷感がつよいので、かなり冷たく感じます。
【写真 上(左)】 渋御殿湯の湯色 (東の湯男湯)
【写真 下(右)】 渋長寿湯-1 (東の湯男湯)
<渋長寿湯> (渋長寿湯)
さて、本題の足元湧出の渋長寿湯です。
木造3-4人の浴槽でふかめの浴槽底の中央から源泉がぽこぽことあわ立ちながら湧き出しプチジャグジー状態。
上面排湯はありますが、女湯側の側孔から女湯に向けてお湯を送っているのでは?
連れの話しでは女湯の長寿湯に足元湧出はなかったとのことなので、たぶんそうでしょう。
【写真 上(左)】 渋長寿湯-2 (東の湯男湯)
【写真 下(右)】 渋長寿湯 (東の湯女湯)
白いこまかな湯の花と湯中にただよう気泡で透明度80cmほどにうす濁り、きもち青緑がかった綺麗な湯色で、こちらも湯底には白く粉状の成分が沈殿しています。
ラムネ臭がつよいレモン味+弱収斂味+弱炭酸味+弱甘味で、御殿湯とくらべると炭酸味はよわく甘味はつよめです。
よわいラムネ臭。炭酸臭はさほどつよくはないものの、硫化水素と炭酸責めでながく浸かると息苦しくなるほど。
ここも御殿湯と同系の酸性イオウ泉的な湯ざわりですが、御殿湯よりやわらかく感じました。
このときあった切り傷が御殿湯ではピリピリし、長寿湯ではなにも感じませんでした。
湯底からさかんに湧き上がってくる気泡がころころと肌を伝っていき、くすぐったいです。
また、肌が白くなるほどのつよいアワつきもあります。
【写真 上(左)】 渋長寿湯の湯色 (東の湯男湯)
【写真 下(右)】 渋長寿湯の湧き立つ気泡 (東の湯男湯)
ここは御殿湯よりきもちあたたかい(というか生ぬるい)のですが、まったくあたたまらないので出るに出られず。
炭酸冷感で入るほどに冷えていくような特異な浴感。
でも、気合い入れて脱出すると、内側からほこほことぬくもってきます。
浴後は湯切れよく、肌の脂分が抜けたようにややパサつきます。
この日は宿泊客がすくなく、贅沢にもこの天然記念物的浴場をほとんどず~っと独占状態でした。
おそろしくクセになるお湯でほてりもないのでいくらでも入れそうですが、残念ながら入浴は夜の22時まで。
22時まで「東の湯」に立てこもっていたのはいうまでもありませんが、もし24時間入浴可だったら、まちがいなく「夜詰めの湯」に突入していたでしょう(笑)
これまでいろいろなお湯に入ってきましたが、こんなお湯はそうはありません。
異様に個性のつよい通ごのみのお湯で、温泉好きには絶対のおすすめ。
ただ、入り方にコツがあるので、湯慣れない人にはちと辛いかも・・・。
単純酸性硫黄温泉(硫化水素型)(Na-Cl・SO4型) 25.8℃、pH=2.7、自然湧出湧出量不明、成分総計=1415mg/kg
H^+=1.5mg/kg (17.24mval%)、Na^+=95.8 (48.24)、Mg^2+=7.6 (7.29)、Ca^2+=20.3 (11.69)、Al^3+=6.6 (8.45)、Mn^2+=1.8、Fe^2+=0.4、Cl^-=151.0 (49.09)、HSO_4^-=13.6、HS^-=痕跡、SO_4^2-=204.1 (48.98)、陽イオン計=155.0 (8.64mval)、陰イオン計=370.6 (8.68mval)、メタけい酸=103.2、メタほう酸=12.7、遊離炭酸=754.7、硫化水素=18.3 <H4.3.4分析> (源泉名:渋御殿湯)
単純酸性硫黄温泉(硫化水素型)(Na-Cl・SO4型) 30.6℃、pH=2.7、自然湧出湧出量不明、成分総計=1605mg/kg
H^+=1.7mg/kg (15.52mval%)、Na^+=128.9 (51.52)、Mg^2+=9.1 (6.89)、Ca^2+=21.9 (10.01)、Al^3+=8.5 (8.72)、Mn^2+=2.3、Fe^2+=0.09、Cl^-=201.1 (51.60)、HSO_4^-=16.3、HS^-=痕跡、SO_4^2-=245.3 (46.50)、陽イオン計=200.3 (10.89mval)、陰イオン計=464.9 (10.98mval)、メタけい酸=119.0、メタほう酸=16.2、遊離炭酸=783.6、硫化水素=20.5 <H4.3.4分析> (源泉名:渋長寿湯)
<温泉利用掲示> (東の湯、加温槽の掲示と思われる)
加水:あり 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 殺菌剤使用:なし
<温泉利用掲示> (西の湯)
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 殺菌剤使用:あり
〔 館内掲示 〕 (天下の霊湯 渋御殿湯)
人皇五十代桓武天皇御宇延暦二年諏訪神社神官の霊夢に依り発見せられ効能諸病に顕著なる事を知られ、中古、武田信玄公秘蔵の霊湯として多大の傷病兵を治療し、又諏訪殿様御愛浴なされ「渋御殿湯」の名で有名、特に飲用浴用に称揚、二千有余年の歴史に其効能大なる事を伝えられて居る。
此の外に昭和二十八年新湯発堀「渋長寿湯」と命名、摂氏三十八度の本邦唯一の泡立ちのする特殊噴泉で御入浴の快さは他に此の類なきものとして賞賛せられて居る
〔 2010/8/18UP (2006/09入湯) 〕
E138.19.50.364N36.1.58.292
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■ 富士見温泉 「ゆ~とろん水神の湯」 〔 Pick Up温泉 〕
富士見温泉 「ゆ~とろん水神の湯」
住 所 :長野県諏訪郡富士見町富士見9547
電 話 :0266-62-8080
時 間 :10:00~21:30 / 木休(冬期無休)
料 金 :700円(各種割引あり)
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
■ 紹介ページ (BIGLOBE温泉)
■ 紹介ページ (Yahoo!トラベル)
富士見パノラマスキー場のそばにある自家源泉の日帰り温泉施設。
富士見パノラマスキー場は標高差730m、1.5kmちかい中斜面の長距離滑降が楽しめる本格派で、以前スキー場通いをしていた頃、よく行ったゲレンデです。
【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 案内
かなり大がかりな施設で、「お食事処 く~とろん」「リラクゼーションルーム は~とろん」などを併設しています。
各種割チケが出回っていますが、このときは予定変更で突然攻略となったので、正規料金で入りました。(HPに割チケあり。)
浴場は西と東があって男女日替り制。この日の男湯は「西」でした。
どちらも広い露天をもっていて、サウナ(かま風呂)は西側、ミスト湯(洞くつの湯)・くすり湯は東側にあります。
【写真 上(左)】 源泉?
【写真 下(右)】 内湯
浴場に入ると正面に内湯(檜枠タイル貼6-7人の適温~やや熱)。
広くはないものの、なにげに雰囲気のいい空間です。
内湯手前の扉を抜けると露天。想定外の広い露天に一瞬たじろぎます(笑)
露天は左から時計まわりに、野ろま湯(10人位、30℃位?)、サウナ(かま風呂)、西びたるの湯(檜の大樽風呂、10人弱屋根つき、やや熱)、水神の湯(15人以上、適温~ややぬる)、西うたせ湯(10人弱、18℃位)と多彩。
露天の浴槽は、西びたるの湯をのぞいて岩組みコンクリ?敷。
敷地は広々としてヒーリングモード全開。
カラン7、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
日曜15時で3~5人とラッキーにも空いていましたが、でる頃に子連れ20人以上の団体が入ってきてプール状態に・・・。
【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 内湯の湯色
<内湯>
木樽から熱湯を少量投入で側溝への上面排湯。
いちばんにごりがつよく、湯口ではよわいたまご味+微苦味、甘いイオウ臭は湯面でも感じられる。
<野ろま湯>
湯口なく注排湯不明。
絶妙のぬる湯で一番人気につきややなまり気味。
【写真 上(左)】 西びたるの湯
【写真 下(右)】 西びたるの湯の湯口
<西びたるの湯>
白い析出のでた竹樋風塩ビパイプの湯口から熱湯の少量投入でパイプからの上面排湯。
きもち懸濁して灰茶色の細長い湯の花が大量に舞っている。
湯口の味臭は内湯と同等。
お湯の鮮度はよさげだが、なぜか湯面からほとんどイオウ臭が感じられない。
<水神の湯>
底面注入で排湯口からの上面排湯。
やや懸濁したお湯には白に湯の花と少量の黒い湯の花も・・・。
かなり広い浴槽なのに湯面からもしっかり甘イオウ臭が香るのは立派。
【写真 上(左)】 西うたせ湯&水神の湯
【写真 下(右)】 西うたせ湯の湯口
<西うたせ湯>
がっしりとした木樋からややぬる湯を大量に滝のごとく注ぎ込み。よこの塩ビパイプからは源泉と思われる14℃ほどの冷たい水をどこどこと大量投入。
水神の湯と西うたせ湯は丸太で仕切られているだけなので、お湯の行き来があると思う。
ほぼ無色透明で、白と黒の湯の花。
イオウ気ばっちりで、とくに湯口そばのコンディションはベストだと思う。
すべての浴槽でカルキ気は感じられず、湯づかいはかなり良好。
オフィシャルHPには「100%源泉かけ流し」とあります。
すべてのお湯はアルカリ泉系のヌルすべでpH=10.4の面目躍如。
アルカリが強いので浴後はややパサつくものの、そのあとはすべすべになって落ちつきます。
分析書は別表しか見あたらず、成分表部分はフロントにもなかったので詳細スペック不明ですが、浴感の軽いお湯の感じからして成分濃度はうすく、総硫黄は5~10mg/kgくらいの水硫イオン型では?
山梨では、佐野川のイメージにちかく、秩父のたまご水系のお湯にも似ているような感じがしました。
広~い露天でゆったりとやわらかなぬる湯を楽しめるいい施設で、スポーツ帰りの客だけでなく、ぬる湯好きの固定ファンをつくれるお湯だと思います。
単純硫黄温泉 29.4(27.2)℃、pH=10.4(9.93)、134L/min(1,200m動力揚湯) 他不明 <H2.10.13分析> (源泉名:富士見温泉 水神の湯)
※スペックは各種掲示類・HPより
〔ブログより〕
秋も深まった(2008年)10月30日、ゆ~とろん水神の湯では温泉の水質調査が行われました。(略)
その結果メタンガスの発生はなく、大変嬉しいことに源泉については湯量が増え、温度が上がったことが確認されました。
<温泉利用掲示>(各種掲示類より)
加水:なし 加温:あり 源泉かけ流し(完全放流式) 塩素系薬剤使用:あり
■ブランドグルメ
〔 バディアス農園の食用ほおずき 〕
標高1,100メートルの高地にある富士見町、バディアス農園では特長ある作物が育てられています。
食用ほおずきもそのひとつで、南欧では盛んに栽培されているもの。
「そのフルーティーな独特の香りと味から、ジャムやパン、アイスクリーム、ケーキなどに利用されるようになってきて」いるそうです。(「おらほー!富士見」より)
フルーティーな甘酸っぱいジャムもできるとのことで、話題性・マーケット性ともばっちり、ヒットの予感。
(「おらほー!富士見」などを参考。)
〔 2010/08/15UP (2006/08入湯) 〕
E138.12.55.650N35.54.43.550
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■ 野沢温泉 「真湯」 〔 Pick Up温泉 〕
野沢温泉 「真湯」
(長野県下高井郡野沢温泉村、5:00~23:00(11~3月は6:00~)、原則無休、寸志(浄財)、0269-85-3114(野沢温泉村役場商工観光課))
■ 紹介ページ (野沢温泉観光協会)
■ 紹介ページ (野沢温泉旅館ホテル事業協同組合)
■ 紹介ページ (野沢温泉宿泊業組合)
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (るるぶ.com)
外湯は古くから地域住民の生活の共同の場所として毎日利用されています。
それぞれの外湯は、その周辺の住民が「湯仲間」という制度をつくり、管理、維持をしています。電気料や水道料の負担、当番制で毎日の掃除をしています。
共同の場所です。お互いに気持ちよく入浴できるようエチケットを守りましょう。
(野沢温泉観光協会HPより)
北信の名湯、野沢温泉には外来客も入れる「外湯」といわれる共同浴場が13あります。
なかでも人気が高いのが大湯、真湯、熊の手洗湯の3湯。
真湯(しんゆ)はそのイオウ気のつよさから、とくに温泉好きに根強い人気があります。
【写真 上(左)】 住宅地図
【写真 下(右)】 路地の入口
場所は温泉街の北、つつじ山公園の下あたり、「野沢グランドホテル」にのぼる道、「嶋田屋」の前、「藤屋旅館」の角を右に入った右手。
奥に郵便ポストと立派な松?が見える路地です。
路地曲がり角に「天下乃名湯 眞湯」の石柱、歩いていく路地を流れる側溝には白い湯の花、アプローチからしてすでに名湯の予感がぷんぷん。
【写真 上(左)】 天下乃名湯 眞湯
【写真 下(右)】 白い湯の花の出た側溝
野沢の外湯らしい風格ある湯屋建築で、正面に「真湯霊泉」の額。
名湯揃いの野沢で「霊泉」を名乗るとは、やはりただごとではありません。
右が男湯、左が女湯。
十二神将は招杜羅大将、本地仏は大日如来、方位は戌です。
【写真 上(左)】 正面
【写真 下(右)】 脱衣所
建物入口に設けられた賽銭箱に浄財を入れてから入ります。
”無料”と書いてある資料もありますが、野沢温泉の外湯は、地元の”湯仲間”という組織によって大切に維持管理運営されているもの。
浄財(寸志)というかたちで感謝の意を示すのが、外来客のマナーでしょう。
〔午後〕 ※ 混んでいたので浴場の写真はありません
野沢に着いて、いの一番に攻めたのは土曜の15時前。
温泉街中心からちょいと離れているのに4~6人と盛況。やはり人気のお湯です。
脱衣所、浴場ともにこぢんまり、なので混むと居場所がなくなります(^^;)
狭くて熱湯なのに、天井高く湯抜きのある湯屋づくりなので、こもりがほとんどないのはさすがです。
【写真 上(左)】 浴場(朝)
【写真 下(右)】 高い天井
3-4人の黒みかげ石枠白タイル貼浴槽ひとつで、木の湯口からゲキ熱源泉の投入とカランからの水投入。
槽内注排湯はなく、投入全量をオーバーフローのかけ流し。
別に木の湯口から樹脂パイプが伸びていて、温度調整のために源泉を槽外に逃がしています。
浴槽外に水カランがあるほかはアメニティ類なし。
奥の窓の向こうには、洗濯場?らしき小湯槽が見えます。
【写真 上(左)】 もったいなくも浴外に逃がしています
【写真 下(右)】 洗濯場?
水カランが大量に注がれていて、熱湯のはずが適温~ややぬる。
白濁気味のお湯に崩れかけた湯の花が舞っていて、どうみても本調子の硫黄泉ではありません。
それにこのイモ洗いでは落ちついてお湯を味わうこともできないので、あとで再攻略することにして早々に撤収。
それでも凄いと思ったのは、イモ洗い&大量加水でもかなりの湯質が保たれていたこと。
さすがに野沢を代表する名湯です。
【写真 上(左)】 浴槽-1
【写真 下(右)】 浴槽-2
〔朝〕
翌朝、頃合いを見計らって再突入。
ちょうど先客1人が脱衣所に上がったところでベストタイミング。以降、かなりの時間贅沢にも独占。
【写真 上(左)】 すばらしい湯色です
【写真 下(右)】 窓側からの湯色
昨日とはうってかわって、すばらしく綺麗な瑠璃色のお湯に白と灰色と黒のこまかな湯の花がたくさんただよっています。
お湯は当然ゲキ熱で、湯もみ&トドをまじえての熱湯攻略(笑)。
【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 湯もみ板
味不明(たぶん芒硝たまご味だと思う)でラムネ臭がかった絶妙なイオウ臭。
このラムネイオウ臭は野沢でも出色のものかと思います。
イオウ泉系のスルスルとした湯ざわりで、熱湯なのにあたたまりはさほどつよくありません。
浴後もさっぱりキレのよい、上品なイメージの硫黄泉で、お湯のイメージは日光湯元や手白澤に近いかな?
【写真 上(左)】 湯色&湯口
【写真 下(右)】 こまかな湯の花がたっぷり
やはり温泉格言「其の拾八 緑色の硫黄泉に、ハズレなし」は真理か・・・?
今回、熊の手洗湯、河原湯とともにとくに記憶に残ったお湯で、やはり野沢を代表する名湯かと思います。
単純硫黄温泉(Na・Ca-SO4・Cl型) 61.2℃、pH=7.6、湧出量不明、成分総計=755.7mg/kg、Na^+=156.5mg/kg (76.51mval%)、Ca^2+=36.4 (20.45)、Fe^2+=0.6、Cl^-=77.8 (23.70)、HS^-=11.2、SO_4^2-=243.1 (54.76)、HCO_3^-=97.6 (17.32)、陽イオン計=201.1 (8.90mval)、陰イオン計=430.2 (9.24mval)、メタけい酸=95.5、メタほう酸=12.9、硫化水素=3.2 <H9.12.26分析> (源泉名:真湯(真湯第3他))
<温泉利用掲示>
加水:あり 加温:なし 源泉かけ流し 消毒:記載なし
■ブランドグルメ
〔 北信濃のグリーンアスパラ 〕
長野県は全国屈指のアスパラガスの産地で、なかでも北信濃のグリーンアスパラは味のよさで定評があります。「野沢のアスパラは甘く品質がいい」というWeb情報があり、地元ではレシピの開発が進んでいるようです。
〔 2010/07/28UP (2009/09入湯) 〕
E138.26.57.600N36.55.19.159
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