関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 正木温泉 〔 Pick Up温泉 〕
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<正木温泉> (館山市正木3027、9:00~16:30(受付〆15:30)、550円、0470-27-4614)
紹介ページ(まっぷるnet)
以前からず~と気になっていたお湯ですが、どうにも行きにくいところにあるので、のびのびになっていました。
内房の山中にある鄙びた温泉です。
場所はわかりにくいです。
R127館山バイパス那古信号から県道296和田丸山館山線に入り1km弱走った「神河鉱泉」の看板が出ている交差点を左折し北上します。
その後も「神河鉱泉」の看板がいくつか出てくるのでそれに従います。(「神河鉱泉」は正木温泉の奥、正木温泉の看板はたしかほとんどありませんでした。)
左折してから1kmちょっと走った左手に、いきなり「正木温泉」の看板が出てくるので左折すると到着。Pは3-4台。(→ここ)
温泉施設というよりほとんど農家、庭のあちこちに猫がタムロしています。
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【写真 上(左)】 奥が浴室のある建物
【写真 下(右)】 ねこ
奥の母屋のほうに進み声をかけると、しばらくしておばちゃん(だったか?)がでてきました。
あまりにも農家そのものなので、正直、ちとびびりましたが(^^;)、日帰り対応になれているらしく、意外にも(^^)対応は親切かつスムーズでした。
事前情報では貸切利用がメインとのことでしたが、先客はおらず、建物奥の男湯?にすぐ入れました。
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【写真 上(左)】 入口
【写真 下(右)】 脱衣所
脱衣所はせまくバラックチック。千葉のマイナー湯は多少なりともB級入ったところが多いですが、なかでもここは気合いが入っています。
浴室もせまめで2人くらいのタイル貼浴槽がひとつ。丸窓と市松模様のタイルが面白い雰囲気。
浴槽にかけられている樹脂製のふたをはずして入ります。
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【写真 上(左)】 浴槽1
【写真 下(右)】 浴槽2
浴槽には熱湯の側面注入があり、追い焚き装置のパネルもありましたが、操作せず。
黒湯につき排湯は不明でしたが、たしかオーバーフローはなかったと思います。
布がかぶせてある給湯パイプは作動なし、混合カランがありましたが、メモになにも書いていないので、たぶんでなかったのだろうと思います(^^;)
温泉利用掲示では循環の記載はないので、加温湯随時追加方式かも?
カラン1、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。土曜15時で独占。
ほぼ適温のお湯は、透明度60cmほどの紅茶色で味不明。黒湯によくある有機肥料臭に、よわめのアンモニア臭がまじります。
総硫黄5mg/kg超の硫黄泉ですが、イオウ臭は感じられませんでした。
黒湯らしいヌルすべとかなり強めのとろみがあり、異様にあたたまる入りごたえのあるお湯です。
なにかひっかかるような浴感を感じるあと引き系のお湯で、たしかになんとなく効きそう。
ま~、これだけの個性があれば、はるばる入りにきた甲斐はあったかと・・・。
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【写真 上(左)】 浴槽から洗い場
【写真 下(右)】 湯色
手前にも浴室があったようですが、湯音がしていたので入浴中。チェックできませんでした。
帰りしなにさっきのおばちゃん?とちょっと話しをしました。
埼玉からきた旨話してもさほどおどろかず、むこうから分析書のコピーをくれたので、けっこう各地の温泉好きがきているのかもしれません。
源泉のありかをきくと1kmほどはなれたところから運んできているとのことで、やはり事前情報どおり運搬湯でした。
でも、タイミングがよかったのか、それともせっせとひんぱんに運んでいるからか、鮮度感は意外に悪くありませんでした。
ダントツにいいというレベルではないですが、B級チックな雰囲気とフックのあるお湯を楽しめる温泉マニア向けのお湯のように思いました。
含硫黄-Na-炭酸水素塩・塩化物泉 14.8℃、pH=8.3、1.2L/min、成分総計=1742.9mg/kg、Na^+=524.1mg/kg (96.44mval%)、Cl^-=439.6 (52.74)、SO_4^2-=52.1 (5.19)、HCO_3^-=576.5 (40.19)、HS^-=4.804、陽イオン計=542.15 (23.51mval)、陰イオン計=1191.39 (23.51mval)、メタほう酸=6.624、腐植質=10.20、硫化水素=0.544 <S48.1.25分析> (源泉名:不明)
<掲示してあった別の分析書>
含硫黄-Na-炭酸水素塩・塩化物泉 14.6℃、pH・湧出量不明、成分総計=1.68g/kg、Na^+=474.5mg/kg (97.80mval%)、Cl^-=353.6 (44.27)、SO_4^2-=39.9 (3.68)、HCO_3^-=695.3 (50.57)、HS^-=3.2、陽イオン計=487.0 (21.10mval)、陰イオン計=1102 (22.53mval)、メタけい酸=65.2、腐植質=4.0、硫化水素=- <H18.1.20分析> (源泉名:正木温泉)
<温泉利用掲示> 加水:記載なし 加温:あり 循環装置使用:記載なし 消毒処理:記載なし
〔 2008年10月26日レポ 〕(2008年1月入湯)
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