関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 強羅温泉 「薬師の湯 吉浜」 〔 リニューアルUp 〕
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住 所 :神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300-39
電 話 :0460-82-2258
時 間 :10:00~19:00 / 月休
料 金 :850円
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
■ 紹介ページ (BIGLOBE温泉)
■ 紹介ページ (楽天トラベル)
箱根では大湧谷、早雲山、湯の花沢などで温泉が造成されていて、強羅エリアには大湧谷と早雲山の2系統が引湯されていますが、ここは早雲山造成泉をつかっています。(→箱根の造成泉リスト(古いデータです念のため))
前回レポから使用源泉をチェンジしているようなので2012/11月入湯時の様子を追加してリニューアルUPします。
強羅駅のすぐよこにある日帰り温泉施設で、もとは旅館だったものを業態転換したもの。いまでも素泊まりは対応しています。
場所はわかりにくく、強羅駅から強羅公園にのぼる細い一方通行の路地に入ってすぐの路地(駐車場?)を右折すると突き当たりに建物があり、Pは左に折れたところ。
強羅駅のロータリーから入った方がよほどわかりやすいですが、車両進入禁止。
こぢんまりとした旅館のつくりで、入ってすぐ廊下の右側に男湯と女湯。
脱衣所・浴室ともによくメンテされています。
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【写真 上(左)】 脱衣所 (2006年)
【写真 下(右)】 ミストサウナ (2006年)
窓の小さいやや暗めでこもり気味の浴室に、みかげ石造5-6人のシンプルで入りごこちのいい浴槽と手前に北投石使用のミストサウナ。
カラン5、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
休日11時で男女湯とも独占~2人。(2006年入湯時)
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【写真 上(左)】 浴槽 (2006年)
【写真 下(右)】 湯口 (2006年)
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【写真 上(左)】 外観 (2012年)
【写真 下(右)】 浴槽 (2012年)
【新源泉(2012年入湯)】
内湯は金気で赤茶に色づいたみかげ石の湯口から熱湯(たぶん源泉)を投入、槽内注排湯なしでオーバーフロー+切欠からの上面排湯はかけ流しでしょう。
今回は源泉温度が上がっているためか、湯口から竹樋で浴槽外にお湯を逃がしていました。
この日は紅葉の真っ盛りで入浴客が多かったのか、お湯はやや温め。鮮度もいまひとつでしたが、投入量がけっこうあるのでお客が引ければすぐに回復すると思います。
お湯はうすく茶色がかってうす茶の湯の花をうかべています。
弱塩味+微収斂味に強羅の揚湯泉系でときおり感じる焼け石臭(or炊きたてのご飯の香り)を感じます。前回ほどのイオウ気は感じられませんでしたが、裏でイオウが存在を主張している感じ。
明瞭なとろみときしきしとヌルすべが入り混じる複雑な湯ざわりで、温まりがつよくしっかりとした濃度感も感じられます。
力感は及ばないものの、「文の郷」(宮城野第35号/2013春閉館との情報あり)や「箱根みたか荘」(宮城野第74号泉/日帰り不可の情報あり)のようなイメージがあり、旧源泉とはかなり変わっています。
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【写真 上(左)】 湯口&竹樋 (2012年)
【写真 下(右)】 浴槽の外に逃がしています (2012年)
分析書上では、強羅温泉4、5号井混合(宮城野第132、133号混合泉)から強羅温泉5、6号井混合蒸気造成泉(宮城野第133、134号混合泉)に変わっていて、4号井(宮城野第132号)が6号井(宮城野第134号)に入れ替わったかたちですが、ここまでお湯のイメージを変えてしまうとは、6号井(宮城野第134号)がかなり強力なのでは?
「混合蒸気造成泉」と明示してある以上、造成泉だとは思いますが、強羅の揚湯泉的なイメージからして6号井の用水は強羅揚湯泉的な性格をもっているのではないでしょうか。
強羅揚湯泉は日帰りで入れる施設が減ってきているので、その力感あるイメージを味わえる貴重な施設だと思います。
※スタッフの方に伺うと、「2年ほど前(2010年秋?)から源泉が変わっている。」とのことでした。
数年前(2010年頃)から早雲山造成泉を使っていると思われる施設のいくつかが塩化物泉となり、自家源泉を復活したか、早雲山造成泉の泉質が変わったかのどちらかだと思っていましたが、真相は上記のとおりでした。
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【旧源泉(2006年入湯)】
内湯は金気で赤茶に色づいたみかげ石の湯口から熱湯(たぶん源泉)を投入、槽内注排湯なしでオーバーフロー+切欠からの上面排湯はかけ流しでしょう。
排湯の流路は成分で赤茶に色づいています。
あつめ43℃ほどのお湯は、かすかににごりを帯びて白と茶色の湯の花がただよいます。
僅微たまご味によわい焦げ臭で、総硫黄7.56mg/kgほどのイオウ気は感じられませんでした。
浴感は軽めなものの、やわらかでよく温まる入りごこちのいいお湯で、浴後の温まり感も相当なものです。
ここで使用している「早雲山造成泉」は、「大湧谷造成泉」にくらべ総じて白濁もイオウ気もよわいですが、肌に染み入るような微妙な滋味があってわたしはさりげに好きです。
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【写真 上(左)】 湯色&切欠 (2006年)
【写真 下(右)】 茶色に色づく内床 (2006年)
【2012年】
今回はミストサウナは休止していました。
公式Webに「当温泉は、秋田県玉川温泉を再現致しました。放射線を持つ天然記念物の「北投石」を入手できた事により、早雲山からのナトリウム塩化物泉を北投石に通した融合温泉でおくつろぎ下さい。」という案内が出ています。新源泉もなかなかどうして良質なお湯なので、もっとお湯に自信をもってもいいのでは?
【2006年】
ミストサウナも入りましたが、ときおり頭上から霧雨状に冷たい水が降り注いできて、あまり気分のいいものではなかったので、すぐに出てしまいました(^^;)
女将さんは、温泉はたいしたことないけど、北投石サウナは自信がある旨の話をされていましたが、なかなかどうして良質なお湯なので、もっとお湯に自信をもってもいいのでは?
【新源泉】
〔 源泉名:強羅温泉5、6号井混合蒸気造成泉(宮城野第133、134号混合)=早雲山造成泉) 〕 <H20.7.16分析>
Na-塩化物泉 64.5℃、pH=6.5、成分総計=1.484g/kg
Na^+=413mg/kg、Mg^2+=2.06、Ca^2+=33.1、Fe^2+=0.15
Cl^-=713、HS^-=0.12、SO_4^2-=28.5、HCO_3^-=16.2
メタけい酸=173、メタほう酸=36.7、遊離炭酸=9.82、硫化水素=0.44
【旧源泉】
〔 源泉名:強羅温泉4、5号井混合(宮城野第132、133号混合泉)=早雲山造成泉) 〕 <H14.7.31分析>
単純硫黄温泉(硫化水素型)(Na・Ca-SO4・Cl型) 58.6℃、pH=6.9、成分総計=0.202g/kg
Na^+=21.2mg/kg (51.14mval%)、Ca^2+=11.4 (31.55)、Fe^2+=0.02
Al^3+=0.07、Cl^-=23.8 (34.90)、HS^-=3.12、SO_4^2-=43.0 (46.53)、HCO_3^-=14.7 (12.52)
メタけい酸=69.8、硫化水素=4.44
(mval%は筆者の概算値)
<温泉利用掲示> (2012年)
加水:行っていません 加温:行っていません 循環装置等の使用:なし 消毒処理:行っていません
〔 2015/01/01リニューアルUP (2006/01・201211入湯) 〕
E139.3.2.458N35.14.49.949
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