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■ 松之山温泉(まきばの湯) 「ばーどがーでん」



松之山温泉(まきばの湯) 「ばーどがーでん」
住 所 :新潟県十日町市松之山天水越3140-10 (旧 東頸城郡松之山町)
電 話 :025-596-3055
時 間 :時間要事前確認 / 冬期間(11月上旬~4月下旬)閉館
料 金 :500円
紹介ページ (にいがた観光ナビ)
紹介ページ (十日町観光協会Web)
紹介ページ ((有)湯米心まつのやま)
紹介ページ (新潟の温泉宿(求人ジャーナル社))
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

越後の妻有と頸城を隔てる東頸城丘陵、大厳寺高原にある自家源泉の宿泊施設で日帰り開放もしています。
ここは松之山温泉郷の1湯として数えられていますが、東頸城丘陵は国内有数の豪雪地。当然冬期休業となるので、未湯のまま残っていました。
(私は松之山はたいてい冬に行きます。)
先般(2015年春)、松之山を訪れた際、ついに攻略を果たしました。

 
【写真 上(左)】 こんな感じの道がつづきます
【写真 下(右)】 棚田を眺めながらのアプローチ

R45天水越あたりから脇道に入ってのアプローチ。道はわかりにくいですが、ところどころ「大厳寺高原」の看板が出てくるのでそれに従います。
脇道に入ってからのアプローチは相当なもの。
棚田を見渡す眺望道路ですが、道幅狭いワインディングが延々とつづき神経を使います。
余談ですが、旧松之山町(東頸城郡)は平成大合併により魚沼地域の十日町市と合併し、町内産のコシヒカリはわが国有数のブランド米「魚沼産コシヒカリ(魚沼コシ)」を名乗ることができるようになりました。「棚田づくりの魚沼コシ」ですから、このあたりの米がいかに希少なものかは推して知るべしかと。

 
【写真 上(左)】 5月下旬にしてこの残雪
【写真 下(右)】 豪雪で根本が曲がった杉

途中に集落もなく、この奥に日帰りできる温泉があるとはにわかに信じられません。あきらめて引き返す人がいるかも・・・。
この時は5月下旬でしたが、まわりにはまだところどころ残雪が残っていました。

 
【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 サイン

高原の一画にいきなり広い駐車場、眼下には綺麗な池が横たわっています。
「ば~どが~でん」はこの駐車場から左手の道に入ってすぐ。三角屋根ロッジ風のかわいい建物です。

 
【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 野鳥の宿です

入ってすぐが食堂のオープンなつくり。
大厳寺高原は100種類以上もの野鳥が生息するとされる野鳥の楽園で、観鳥会や林間学校などにつかわれているのでは。

 
【写真 上(左)】 食堂
【写真 下(右)】 男湯入口

食堂左手が浴場「まきばの湯」、左側が男湯、右が女湯です。
脱衣場は狭めながらあかるく、窓から残雪を抱く山なみがのぞめます。

 
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 脱衣所からの眺め

浴場もこじんまりで、窓の外にはいかにも豪雪地らしいマント群落&疎林が広がります。
Webのガイドには、「旧新潟県庁の大理石を使用した浴室が自慢の『まきばの湯』」とありましたが、どこにつかっているかは不明。

 
【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 浴室からの眺め

赤みかげ石縁タイル貼3-4人の浴槽ひとつとシンプル。
カラン3、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜15時で独占。

 
【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 湯口-1

ジェット注入槽内排湯ありの循環仕様。べつに赤みかげ石湯口があり、金属パイプ2本が仕込まれています。
(当日は左の1本のみ使用、温度はうかつにもメモ忘れ、たしか冷たかったかと思います。)
さらに壁面から突き出た塩ビパイプもありますが、当日は投入なしでした。

 
【写真 上(左)】 湯口-2
【写真 下(右)】 湯色-1

かなり熱めのお湯はほぼ無色透明で浮遊物なし。明瞭なカルキ臭と湯口ではわずかな収斂味。
とくに特徴のある湯ざわりはないものの、真湯では得られないたぐいの温まりがあったかもしれません。
浴槽のところどころは鉄分で赤茶に色づいていますが、お湯はFe^2+=24.4mg/kgほどのインパクトを感じるものではありませんでした。
ふつうこのくらいの鉄分があると、味臭ともに明瞭な金気を感じ、湯色も赤茶(鮮度がいい場合は緑褐色)に懸濁するはずですが、いずれも確認できず。
湧出量わずか2.0L/minなので希釈があるのかもしれません。

キャラの立った松之山本流のお湯(鷹ノ湯など)にくらべると、どうしても非力感は否めません。
ただ、個人的には現在入湯不可と目される松之山4号、兎口1号を除くと、松之山最後の未湯源泉となり、その意味では達成感ばりばりのお湯となりました。

 
【写真 上(左)】 不動池とブナ林
【写真 下(右)】 内湯の湯口

ばーどがーでんの前にはブナ林に囲まれた不動池があり、未だ大量の残雪におおわれていました。約800mにすぎない標高、5月下旬にしてこの雪の量は、さすがに豪雪の地、東頸城丘陵です。
雪の間から顔を出したフキノトウが雪国の春を告げていました。

当日はこの後、野沢に泊まったため、大厳寺高原から天水山をトラバースし、深坂峠、野々海池を経由して千曲川沿いの横倉ないし平滝に抜ける道を攻める予定でしたが、5月下旬ではまだ通行止めでした。

〔 源泉名:まきばの湯 〕 <H16.10.20分析>
単純鉄冷鉱泉(Fe-HCO3型) 12.1℃、pH=6.6、2.0L/min自然湧出、成分総計=111.5mg/kg
Na^+=2.6mg/kg (9.57mval%)、Fe^2+=24.4 (75.65)
Cl^-=6.7 (17.92)、SO_4^2-=5.7 (11.32)、HCO_3^-=44.3 (68.87)
陽イオン計=30.0 (1.15mval)、陰イオン計=58.5 (1.06mval)、メタけい酸=4.3、遊離炭酸=18.7

〔 脱衣所掲示 〕
当館では、保健所の指導により、レジオネラ菌に対する適切な管理を行っております。

〔 2015/10/10UP (2015/05入湯)) 〕


E138.34.2.400N37.2.19.010

【 BGM 】
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