goo

■ キャンディーズの秘密

現在放送中の音楽番組、最新曲と昔の曲のレベル差がありすぎて・・・。
同じ国の音楽シーンとはとても思えず。

まぁ、当然例外はあるけどね。
■ more than words - 羊文学


■ マジックアワー - 緑黄色社会


■ 夏に溺れる - Bocchi


■ Living My Life - milet


■ 10月無口な君を忘れる - あたらよ


■ 私じゃなかった? - みさき


優れた才能はたくさんあるのに、
メディアのとりあげが偏りすぎてる気がする。
もっと音楽の幅に広がりを。

今回のJ騒動ですこしは是正されるのかな。

いまのジャンル枠でいくならば、
男子ユニットの実力差を考えると、K-POPに一気に席巻されてしまう気がする・・・。


-------------------------
ところで10月7日にNHKBSプレミアムで放送された「名盤ドキュメント キャンディーズ『年下の男の子』」
素晴らしい内容だった。

これだけの有能なスタッフやミュージシャンがいたから、歴史に残る名作が生み出されたのだと思う。

これの番組をなぞるようなWeb記事がUPされていたので、ご紹介してみます。
キャンディーズの作曲・編曲・作詞を担当した穂口雄右氏の貴重なコメント(1998年4月4日)です。

第1回「出会い」

「音楽は刺激だけに片寄ると一過性になり、普遍性を高めるとヒット性が下がります。作曲家として最も苦労した点は、3次元の広がりと時間軸との融合であり、またそのことが楽しみでもありました。」

第2回「年下の男の子」

Blue note使ってたんだ。どうりで洋楽の香りがした。
『これは歌謡曲じゃない』一聴で見抜く渡辺プロの社長。
誰もかれもがプロだわ・・・。

■ 年下の男の子 - キャンディーズ

ヒーカップがこんなにバリバリに効いていたとは、改めて聴きなおしてびっくり。
それにサックスやピアノの振る舞い、完璧に洋楽じゃわ。
そういえばドリフの音楽だって、ずいぶんR&B入ってたもんね。

第3回「春一番」

作詞、作曲、編曲:穂口雄右氏。

■ 春一番 - キャンディーズ

イントロのギター(水谷公夫氏)のフレーズがディストーションの効いたマイナーペンタトニック。
売れるべくして売れた曲だと思う。
それにしてもこの異常に揃ったユニゾンはいったい何事?
だから「春ですねぇ」のコーラスが際立って聴こえる。

第4回「キャンディーズとの別れ」

「キャンディーズはピンクレディーとは違います。音楽的で、上品で、そしてよりミュージシャンに近いグループです。」
「新しい挑戦は、より音楽的なレコーディングシステムです。スタジオミュージシャンにも新しい人材を登用しました。Dr.林立夫、Bass.後藤次利、Piano.佐藤準、Guiter.松原正樹、水谷公夫、Perc.斎藤ノブ、この最強のリズムセクションは神田広美のレコーディングからスタートしました。」
↑ 完璧にオールスターメンバーじゃん。

第5回「再会、そしてファイナルヘ」

「私が別のプロジェクトで感触を掴んでいたころ、キャンディーズは解散宣言をして、あの後楽園に向けてツアーを続けていました。そんなある日、松崎は私にもう一度キャンディーズ作品を作るように依頼してきたのです。もちろん、嬉しかった。新しいノウハウを、キャンディーズにぶつけて見ようと考えました。」

第6回(最終回)「微笑がえし」

これまでのヒット曲を巧みに盛り込んだ阿木耀子氏の歌詞に注目が集まりがちだけど、楽曲の出来も絶品。
キャンディーズのラストを飾る歴史的名作となった。
ビブラートさえシンクロしてるキレッキレのユニゾンと完成しきったコーラスの出来映えが凄すぎる。

■ 微笑がえし - キャンディーズ


「それは、I-III-II-Vであり、Cyclic chordであり、VIからIVに至るChromatic progressionであり、V分のIIであり、16beatを内在した8beatであり、Guiter soundであり、13th-5th Resolveであり、Simple melodyであり、達成感であり、爽快感であり、哀愁であり、明日への希望です。」
↑ これだけの仕掛けと思い入れがなければ、これほどの名作は生み出せないということ。
それはいまでも変わっていないと思う。


-------------------------
キャンディーズ以来(?)の素晴らしいハーモニーを聴かせてくれたKalafina。
このハーモニーもいまはリアルで聴くことはできない。(2019/03/13解散発表

■ Mirai - Kalafina
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« ■ 御府内八十... ■ NHKの音楽番組 »