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■ 杏里の名バラード20曲!

杏里は夏の終わりがもっとも似合うアーティストだと思う。
ということで、アゲてみました。

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2020/08/15UP
2020/06/05UP

ひょんなことで、Web上から消えていると思ってた、杏里の名作「砂浜(SUNAHAMA)」のmeditation Vers.がみつかりました。
発見記念に(笑)、杏里の名バラード10曲入れてみます。
それにしても、いま聴いても好メロの嵐じゃわ・・・。
それにやっぱり実力がある。近年再評価されているのもわかる気がする。

2020/06/06UP

収録ALBUMを追記しました。
あらためて聴き直したら『meditation』(1987)の選曲とほとんどかぶってた(笑)
ということは、すでに1987年までに多くの名バラードを残してたということ。

それと、杏里のバラードはUP~Midグルーヴ曲と切り離せないので、数曲散りばめてみました。(■印の曲)


01.SUNAHAMA(砂浜)
〔 From 『meditation』(1987)〕

原曲は1982年リリースのベスト・アルバム『思いきりアメリカン 〜I Love Poping World,Anri〜』収録。
シングルカットはされていないものの人気の高い曲。
個人的には、1987年リリースのバラード・セルフカバーアルバム『meditation』収録のこのテイクがベスト。

1987年11月On Sale。バブル崩壊まであと2年とすこし、緊縮財政始動まであと10年。
どことなく「祭りのおわり」感ただよっているのは、そんな時代の流れを反映してたのかも・・・。
「砂浜」の歌詞

□ 遠い夏のイマージュ
〔 From 『My Music』(2001)〕

これ、「砂浜」へのトリビュートソングでは?
「遠い夏のイマージュ」の歌詞
それだけ、名曲「砂浜」への思い入れがふかいのかも。

02.Oversea Call
〔 From 『WAVE』(1985)〕

『WAVE』は、グルーヴ感炸裂の前作『Coool』から打って変わって打ち込みメインでややハードなイメージがあったが、この曲と「Long Island Beach」の2曲のバラードの仕上がりは抜群だった。

03.Edge Of Heaven
〔 From 『Boogie Woogie Mainland』(1988)〕

捨て音なし。メロにしてもリズムにしても杏里のエッセンス的なバラードだと思う。
セルフカバー・ベストアルバム『OPUS 21』(1995)にも収録されている。

■ Sentimental Express
〔 From 『Mystique』(1986)〕

1986年。リズムはすでに硬質感を帯びているが、メロディラインは抜群。
こういう変化のあるメロディを創り出せるのも杏里の魅力。

■ Papaya Papaiya
〔 From 『Moana Lani』(1992)〕

杏里にしてはわりにめずらしいレゲエ系の曲。
杏里の初~中期のアルバムってこういうさりげないブリッヂ曲が入っていて、流れに変化を与えていた。

04.Lani ~Heavenly Garden~
〔 From 『Moana Lani』(1992)〕

1992年6月3日にシングルでも切られているバラード。
Alan Pasquaのキーボードのサポートメロが綺麗でスケール感のある杏里らしい曲調。
個人的に変拍子がかったサビ部のリズムパターンがツボ。パーカッションはLuis Conte。

05.オリビアを聴きながら(OLIVIA O KIKINAGARA) ※デビュー曲
〔 From 『杏里 -Apricot Jam-』(1978)〕

1978年リリースの1stアルバム『杏里 - apricot jam -』のA-1曲で、1978年11月5日リリースの1stシングル曲。
尾崎亜美の作詞・作曲。
これはオリジナルかも、杏里の名曲は好アレンジの『meditation』(1987)再録バージョンがベストのケースが多いが、この曲はおそらくオリジナルがベストテイク。
フェンダー・ローズの音色なくして、この曲は成り立たなかった。

いまでは杏里のみならずJーPOP屈指の名曲とされるが、発売当時はさほどブレークしていない。
こういう再評価パターンって意外に多かったりする。

~ 疲れ果てたあなた 私の幻を愛したの ~

□ オリビアを聴きながら/杏里&河合奈保子

河合奈保子、大健闘!
バックでキレッキレのサポートかましてるギタリストは誰?

■ Maui
〔From 『Coool』(1984)〕

『Coool』ってバラードはいまいちだったけど、こういうこ洒落たミディアム曲の出来は抜群だった。
ギターCarlos Riosのグルーヴィーなカウンターメロが効きまくっている。

06.Field Of Lights
〔From 『Sõl』(2005)〕

作編曲は Lee Ritenourとのコラボ。 杏里の綺麗なハイトーンが際立つ壮大なバラード。
2005年9月28日シングルカット。

■ Remember Summer Days
〔From 『Timely!!』(1983)(リマスター盤のみ)〕

初期杏里のサーフサイド感満載の典型的なUP曲。
これもシティ・ポップの名曲として再評価が進んでいる。
シングル「悲しみがとまらない」のc/w曲。『Timely!!』のリマスター盤(2008/2011)のみ収録。

07.Morning Dreamer
〔From 『Angel Whisper』(1996)〕

夏の海のイメージただよう爽快感あふれるSlow~Midチューン。
杏里はやっぱりこういう軽やかなリズムが合っていると思う。
Drums [Overdub]–Ricky Lawson、Bass–Freddie Washington。
ブライトかつクリアなAc. GuitarはDean Parks。

08.Just Be Yourself
〔From 『Bi・Ki・Ni』(1983)〕

個人的には前作『Heaven Beach』と並んで杏里のベスト作と思っている 『Bi・Ki・Ni』収録のSlow~Mid曲。
グルーヴ効いてるけど、しっとり落ち着く曲調。1980年代中盤以降、こういう曲調はめっきり少なくなった。

09.All Of You
〔 From 『MYSTIQUE』(1986)〕

1994年6月にシングルカットされた自身作曲の代表的なバラード。
杏里がつくるバラード曲は、メロディラインがとても綺麗だと思う。


イントロ、アレンジと一部歌詞が異なる別バージョンもあります。

■ Good Bye Boogie Dance
〔From 『Bi・Ki・Ni』(1983)〕

杏里のUP曲の真骨頂ってベタメロの「CAT'S EYE」でも「悲しみがとまらない」でも「気ままにREFLECTION」でもなく、こういうグルーヴ曲だと思う。

10.One ~愛はふたりの言葉だから~
〔From 『1/2&1/2』(1993)〕

このころの杏里の声って、透明感あってやさしい。

11.Affection
〔From 『Bi・Ki・Ni』(1983)〕

名盤『Bi・Ki・Ni』のラストを飾る名バラード。
作詞・作曲:杏里、編曲は才人佐藤準。
ストリングス絡みのエンドが、もろ1983年じゃわ。

■ Surpise Of Summer
〔From 『Coool』(1984)〕

パーカッションやカッティングギターの当て方、そして独特の”キメ”が、もろ角松サウンド。
saxがスムースに絡む、1980年代初頭の空気感。

12.Precious One ~かけがえのないストーリー
〔From 『Anri』(2019)〕

このALBUM唯一の作詞:吉元由美作品(作曲:杏里)、やっぱり吉元由美の作詞は相性がいいと思う。
しかし2019年にして、こういう曲調のバラードをよく創り出せたと思う。
このアルバムからはシングル切られていないけど、世が世ならブレイクしてもおかしくない仕上がりでは。

13.ドルフィン・リング
〔From 『1/2&1/2』(1993)〕

1993年4月7日にシングルカットされたスマッシュヒット曲。
杏里らしい透明感と広がりのある曲調が耳に心地よい。

■ Circuit Of Rainbow
〔From 『Circuit Of Rainbow』(1989)〕

カッティングギター&リフ、シンコペ、キメのリズム・・・。groovin'!
ギターは Dean Parksか Paul Jackson Jr.、ベースはFreddie WashingtonかNeil Stubenhaus、ドラムスはJohn Robinsonか?
1989年にしてこの曲調は貴重。近年「シティポップの女王」として再評価されているだけのことある。

14.さよならシングル・デイズ
〔 From 『Summer Farewells』(1987)〕

ちょっとユーミン的で杏里スタンダードじゃない感じもするけど、歌いまわしが面白いので入れてみました。

15.You Are Not Alone
〔 From 『Timely!!』(1983)〕

ほんとによく聴いた。名曲。
名手、林哲司のアレンジがよく効いている。

~ You Are Not Alone
 そぐそばに Yes Me 私がいる いつも ~

杏里の歌詞ってシンプルだけど入ってくる。

16.Summer Candles
〔 From 『Boogie Woogie Mainland』(1988)〕

サビメロの塊のような杏里の人気曲で1988年7月13日にシングルで切られている。
吉元由美の歌詞がはまっている定番結婚ソング。結婚式で知った人も多いのでは?

■ Last Summer Whisper
〔From 『Heaven Beach』(1982)〕

シティ・ポップの流れのなかで、もっとも再評価されている曲のひとつ。
このグルーヴ感は、いまではもう創り出せないと思う。

17.I Will Be There With You ~日本語版~
〔 From 『Heart to Heart 〜with you〜』(2011)〕

JALのオリジナルソングで、機内で聴いた人も多いのでは。
David Fosterらしいピアノワークとリリカルなメロディラインが杏里のボーカルとよく合っている。
ベストアルバム『Heart to Heart 〜with you〜』(2011)に新曲として収録。

■ MERCURY LAMP 水銀燈
〔From 『Coool』(1984)〕

杏里の曲のなかでも抜群にグルーヴ効いたミディアム曲。
Arr. by 角松敏生。
おそらく・・・、Don Grusin(key)、 Paul Jackson Jr. (g)、Nathan East(g)、Leon Ndugu Chancler (ds)、Paulinho Da Costa(Per)。
だよね~、で、このグルーブ感。
あの頃、みなこのグルーヴ感がほしくてL.A.録音したんだもんね(笑)

18.Long Island Beach
〔 From 『WAVE』(1985)〕

杏里屈指の名バラード。
1980年代前半ならではの聴き飽きしない洒落たメロディーライン。ブライトだけど切なさも。

19.千年の恋
〔 From 『The Beach House』(2000)〕

シングルカットしてもいいくらいの素晴らしいメロディラインの名曲。
ピアノ&ストリングスで幕を開け、一拍置いてからのボーカルパートの入りが秀逸。

20.Heaven Beach
〔 From 『Heaven Beach』(1982)〕

タイトル曲の「Heaven Beach」、やっぱりこれは神曲だと思う。杏里の作曲能力の高さを物語る曲。

~ Love Make Me Strong
 あの素晴らしい日々が遠く 空を舞いおりて来る ~

角松敏生、小林武史などが参画して、一気にシティポップ化した名盤『Heaven Beach』は、個人的には杏里の最高傑作だと思っている。
とくに角松敏生が触媒となって、一気に才能が開花した感じがする。

□ 角松敏生・杏里 I Can't Ever Change Your Love For Me
〔From 『Coool』(1984)〕

2003年11月15日 横浜アリーナのLIVE。
↑ やっぱり2人の音楽的な相性、抜群だと思う。
それにしても凄い(というか、大人の余裕の)テイクじゃな。インストも最高!

『Heaven Beach』に戻って、
30:16~ ラスト3曲(Memorial Story~夏に背を向けて~Heaven Beach)の流れが絶妙すぎる。


□ Heaven Beach 『Meditation』Vers.

ただし、この曲に限っていえば、オリジナルの『Heaven Beach』Vers.のほうが出来がよい。



【 番外 】
● 夏の月
〔 From 『Moonlit Summer Tales』(1998)〕

なんでこの人気バラード曲をリストしなかったか、不思議に思う方もいるはず。
でも、リスト曲たちと聴きくらべてみると、あきらかに質感が違うことがわかるはず・・・。



今井美樹Vers.もつくってみました。
よろしければどーぞ。
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