会社の近くの交差点には、
斜めに二軒の店が向かい合う。
吉野家と松屋。
ともに、牛丼の大手チェーン店だが、
安い金額で、手軽に食事できるところがいい。
どちらの店舗も全国的に、食事時は混雑している。
しかし、両店が交差点をはさんで向かい合う、というのは
それほどないのではないか。
私が知る限りでは、他ではまだ見たことがない。
食券を買って渡す、「前払い式」の松屋。
帰るとき支払う、「後払い式」の吉野家。
混雑時は、
松屋は食券を買うのに並び、
吉野家は精算時に待たされる。
吉野家は、
一日限定の牛丼販売日、というのを度々する。
最近では、9月18日に全国一万食限定、で販売された。
しかし、「出し惜しみ戦略」は私も好きではない。
並んでまで食べるほどのモノ・・?と思ってしまう。
松屋は、
積極的に中高年のパートを採用している。
それは結構なのだが、
自宅近くの松屋では、白髪交じりのお婆さまが、
しわだらけの手で食事を運んでくる。
おふくろの味定食屋ならともかく、
失礼ながら、少し抵抗がある。
こういった雰囲気の店に、年配の方が前面に出るのは
果たしてプラスなのかな・・と思ってしまう。
ともあれ、
牛丼なら吉野家のほうが間違いなくうまいし、
豚丼なら松屋の味のほうが好きである。
使い分けのできる、両店のある交差点。
「B級グルメ」などと呼ばれる丼ものだが、
昼になると、つい足が向いてしまう。