ショパンを記事にするのは久しぶりだが、
このブログでは、5回目くらいだと思う。
ショパンの曲は、私の日々の中にある。
ショパンのピアノ協奏曲は、
第1番と第2番の二つだけだ。
ともに1830年、20歳の時の作品である。
第2番が先に作曲され、後から第1番が作られた。
順番が逆なのは、出版の順だからだ。
第2番を先に作ったショパンだが、
その楽譜をどこかに置いてしまい、
先に第1番の楽譜を出版したというわけだ。
その影響?か、そのおかげ?か、
とにかく第1番の方が有名で、演奏回数も多い。
私も第1番は好きで、何度も聴きに行っている。
しかし最近、第2番の方が聴く回数が増えた。
第1と第2の作曲時期は、ほとんど同じなのだが、
第2には、ショパンの若さを感じ、
第1は、大人のショパンを感じるのである。
ピアニストの中村紘子さんも、
第2番にはショパンの瑞々しさや、
悩みに溢れる若さを感じ、
第1番よりも好きだという話をされている。
昨年10月にポーランドで開かれた、
ショパン国際ピアノコンクール。
決勝の曲目は、第1番と第2番のどちらかを選択し、
演奏するというものだ。
決勝に進んだのは10名だったが、
このうちなんと9人が第1番を弾き、
第2番を選んだのは一人だけだった。
その一人が、
第二位に輝いた、シャルル・リシャール・アムラン。
カナダの26歳。
このコンクールの受賞者としては年齢が高く、
今回の入賞者6人の中でも最年長。
自ら「私は遅咲きのピアニストです」と語っている。
アムラン氏は、
「賞取りの為の、第1番の選択などは考えませんでした」と言う。
このコンクールでは、たしかに第1番の方が、
聴く側の受けも良いのだろう、受賞しやすいと言われている。
しかしアムラン氏は、
自分が弾きたかった2番を弾いただけだと言う。
中村紘子さんやアムラン氏と、私を並べるのは失礼だが、
もしかしたら、ショパンの若さ溢れる第2番は、
歳をとるにつれて、心に響くのかもしれない。
そんな思いである。
ショパンのピアノ協奏曲は、
オーケストラが貧弱だと言われている。
たしかに、ピチカートの多い弦や、
申し訳程度に登場するような管は、
モーツァルトの協奏曲などと比べると貧弱だ。
これは私も感じていた。
しかし、アムラン氏が言った。
「ショパンの協奏曲は、ピアノが主役です。
あれだけ完成されたピアノのメロディには、
オーケストラは、添え物で充分だと思っています」
なんともスッキリした言葉だ。
アムラン氏のファンになってしまった。
そう、
だからこそショパンは、
協奏曲を二つしか作らなかったのかもしれない。
第2番の第2楽章は、
ショパンが当時、恋心を持っていた相手を想い、
作られた曲だと言われている。
第2番は、人を想う力がある。
このブログでは、5回目くらいだと思う。
ショパンの曲は、私の日々の中にある。
ショパンのピアノ協奏曲は、
第1番と第2番の二つだけだ。
ともに1830年、20歳の時の作品である。
第2番が先に作曲され、後から第1番が作られた。
順番が逆なのは、出版の順だからだ。
第2番を先に作ったショパンだが、
その楽譜をどこかに置いてしまい、
先に第1番の楽譜を出版したというわけだ。
その影響?か、そのおかげ?か、
とにかく第1番の方が有名で、演奏回数も多い。
私も第1番は好きで、何度も聴きに行っている。
しかし最近、第2番の方が聴く回数が増えた。
第1と第2の作曲時期は、ほとんど同じなのだが、
第2には、ショパンの若さを感じ、
第1は、大人のショパンを感じるのである。
ピアニストの中村紘子さんも、
第2番にはショパンの瑞々しさや、
悩みに溢れる若さを感じ、
第1番よりも好きだという話をされている。
昨年10月にポーランドで開かれた、
ショパン国際ピアノコンクール。
決勝の曲目は、第1番と第2番のどちらかを選択し、
演奏するというものだ。
決勝に進んだのは10名だったが、
このうちなんと9人が第1番を弾き、
第2番を選んだのは一人だけだった。
その一人が、
第二位に輝いた、シャルル・リシャール・アムラン。
カナダの26歳。
このコンクールの受賞者としては年齢が高く、
今回の入賞者6人の中でも最年長。
自ら「私は遅咲きのピアニストです」と語っている。
アムラン氏は、
「賞取りの為の、第1番の選択などは考えませんでした」と言う。
このコンクールでは、たしかに第1番の方が、
聴く側の受けも良いのだろう、受賞しやすいと言われている。
しかしアムラン氏は、
自分が弾きたかった2番を弾いただけだと言う。
中村紘子さんやアムラン氏と、私を並べるのは失礼だが、
もしかしたら、ショパンの若さ溢れる第2番は、
歳をとるにつれて、心に響くのかもしれない。
そんな思いである。
ショパンのピアノ協奏曲は、
オーケストラが貧弱だと言われている。
たしかに、ピチカートの多い弦や、
申し訳程度に登場するような管は、
モーツァルトの協奏曲などと比べると貧弱だ。
これは私も感じていた。
しかし、アムラン氏が言った。
「ショパンの協奏曲は、ピアノが主役です。
あれだけ完成されたピアノのメロディには、
オーケストラは、添え物で充分だと思っています」
なんともスッキリした言葉だ。
アムラン氏のファンになってしまった。
そう、
だからこそショパンは、
協奏曲を二つしか作らなかったのかもしれない。
第2番の第2楽章は、
ショパンが当時、恋心を持っていた相手を想い、
作られた曲だと言われている。
第2番は、人を想う力がある。