シャープ & ふらっと

半音上がって半音下がる。 それが楽しい、美しい。
思ったこと、感じたことはナチュラルに。  writer カノン

成田からのメール

2007-04-28 17:28:56 | 世の中あれこれ
今日からゴールデンウイーク。

例年よりも、
静かにスタートした感のある、今年のGWだが、
早速、昼過ぎにメールが届いた。

「今、成田です。 これから香港に行きます」

旅行が好きな、メル友のお嬢さん。
自由奔放、といった明るい女性だ。
つい昨日まで、香港に行く話などしていなかった。
気軽に海外へ出かける、若い子らしい。


私の、今年のGWは、
デパートの仕事を始めたため、
祝日も関係なく出勤だ。
5月3日だけは休みだが。

その日は、温泉でも行くつもりでいる。
私の連休のスタイルだ。


「温泉、楽しんできてくださいね。 行ってきまーす!」

成田からの、期待いっぱいのメールを残し、
彼女を乗せた飛行機は今夜、
百万ドルの夜景の中を、到着の予定だ。


ゴールデンウイークは、始まった。

夜の調べの中で

2007-04-26 09:48:47 | 音楽を聴く
昨夜、犬の散歩で公園に行った。

隣の市にある、広い公園だが、
夜はほとんど誰もいない。
時折、楽器や歌の練習をしている人がいる。

昨夜は、雨あがりのため、
公園の全体にモヤがかかり、
とても幻想的だった。
そんな中、
私も突然、歌を歌いたくなった。

その雰囲気から、真っ先に出た歌は、
「オペラ座の怪人」で、ファントムが歌う
『ミュージック・オブ・ザ・ナイト』だった。


静かに広がる闇
心も 胸もときめく
やさしい夜 やすらぎの夜・・・

きらめく夜の光
その手にとらえてごらん
耳をすませて 聞いてみたまえ・・・

たえなる夜の闇が やさしく君を包む
心開いて夢を咲かせる
君は私のもの 夜の調べの中で・・・



公園のまん中で、
ひとりで歌ってしまったが、
とても気分が良かった。


オペラ座の怪人は、
劇団四季の公演で、一度見に行ったことがある。

パリ・オペラ座の地下に、「ファントム」という怪人が棲んでいる。
生まれついての醜い姿の彼だが、
音楽に、並外れた才能を持っている。

そしてある時、クリスティーヌという、無名の歌手に恋をする。

彼女を次の舞台の主役にさせるため、
ファントムは、さまざまな妨害をする。
そして、クリスティーヌの恋人・ラウルと対決する。

しかし、彼女の気持ちを包みこむことはできなかった。


最後のシーンは、
クリスティーヌに別れを告げ、
自ら身を投げる。

「仮面に隠れ 生きてきたこの人生・・」と歌いながら・・・。


時々、怪人の気持ちになる時がある。
昨夜は、夜の闇の中で、そんな思いを持った。
「君」はいない夜だったが・・。

ピンク色にお別れ

2007-04-24 16:06:30 | ファッション・コスメ
今日、古着の回収日だったため、
着れなくなった冬物の服などを、処分した。
中には、何着かのピンクの服がある。

私の服は、ピンク色が多い。
男なのに・・と思われそうだが、
好きな色であると共に、
お勧めのアドバイスもあったからだ。


もう10年前くらいだが、
地域の若い仲間を対象に、
「あなたのお似合いの服装チェック」が開かれた。
カラーコーディネーターの、女性の先生をお呼びして、
男ばかり20人ほどが講義を受けるという内容だった。

当初はこの講義、「ミスマッチでは?」という声もあったが、
始まってみると、なかなか楽しい内容であった。
先生は、一人一人の好きな色と、職業を聞いた後、
その人にふさわしい服装の色を、アドバイスする。


私の番になった。
好きな色はピンク色だったので、そのことを告げると、
「男性にしては珍しいですね」
そして、私の手の色を見たあと、
「思いっきり明るいピンクがいいですね」

サーモンピンクではなく、ライトなピンク。
私が女性だったら、ショッキングピンクでもいいと言われた。
「自営業の方でしたら、尚の事、明るい色を」


それ以来、春には明るいピンクを着るようになった。
周囲の評価も良かったので、
私のタンスには、ピンクが並ぶようになった。


しかし、最近は新しい服も買わず、
ピンクのトレーナーやセーターも、少し古くなってきた。
これらの服は、
大半をこの冬に、何人かの女性にあげてしまった。
押し付けて、貰っていただいた、というべきか・・。

そして、きょう残りを処分したら、
ピンク色はなくなってしまった。

桜ももう、緑の葉をそよがせている。
5月は、服の色とともに、
心もチェンジしていこう。


ピンクの服を買う気持ちになれなかった、
つらい今年の春も、もう終わりだ。

甲子園のサプライズ

2007-04-21 18:05:37 | スポーツ大好き
昨日の甲子園、阪神-巨人戦。

1-1で迎えた、延長12回表。
巨人は3点を挙げる。
これで、試合はほぼ決まりだ。
普通なら・・。

しかし、その裏の阪神。
一死後、
藤本・林・鳥谷・赤星のヒットで同点。
そして、二死満塁。

打席に入ったのは、代打・狩野(かのう)。
プロ7年目。
通算7打席でヒット0、四死球も0。
とにかく、塁に出たことのない打者だった。


しかし、狩野は打った。
レフトへのサヨナラヒット。
プロ初安打が、伝統の一戦のサヨナラ打。

本人はもちろん、ファンにも記憶に残る試合となった。


私は、甲子園に、阪神戦を二度見に行っている。
その二度ともサヨナラ勝ちだった。
甲子園に行かなければ、阪神のサヨナラ勝ちは見られないわけで、
とても幸運だったと思っている。

一度目は、広島戦。
無名だった秀太(田中秀太)のサヨナラヒット。
途中出場で、延長10回、二死満塁で打席に立った。
「田中」という、虎ファンにも馴染みのなかった選手だったが、
当時のカープのリリーフエース、小林幹英から打った。

二度目は、中日戦。
無名だった赤星のサヨナラヒット。
こちらは延長11回、岩瀬から打ったものだ。
今でこそ、足のスペシャリスト赤星だが、
この時は、まだ「ようやく出始めた」程度の選手だった。


昨日の狩野を見ていて、
自分が甲子園で見た感動を思い出した。
阪神は、時として思いがけない選手が、
思いもよらない結末をプレゼントしてくれる。

昨日は、3点差をひっくり返したことより、
狩野という選手が決めたこと。
それが、ファンにも嬉しかったと思う。
初安打のボールは、
一度手にしたスタンドの阪神ファンから、本人に返された。
甲子園のファンは素敵だ!


打たれた巨人・豊田も気になる。
西武の守護神として、活躍してくれた豊田は、
礼儀も正しく、個人的には今も好きである。
あんなに連打を食らった豊田は、初めて見たが、
ぜひ、伝統の一戦にはまた対決してもらいたい。


さて、今夜の巨人戦、
先発マスクは、狩野がかぶる。
能見-狩野というバッテリーだ。
第一球、ボール。
ニューウェーブのような第二戦は、始まった。

美大 × 音大

2007-04-20 18:14:08 | 世の中あれこれ

最近、本当に当事者から聞いた話である。

美大に通う女性いわく、
 「美大の男子って、独創的すぎてキライ。
 音大の男の子って、いいなぁ。
 『野だめ』の千秋みたいでカッコイイ」

音大に通う女性いわく、
 「音大の男子って、殻に閉じこもっていてイヤ。
 美大の男子って、芸術家肌って感じでイイよね」

美大の彼女は、「美大生とは結婚したくない」
音大の彼女は、「音大生とは結婚したくない」


実話である。
図ったように、鏡に映したように、
同じ言葉を聞いた。

おもしろい・・・♪

なぜだろう。
同じキャンパスの中にいる男子は、
彼女らの目には、あこがれに映らないのだろうか・・?


美大の女性の皆さん。
独創的な男性って、いいと思いますよ。
今、そういう男が少ないのだし、
大切になさって下さい。

音大の女性の皆さん。
殻に閉じこもるというのは、
没頭している、カッコイイ男の姿ですよ。
大事になさって下さい。


私は、経営学部出身だが、
商業系を目指す人間が多かったこともあって?
「明るい奴」が多かった。
合コンでは、ノリの良い奴が多かったと思う。

少なくとも、法学部・教育学部と比べれば・・。

当時付き合っていた彼女は、同じ大学の文学部だった。
でも、その彼女は、
本当に行きたかったのは、美大だったらしい。
そして、私が本当に行きたかったのは、音大。

音大は、
今でも私の中で、あこがれになっている。
文学部の彼女も、
美大へのあこがれを、今でも持ち続けているのだろうか。


写真は、記事中の「当事者」の通う大学である。
ともに、世界にも名だたる学校だ。
写真を借用したが、
二人分のあこがれを載せさせて頂いた。

案内人

2007-04-18 16:33:21 | 日常から
デパートの清掃の仕事は、
店内ばかりでなく、
駅の通路や、外の歩道も担当する。 「外周」という。

私の場合、週に2回、
この「外周」担当になっている。

3時間ほど回っているが、
実によく、人にものを聞かれる。
デパートの名札をつけて、掃除をしていれば、
当然、何もかも知っていると思われるのだろうか・・。


この一ヶ月ほどで聞かれたことは・・

・駅の反対側に出るには?
・自転車置き場はどこですか?
・○○通りはどっちですか?

・デパートの面接会場入口は?
・搬入口はどこですか?
・地下に案内センターはないの?

・そこのキヨスク、今日は休みなの?
・先週ここに出店してた駄菓子屋、もう来ないの?
・コインロッカーの管理人って、どこにいるんですか?

・あのホームレス、何さんって言うの?
・このへんに女の子のくつ、落ちてませんでしたか?
・おたくのデパートは、10時キッカリでないと開かないの?

・花屋を聞かれた。
 場所を教えると、『あの花屋、高いの。もっと安い所は?』

他にもあるが、もう記憶に残っていないほどだ。
デパートの研修時に言われたのは、
「お客様からの質問は、ほとんどが以下の場所です。
 トイレ、ベビーカー貸出所、会員カウンター、喫煙所・・」

しかし私のように、
開店前から、「外周」している身には、
こんなマニュアル通りの質問は、まずない。
安い店まで知っておくような、バラエティに富んだ会話である。


ところが、仲間に聞くと、
そんなに質問されることはないという。
私は、ものを尋ねやすいのか・・?

私は、清掃といっても、暗い顔や姿勢をせず、
楽しそうに掃除するよう心がけている。
人に尋ねられると、
つい嬉しくなって、笑顔で答えている。
だからか、立て続けに道を聞かれることがある。

本来、私は商人なのだし・・・。


一ヶ月で、いろいろな人と触れ合った。
一瞬の出会い、一期一会かもしれないが、
一日でこんなにたくさんの人と会話をできる。
これからも楽しみだ。


写真は、日本一複雑といわれる大阪・梅田地下街。
ここの清掃員に、道を尋ねてみたい気がする。

選挙カーに乗る

2007-04-16 14:56:10 | 世の中あれこれ
昨日の日曜日、貴重な経験をした。

私の住む市でも、来週に市長・市議選があり、
昨日告示、一週間の選挙戦がスタートした。

私はこれまで、選挙・政治活動に関わったことはない。
商店をしている上、熱心になりたくもなかったし、
特に声がかからなかったのもある。

しかし今回、
市長候補の選挙カーを運転してほしい、というお願いがあった。

その候補は、現市長なのだが、
なんでも、運転手が必要らしい。
各地域ごとに、何人か手伝って欲しいという要請があり、
いろいろな人のツテとカラミで、私の所へ来た。

その、「いろいろな人」や、
私を含め手伝うことになった人達、
皆、ほとんど初めての選挙活動である。
現職市長の手伝いが、そんな面々で良いのかと思ったが、
急な要請で、考える間もなく、OKを出した。

私の担当は、昨日一日だけである。

昨日、集まったスタッフ(と呼ぶようなイベント感覚)は、
皆、顔見知りだし、
信用できる人達ばかりである。
これを機会に、政治活動に組み込まれることのないよう、
念を押してのお手伝いとなった。


さて、市長を横に乗せての運転だが、
時速20キロでも速いと思えるほど、
ゆっくりした運転になる。
そうしないと、
歩きながら、市長に声をかけてくる人がいて、
その人に返事が出来ないからだ。

後ろの座席にはウグイス嬢が二人。
その一人は、近所の娘さんだ。
二人で交互に、名前を連呼。
市長もハンドマイクで、名前を叫ぶ。

コースは、運転手任せだが、
やはり市長は、賑やかなところへ行きたいらしい。
狭い駅前に入り込むが、
歩行者のほうがよけて、拍手までしてくれる。
まさに、大名行列の気分だ。

結局、丸一日で交代しながら、
3回運転し、役目を終えた。
それなりに貴重な経験だったが、
もう、やりたいとは思わない。

一日出向いて、
戴いたものは、昼のおにぎりと、夜のうどん。
もちろん、報酬などない。
地域仲間のお付き合いに徹した日曜日だった。

会いたい人へのジレンマ

2007-04-13 15:41:51 | 恋&愛
仲間と、ある宴席を設けることになりました。
日時は、私の一存で決められます。


その席に、
どうしても会いたかった人を、
お呼びすることができます。

その人は、平日ならOKですが、
日曜日はダメです。

しかし、仲間は日曜日ならOKですが、
平日はダメだと言います。


平日に、強引に設ければ、
会いたかったその人に会えます。
でも、仲間は集まりませんし、
信用も裏切ります。

日曜日だと、仲間は大勢来ます。
でも、会いたかったその人には会えません。
ただ、その日は別の人が来ます。
新しい出会いは期待できます。

「どちらをとりますか?」


こんな状況に陥ってしまった私。

会いたい人を取るか。
大勢の仲間を取るか。


そして、昨日結論を出した。
「日曜日に設けます」
仲間を取った。


これでいい。
会いたかったあの人も、
それでいいと思ってくれるだろう。

神様が、
仲間を大切にすることと、
新しい人との出会いを選んで下さった、と思いたい。


たったひとりの人と、
大勢の友達をはかりにかけて、
どちらが大切なのか悩んでしまう。

でも、今日も後ろ髪を引かれる思いの私・・。

すぐ手に入るモーツァルト

2007-04-11 17:58:05 | 音楽を聴く
モーツァルトの楽譜を、
そのままダウンロードできるサイトがある。

『NEUE MOZART-AUSGABE / DIGITAL MOZART EDITION』

すべてドイツ語なので、わかりにくいが、
見たい楽譜の曲・・・
つまりは、KV.(ケッヘル)番号さえわかっていれば、
簡単にたどり着くことができる。

上記のサイトを開くと、ドイツ語のトップページが現れる。
その真ん中の、『Search the NMA Online』 をクリック。
左上の、KVの欄にNo.を入れて、右端の『GO』をクリックする。
すると、目的の曲目が表示されるので、右側のエンジの記号をクリック。
それで楽譜が現れる。

ただ、ページ数が多いなど、
途中の小節を知りたい時などは面倒だが、
ハッキリ表示されるし、かなり良いと思う。
もちろんプリントアウトも出来る。


ショパンのスコアも、ダウンロードできるサイトがあるが、
手軽に読みたい時には、便利である。
でも、モーツァルトが、全身全霊を傾けて書いたスコアが、
ボタン一つ押すだけで手に入ってしまう・・。
便利だが、バチ当たりだな・・と思う。

「頭の中にすべてメロディが出来上がっている。
 あとは、書き写すだけだ。」と語っていたモーツァルト。
天才も、書く手間というのは、普通の人と同じなわけだ。
今、簡単にプリントアウト出来るけれど、
謙虚に、その作品を手にしたい。

旅と食

2007-04-10 10:11:23 | きょうは何の日?
今日は「駅弁の日」。

弁当の「弁」の文字が4と十の組み合わせでできていて、
「当」は(とう)になることから4月10日と、
1993年に定められた。

駅弁ならば、歴史もゆかりも多いだろうが、
ゴロ合わせのような制定は、残念な気もする。

日本最初の駅弁は、
明治18年7月16日、東北本線宇都宮駅。
おにぎり2個とたくあんを、竹の皮で包んだものだった。
当時は、旅のぜいたく品だったようだ。

その後、立ち売りの駅弁や、
車内販売などの歴史を経て、
今は、デパートの「全国駅弁市」などの催事が、
売り上げの多くを占めるという。

私は旅が好きだが、駅弁はあまり食べない。
車内で食べるという行為が、あまり好きではないのと、
冷たいご飯がキライだからだ。
もちろん、暖かいご飯の弁当も多いのだが。


暖かいご飯の代表ともいえる、
信越本線・横川駅の「峠の釜めし」。
駅は10年前、新幹線開通に伴って、
特急も走らない、ローカル駅のようになってしまった。

この「峠の釜めし」は、味も器も見事だが、
なにより、列車が出発する時に、
販売員が全員、列車に向かって深々とおじぎをする。
それを見て、乗客も窓越しに、
買わなかった人まで、思わず頭を下げる。

世界中探しても、こんな光景の駅は他にない。
日本人の、旅と食と心が、この山間の駅にあった。
今でも、始発の各駅停車に向かって、
数少ない乗客に対して、販売員は頭を下げる。
しかし、特急が停まるごとに、多くの客が降りて買い求めた光景は、
今はもうない。

新幹線と引き換えに、
大事なものを失ってしまったような気がするが、
販売員の心と、変わらない味が続く限りは、
「峠の釜めし」に限らず、駅弁は健在だろう。


新幹線「のぞみ」に乗ると、
静岡付近の絶妙なタイミングで、「うなぎ弁当」を売りに来る。
そして、昔、売り子がのんびり売っていた浜松を、
猛スピードで通過していく。

停まらない駅の「名物」を、
車内で味わう旅は、どこか寂しいが、
これも現代か。